「よ(ヨ)」の博多・糸島弁
1 | よい |
【標準語】おい 【意味等】呼びかけのことば 【同義】よい、ようい(遠くにいる人への呼びかけのことば:おーい) 【用例】「よい…一杯飲うで帰ろうえ、中洲い行きつけの店のあるけん…行こうえ」 →「おい…一杯飲んで帰ろうよ、中洲に馴染みの店があるので…行こうよ」 |
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2 | よいくらう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】酔っ払う 【意味等】泥酔する、ひどく酒に酔う、酩酊する 【参考】由来は「酔いを蒙る」で「ゑう喰らう」からの音変異 【用例】「ああたくさ、こえんなるごとヨイクロウテ…たいがいいしときなっせ」 →「あなたったら、こんなになるほど酔っ払って…いい加減にしなさいよ」 |
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3 | よいちくれ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】酔っ払い 【意味等】酔っ払った人、ひどく酒に酔った人、酔いどれ、酩酊状態の人 【同義】よいちくれ、よいとう 【参考】由来は「酔いたくれ(酔い+たくれる)」の音変異 【用例】「ヨイチクレな、好かん…ぐぜぐぜ言うて、どこいっちゃ立ちションしなあ」 →「酔っ払いは、嫌い…ぐずぐずとくだを巻いて、どこにでも立小便をする」 |
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4 | よいとう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】酔っ払い 【意味等】「よいちくれ」に同じ 【参考】由来は不明、「酔い人(よいと)」や「酔いたくれ」の音変異説がある 【用例】「年末年始な…忘年会やら新年会やらで、なかずの夜な…ヨイトウ天国ばい」 →「年末年始は…忘年会や新年会などで、中洲の夜は…酔っぱらい天国だよ」 |
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5 | よいとうされ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】酔っ払い野郎 【意味等】「よいちくれ」に同じだが卑下した言い方 【参考】由来は不明、「よいとう(酔っ払い)+され(さるく:うろうろする)」? 【用例】「あらあ、酒いだめしかけん…ヨイトウサレいなったら、酔狂まわすとぜ」 →「あいつは、酒に卑しいから…酔っ払ったら、酒癖が悪く手が付けられないんだ」 |
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6 | ようい |
【標準語】おうい 【意味等】呼びかけのことば(遠くにいる人への呼びかけ)、おーい 【同義】よい(近くにいる人への呼びかけのことば:おい)、ようい 【用例】「ようい…みんな12時ばい、昼いなったけん…休うで弁当ば食いまっしょう」 →「おうい…みんな12時だよ、お昼になったので…休んで弁当を食べましょうよ」 |
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7 | ようきのよござす |
【標準語】よいお天気で 【意味等】暖かくなりましたねぇ、良いお日柄で(一般的な挨拶のことば) 【参考】挨拶のことば、ようきの(陽気が)+よござす(いいですねえ) 【用例】「このごらあ…ヨウキノヨゴザスなあ」「ほんに、今日もヨウキノヨゴザス」 →「最近は…暖かくなってきましたねぇ」「本当に、今日もよいお天気ですこと…」 |
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8 | ようけ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】たくさん 【意味等】多く、よりたくさん、あまた、余るほど 【同義】たいそ、たいそう、ようけ、ようけえ 【参考】由来は「余計(よけい)」の音変異、大阪や名古屋を中心に広く使われる 【用例】「たいそ釣れたけんって、そえんヨウケもろうたっちゃ、食わるるもんかい」 →「たくさん釣れたからって、そんなにたくさん貰ったって、食べられるものかよ」 |
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9 | ようけえ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】たくさん 【意味等】「ようけ」に同じ 【用例】「ジャガイモば収穫したけん、持って行き…遠慮せんでヨウケエ持って行き」 →「ジャガイモを収穫したので、持って行って…遠慮せずにたくさん持って行って」 |
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10 | ようございまっせんやったそうで |
