えらい、えれえ
【標準語】甚だしい、苦しい
【品詞】形容詞
【意味】
(1)「甚だしい」の「えらい」
《意味》過度な、はげしい、ひどい、非常に、すごい、多い、大きい
《参考》
・「甚だしい」は「えらい」の本来の意味
・江戸末期から「地位が高い」「立派な」の「偉い」の意味に発展した
《用例》
・パチンコで…エライ出いて、儲かったぜんで…エライごっつおーば食うたげなねえ
→パチンコで…たくさん出して、儲かったお金で…すごい御馳走を食ったそうだねえ
・子供んとっから…うちはあんたば、エライ好いとうと…結婚しちゃらん?
→子供の頃から…私はあなたを、とても好きなの…結婚してくれない?
・エライ大きなかクワガタムシやね、どこでとんまえたと?
→無茶苦茶でかいクワガタムシだね、どこで捕まえたの?
(2)「苦しい」の「えらい」
《意味》疲れた、辛い、だるい、きつい、心身が苦しい状態
《参考》
・由来は、江戸時代の俗語「苛(いら)しけない」の音変異
・「苛(いら)しけない」は、いらし(苛なし:苦しい)+けない(けなし:状態)
《用例》
・コロナの後遺症の…エライ酷うして、何もせんっでちゃ…すぐエラクなると
→コロナの後遺症が…とても酷くて、何もしなくても…すぐに疲れちゃうんだ
・夜勤明けんとい…非常事態で招集されたと、寝とらんけん…エライエラカ
→夜勤明けなのに…非常事態で招集されたんだ、寝てないので…とっても辛い
・彼女いフラレて…エライ貢いどんなあげなけん、心も懐も…エラカとって
→彼女にフラレて、たくさん貢いでいたようで、心も懐も…苦しいんだと
【同義】えらい、えれえ
イラストによる用例解説

【翻訳】
「昔は小さかったのに…すごく、大きくなったねえ…!」
「気安く、触んないでよ!」
(お前なんか嫌いだ!)
(嫌なガキだったけれど…)
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