【標準語】ご愁傷さまです 【意味等】容体が回復せずに亡くなられたそうで(弔意のことば) 【参考】ようごさいまっせん(容体が良くない)+やったそうで(~だったそうで) 【用例】「この度は、ヨウゴザイマッセンヤッタソウデ…寂しゅうなりますなあ」 →「この度は、ご愁傷さまです…寂しくなりますねえ」 |
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11 | ようずか |
【標準語】大きな 【意味等】形が大きい、形がでかい 【参考】由来は不明、糸島弁 【用例】「屋根裏い、ダゴバチのヨウズカ巣ば作って…刺さりょうごたって、えずか」 →「屋根裏に、スズメバチが大きな巣を作って…刺されそうで、怖い」 |
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12 | ようぜえ |
【標準語】たいへん 【意味等】非常に、大いに 【類義】えらい、たいそう 【参考】由来は不明、糸島弁 【用例】「昨晩な、ヨウゼエ雨の降りましたなあ…今度んたあ、雨台風やったごたあ」 →「昨夜は、たいへん雨が降りましたねぇ…今度のやつは、雨台風だったようです」 |
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13 | ようぜえこうぜえ |
【標準語】どうにかこうにか 【意味等】どうやらこうやら 【参考】由来は不明、ようぜえ(非常に)+こうぜえ(行成:成り行き任せ)?糸島弁 【用例】「いろいろあったばってん…夫婦、力合わいてヨウゼエコウゼエやりよます」 →「いろいろあったけれど…夫婦、力合わせてどうにかこうにかやっています」 |
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14 | ようだいつくる |
【標準語】虚勢を張る 【意味等】体勢を作る 【参考】由来は「容体振る」、ようだい(容体:気取る)+作る → 虚勢を張る 【用例】「やおいかんっちゃなかとや?ヨウダイツクッタっちゃぁ…なあもならんぜ」 →「苦しいんじゃないのかい?虚勢を張ったって…何にもならないよ」 |
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15 | ようだいとる |
【標準語】風が強い 【意味等】強い風が吹いている 【参考】由来は不明、よう(よく)+だいとる(出ている)?、糸島弁 【用例】「釣い行たが…ヨウダイトルけん、危なか思うて…船釣りなせんやった」 →「釣りに行ったけど…風が強いので、危ないと思って…船釣りはしなかった」 |
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16 | ようでけとう |
【標準語】よく出来ている 【意味等】上手に出来ている、うまいところ計画している 【参考】よう(よく)+でけとう(できている) 【用例】「あれの話しなヨウデケトウ、コロッと騙くらかされて…10万円盗られた」 →「あいつの話はよく出来ている、コロッと騙されて…10万円盗られた」 |
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17 | ようと |
【標準語】よく 【意味等】十分に、念を入れて、よくよく 【同義】ようと、ようっと 【用例】「苗い、虫のおるかもしれんけん…ヨウト見とかな虫食いのでけるばい」 →「苗に、虫がいるかもしれないので…念入りに見とかないと虫食いができるよ」 |
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18 | ようっと |
【標準語】よく 【意味等】「ようと」に同じ 【用例】「なんて?財布ののうなった?盗まれたごたあって?ヨウット探したとな?」 →「何だって?財布が無くなった?盗まれたようだって?十分に探したのかい?」 |
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19 | ようなか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】悪い 【意味等】好くない、良くない、正常ではない 【類義】おろよか(よくない、つまらない) 【対義】よか 【参考】よう(良く)+なか(ない)→悪い 【用例】「あんた…そらあヨウナカが、そえな物言いしよったら…嫌わるるばい」 →「あんた…それは良くない、そんな言い方をしていたら…嫌われるぞ」 |
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20 | ようなべ |
【標準語】夜なべ 【意味等】夜間に行う作業、夜仕事、夜業 【用例】「かかさんのヨウナベばして、手袋ば編んじゃんしゃった」 →「母さんが夜なべをして、手袋を編んでくれた」 |
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21 | ようべ |
【標準語】夕べ 【意味等】前夜、昨夜、昨晩、昨日の夕方、「ゆんべ」に同じ 【参考】由来は「ゆうべ」の音変異 【用例】「ヨウベな蒸し暑うして、蚊もブンブン飛うで…いっちょん眠られんやった」 →「昨夜は蒸し暑くて、蚊もブンブン飛んで…ちっとも眠ることが出来なかった」 |
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22 | ヨウボウシバ |
【標準語】コゴメガヤツリ 【意味等】小米蚊屋吊、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の1年草 |
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23 | ようら |
【標準語】やおら 【意味等】おもむろに、徐々に、そろそろと 【参考】由来は「やおら」の音変異、同様に「突然に」と「ゆっくりと」の2つの意味 【用例】「寝とんなったと思うたら、ヨウラ起き出いて…飯食うて、出かけなった」 →「寝ていたと思ったら、やおら起き出して…飯を食って、出かけちゃった」 |
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24 | ようらして |
【標準語】しばらくして 【意味等】少し経って、少しの間をおいて 【参考】ようら(そろそろと)+して→少し間をおいてから 【用例】「保健室い連れて行たが、ヨウラシテ救急車の来たったい…大丈夫かいな?」 →「保健室に連れて行ったが、しばらくして救急車が来たんだよ…大丈夫かな?」 |
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25 | よか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よい 【意味等】良い、好い、正しい、好ましい、快い、上等である、差支えない 【参考】由来は「よい」の音変異、意味は「よい」と同じ 【対義】ようなか(よくない、悪い)、おろよか(よくない、つまらない) 【用例】「この服な愛らしか…ヨカ、おいしゃんが買うちゃあ…遠慮せんでちゃヨカ」 →「この服は可愛い…好い、おじさんが買ってあげる…遠慮しなくても良いよ」 |
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26 | よかげな 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいらしい 【意味等】良いらしい、好いそうだ(根拠や理由のある肯定推量の意を表す) 【用例】「知っとう?あの映画…えらいヨカゲナ、俺も彼女と観い行こうと思うとう」 →「知ってる?あの映画…すごく好いらしい、俺も彼女と観に行こうと思ってる」 |
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27 | よかけん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいから、よいから 【意味等】 (1)「いいから」のよかけん 《意味》とにかく、さておき 《参考》よか(いい)+けん(から:原因・理由を表わす接続助詞) 《用例》「蜂の子たい、精のつくばい…ヨカケン騙されたと思うて食うてんない」 →「蜂の子だよ、精がつくよ…いいから騙されたと思って食ってみろよ」 (2)「よいから」のよかけん 《意味》良いから、好いから 《参考》よか(よい)+けん(から:「如き」の意味を添える助詞) 《用例》「転校生と話したや?愛らしゅうして性格もヨカケン…好きいなっしもうた」 →「転校生と話したかい?可愛くて、性格も良いから…好きになってしまった」 |
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28 | よかこたあ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいことは 【意味等】良いことは、好いことは(打消しの語を伴って反対の意を表す) 【用例】「あらあ…疫病神やん、かぼうてやったっちゃ…ヨカコタアいっちょん無か」 →「あいつは…疫病神だよ、かばってやっても…好いことはちっとも無い」 |
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29 | よかこつ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいこと 【意味等】良いこと、好いこと 【同義】よかこつ、よかこと、よかごと 【用例】「知っとう?知らんと?なら、おいしゃんがヨカコツば…おそえちゃろう」 →「知ってる?知らないの?じゃあ、おじさんが好いことを…教えてあげよう」 |
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30 | よかこと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいこと 【意味等】「よかこつ」に同じ 【用例】「あらっ、ケーキば食べよると?我がばっかしヨカコトして、こすか~」 →「あらっ、ケーキを食べているの?自分ばかり好いことをして、ずるいな~」 |
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31 | よかごと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいこと、気ままに、情交 【意味等】 (1)「よいこと」のよかごと 《意味》「よかこつ」に同じ 《用例》「あの人な顔の利くけん…困ったら相談してんない、ヨカゴトしちゃんなあ」 →「あの人は顔が効くので…困ったら相談してごらん、好くなるようにしてくれる」 (2)「気ままに」のよかごと 《意味》都合のよいように、遠慮なく、思うままに 《用例》「あの人い頼んだらいかん…我がヨカゴトしなあけん、絶対…後悔するばい」 →「あの人に頼んじゃいけない…自分に都合でやっちゃうので、絶対…後悔するぞ」 (3)「情交」のよかごと 《意味》男女のよしみ、色情の交わり 《用例》「仲良うなって、途中でおらんごとなったが…ヨカゴトしようっちゃなか?」 →「仲良くなって、途中でいなくなったけど…イチャイチャしてるんじゃないの?」 |
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32 | よかしこ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいだけ、必要なだけ 【意味等】 (1)「よいだけ」のよかしこ 《意味》欲しいだけ、たくさん 《用例》「ジャガイモば、たいそもろうた…やるけん、ヨカシコ持っていきんしゃい」 →「ジャガイモを、たくさん頂いた…あげるので、欲しいだけ持って行って」 (2)「必要なだけ」のよかしこ 《意味》適量を、入用な分だけ 《用例》「釘の足らんごとなったって?そこい、あるけん…よかしこ持って行き」 →「釘が足らなくなったって?そこに、あるから…必要な分だけ持って行って」 |
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33 | よかたい 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいですね 【意味等】良いですよ、好いですよ、承諾しました 【用例】「こえん緻密い計画しとったとや?ヨカタイ…俺もこの計画いかっせちゃれ」 →「こんなに緻密に計画していたのか?いいですね…俺もこの計画の仲間に入れて」 |
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34 | よかったい 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいのに、よいんだ 【意味等】 (1)「よいのに」のよかったい 《意味》いいのに、いいんだ 《同義》よかったい、よかとい、よかっちゃん 《用例》「もう帰ると?飯な食うたや?遠慮せんでヨカッタイ…ゆっくりせんね」 →「もう帰るの?飯は食ったかい?遠慮しなくていいのに…ゆっくりしていけよ」 (2)「よいんだ」のよかったい 《意味》良いんだ、好いんだ 《用例》「加布里薬局の湿布ばってん、肩凝りいヨカッタイ…痛みのスッと消ゆると」 →「加布里薬局の湿布だけど…肩凝りに好いんだ…痛みがスッと消えるの」 《同義》よかったい、よかとよ、よかっちゃん |
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35 | よかっちゃけん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいんだから、よいんだから 【意味等】 (1)「いいんだから」のよかっちゃけん 《意味》関係なく、さておいて 《参考》よか(いい)+っちゃ(のだ)+けん(から:原因・理由を表わす接続助詞) 《用例》「悔やみなんな…あんかたあ、どえんちゃヨカッチャケン…もう考えなんな」 →「悔やむなよ…あんなやつは、どうでもいいんだから…もう考えるなよ」 (2)「よいんだから」のよかけん 《意味》良いんだから、好いんだから 《参考》よか(よい)+っちゃ(のだ)+けん(から:「如き」の意味を添える助詞) 《用例》「このカメラ…えらいヨカッチャケン、たっかったばってん…値段以上ばい」 →「このカメラ…すごく好いんだから、高かったけど…値段以上だよ」 【同義】よかっちゃけん、よかとやけん |
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36 | よかっちゃろ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいんでしょ、よいのだろ 【意味等】 (1)「いいんでしょ」のよかっちゃろ 《意味》いいのでしょ 《参考》よか(いい)+っちゃ(のだ)+ろ(ろう?:確認をするときの助詞) 《用例》「他い…せないかん仕事のなかとなら…もう、帰ってヨカッチャロ?」 →「他に…やらなきゃいけない仕事がないのなら…もう、帰っていいんでしょ?」 (2)「よいのだろ」のよかっっちゃろ 《意味》良いんだろ、好いんだろ 《参考》よか(よい)+っちゃ(のだ)+ろ(ろう?:確認同意を求める助詞) 《用例》「この映画…えらいヨカッチャロ?たいがいのひたあ…感動して泣くげなよ」 →「この映画…すごく好いんだろ?ほとんどの人が…感動して泣くらしいよ」 【同義】よかっちゃろ、よかとやろ 【類義】よかろ |
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37 | よかっちゃん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいのに、よいんだ 【意味等】「よかったい」に同じ 【用例】 ・他人やなかとやけん、遠慮せんでヨカッチャン…我がの家のごと、くつろいじゃり →他人じゃないんだから、遠慮しなくていいんだ…自分の家のように、くつろいでよ ・この菓子箱、薬箱いちょうどヨカッチャン…金属製で強かし、大きさもヨカッチャン →この菓子箱、薬箱いちょうど良いんだ…金属製で強いし、大きさも良いんだ |
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38 | よかと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいもの、よいの 【意味等】 (1)「よいもの」のよかと、よかもん 《意味》好いもの、素敵なもの、情人、好物、生殖器 《用例》「糸島いあすびい行って、伊都菜彩でヨカトば買うてきたけん…食おうえ」 →「糸島に遊びに行って、伊都菜彩で好いものを買ってきたので…食べようよ」 (2)「よいの」のよかと 《意味》いいの、いいもの 《用例》「いっちょケーキの余っとうが…誰も食べんと?あたしが食べてヨカト?」 →「一個ケーキが余っているけれど…誰も食べないの?私が食べてもいいの?」 【同義】よかと、よかもん |
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39 | よかとい 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいのに 【意味等】「よかったい」(1)に同じ 【用例】 ・ああたが悪かっちゃなかとやけん…そえん謝らんっちゃヨカトイ →あなたが悪いんじゃないのだから…そんなに謝らなくったっていいのに ・美人で気立てもヨカトイ…結婚せんげな、恋人のおるなら…したがヨカトイ →美人で気立ても良いのに…結婚しないそうだ、恋人がいるなら…した方が好いのに |
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40 | よかとこ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいところ 【意味等】いい所、良い所、好い所 【用例】「ヨカトコい行こうえ、やら言うけん…ついて行たら、エッチかお店やもん」 →「好い所に行こうよ…なんて言うから…ついて行ったら、エッチなお店だもの」 |
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41 | よかとし 《詳しくはこちら》 |
【標準語】好い年 【意味等】相応の年齢、分別のある年頃 【用例】「老いらくの恋か何か…知らんばってん、ヨカトシこいて…みたむなか」 →「老いらくの恋か何か…知らないけど、それ相応の年齢なのに…格好悪い」 |
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42 | よかとな 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいのか、よいのか 【意味等】 (1)「いいのか」のよかとな 《意味》いいのかい?了承するのか? 《用例》「そえなことしたら、裏切者のごと言わるるが…あんた、それでヨカトナ?」 →「そんなことをしたら、裏切者のように言われるぞ…あんた、それでいいのか?」 (2)「よいのか」のよかとな 《意味》良いのか?、好いのか? 《用例》「あの店…そえんヨカトナ?お触りありでいやらしか?そえんヨカトナ?」 →「あの店…そんなに良いのか?お触りありでいやらしい?そんなに好いのか?」 【参考】よかと(よいもの、よいの)+な(かい:疑問を投げかける助詞) 【同義】よかとな、よかとや |
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43 | よかとや 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいのか、よいのか 【意味等】「よかとな」に同じ 【用例】 ・それでヨカトヤ?ここで別れたんだあ…もう、2度と会われんかもしれんとやが →それでいいのか?ここで別れたら…もう、2度と会えないかもしれないんだぞ ・今度の課長な…仕事のでけて人望もあって、将来な重役?そえん…ヨカトヤ? →今度の課長は…仕事ができて人望もあって、将来は重役?そんなに…優秀なの? |
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44 | よかとやけん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいんだから、よいんだから 【意味等】「よかっちゃけん」に同じ 【用例】 ・俺のこたあヨカトヤケン、やってんろ…やりそこのうたら、俺がひっかぶっちゃる →俺の事はいいんだから、やってごらん…失敗したら、俺が責任を取ってやる ・ああた頭のヨカトヤケン…入試やら、えずうなかろ?よかねえ…羨ましかや →あなた頭が良いんだから…入試なんて、怖くないよね?いいなあ…羨ましいなあ |
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45 | よかとやもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいのに、よいんだ 【意味等】「よかったい」に同じ 【用例】 ・まどうたりせんでヨカトヤモン…そえん気ば遣われたんだあ、気のどっかろうが →弁償なんかしなくていいのに…そんなに気を遣われたらら、申し訳ないですよ ・この干物…酒の肴いヨカトヤモン、飲みきらんちゃ…飯のおかずいヨカトヤモン →この干物…酒の肴に好いんだ、飲めなくても…飯のおかずに最高だ |
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46 | よかとやろ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいんでしょ、よいのだろ 【意味等】「よかっちゃろ」に同じ 【用例】 ・明日は有給休暇で休うで…ヨカトヤロ?いかんって言うたっちゃ…休むけん →明日は有給休暇で休んで…いいんでしょ?駄目だと言っても…休むから ・このイチゴ…糸島の「あまおう」やなかな?おきなかけん…値段もヨカトヤロ? →このイチゴ…糸島の「あまおう」じゃないか?大きいので…値段も張るんだろ |
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47 | よかとよ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいんだ 【意味等】「よかったい」(2)に同じ 【用例】 ・あたしのことやらヨカトヨ、好きいなった女のおるっちゃろ?ヨカトヨあたしやら… →私のことなんていいのよ、好きになった女がいるんでしょ?いいのよ私なんか… ・このシャツ…着心地のヨカトヨ、新素材やけん汗ごいかあたしっちゃ…べとつかんと →このシャツ…着心地が好いのよ、新素材だから汗かきの私でも…べたつかないの |
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48 | よかな 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいかい、よいなあ 【意味等】 (1)「いいかい」のよかな 《意味》いいか、いいのか 《参考》相手の意志を確認、また問いただす言い回し 《用例》「ヨカナ、俺が店員い文句ば言うて騒ぐけん…その隙い、けっぱるとぜ」 →「いいか、俺が店員に文句を言って騒ぐから…その隙に、盗むんだぞ」 (2)「よいなあ」のよかな 《意味》良いな、好いな 《参考》羨んだリ、褒めたり、納得したりする言い回し 《用例》「奥さんの美人で優しゅうして…ヨカナ、うちんたあ…やかましかばっかり」 →「奥さんが美人で優しくて…好いなあ、うちのなんか…口やかましいだけだよ」 【同義】よかな、よかや 【類義】よかとな、よかとや |
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49 | よかなか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】恋仲 【意味等】互いに慕い合う間柄、相思相愛 【参考】よか(好い)+なか(仲) 【用例】「うちの娘な、あんたの息子とヨカナカげな…何か分からんが、腹ん立つ」 →「うちの娘は、あんたの息子と恋仲だそうだ…何か分からないけど、腹が立つ」 |
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50 | よがむ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】歪む 【意味等】力が加わって形が崩れ…たわむ・歪む・曲がる・しなう・ねじれること 【同義】いがむ、ひよる、ひょんがむ、ひょんごむ、ひんよごむ、よごむ 【関連】「よがむ」の活用・使い方 ・よごうだ→歪んだ、ねじ曲がった、ねじれた ・よごおどる→歪んでいる、ねじ曲がっている 【用例】「あんまと…重たかとば乗せんのって、棚板のしゃばかけん…ヨガムと」 →「あんまり…重たいものを乗せないで、棚板が弱いんで…たわんむんだ」 |
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51 | よかもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいもの、よいの 【意味等】「よかと」に同じ 【用例】 ・ああた、ちんちんのおっかなぁ…そえんヨカモンばぶら下げとったら、モテますばい →あなた、ちんちんが大きいねぇ…そんなに好い物をぶら下げてたら、モテますよ ・あたしのケーキの無か、あんたが食べたろ?ヨカモン、あんたのアイスば食うちゃあ →私のケーキが無い、あなたが食べたの?いいもん、あんたのアイスを食ってやる |
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52 | よかや 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいかい、よいなあ 【意味等】「よかな」に同じ 【用例】 ・ヨカヤ?この公式な…よおと覚えときやい、テストい出すけんね…ヨカヤ →いいか?この公式は…よく覚えておけよ、テストに出すからな…いいかい ・このマッサージ機なヨカヤ、ツボばピンポイントで刺激するけん…気持ちのヨカヤ →このマッサージ機は良いな、ツボをピンポイントで刺激するので…気持ちが好いな |
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53 | よかろ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】いいだろ、よいでしょ 【意味等】 (1)「いいだろ」のよかろ 《意味》いいだろ 《参考》了承を確認する言い回し 《用例》「腹の減って…我慢しっきらん、ごめんばってん…先い弁当食うてヨカロ?」 →「腹が減って…我慢できない、すまんが…先に弁当食っていいだろ?」 (2)「よいでしょ」のよかろ 《意味》良いでしょ、好いでしょ 《参考》他に対し自慢する言い回し 《用例》「このネックレス…ヨカロ?彼いもろうたっちゃが…えらいしたごたあよ」 →「このネックレス…いいでしょ?彼にもらったのよ…すごく高価だったみたいよ」 【類義】よかとやろ、よかっちゃろ |
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54 | よかろうもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいではないか 【意味等】いいじゃないか、いいでしょ 【参考】 ・よか(よい)+ろう(~でしょう)+もん(ですよ)→いいでしょうよ ・相手に同意を求めたり、なだめたりする言い回し、主に九州西北部で使われる 【用例】「儲かりよるっちゃけん、ちょっとぐらい奢っちゃて…よかろうもん」 →「儲かっているんだから、少しくらい奢ってくれたって…いいじゃないか」 |
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55 | よき |
【標準語】斧 【意味等】小型の斧、ちょうな、木を断ち切ったり割ったりする手斧 【参考】由来は古語の「よき(斧)」、「横切」という説もある |
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56 | よくどうしか |
【標準語】欲深い 【意味等】欲が深い、欲張り 【参考】由来は「欲どしい」の音変異、「欲どしい」は本来は京言葉らしい 【用例】「お前なヨクドウシカけん…目先のぜんい目のいく、商売人いな向いとらん」 →「お前は欲が深いから…目先のお金に目が行く、商売人には向いていないな」 |
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57 | よくせき |
【標準語】よくよく 【意味等】よほど、よっぽど、他に方法や手段がないさま 【参考】関東を中心に全国の一部地域で広く使われる、東京弁が発祥らしい 【用例】「温厚かあの人の…はらかいて怒鳴るぐらいやけん、ヨクセキのことばい」 →「温厚なあの人が…怒って怒鳴るぐらいだから、よっぽどのことだよ」 |
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58 | よくる |
【標準語】避ける 【意味等】よける、回避すること、外すこと 【参考】由来は「よける(避ける)」の音変異、意味も同じ 【用例】 ・なし…俺ばヨクルとね?おらあ…あんたば好いとう、愛しとうっちゃけん…ヨケンで →なぜ…俺を避けるのかい?俺は…あなたが好きだ、愛してるんだから…避けないで ・ピーマンば好かんけんって、そうよう…ヨクルと?おじゃまいなっとうとい、やめり →ピーマンが嫌いだからって、全部…外すの?ご馳走になってるのに、やめなさい |
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59 | よけ |
【標準語】温水溝(農業用語)、排水溝、崖脇の通路、 【意味等】 (1)「温水溝」のよけ 《意味》温水路 《参考》水田に引く水を温めるため、圃場を迂回するように作られた水路 (2)「排水溝」のよけ 《意味》排水路、溝、側溝 《参考》水田や家屋から外部に排水するための水路 (2)「崖脇の通路」のよけ 《意味》崖の横の抜け道、 《参考》崖を横断、または崖を回避するための狭い道 |
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60 | よけたて |
【標準語】温水路掘り(農業用語) 【意味等】水田に引く水を温めるための水路を、水田の脇に作ること |
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61 | よこい |
【標準語】早苗餐(さなぶり:農業用語)、憩い 【意味等】 (1)「早苗餐(さなぶり)」のよこい 《意味》田植祭り、早苗祝い、「さなぼり」に同じ 《参考》荒神様に一番苗を供えて豊作を祈る神事 《同義》さなぼり、たうえうちあげ、よこい (2)「憩い」のよこい 《意味》休息、休み、休むこと 《参考》由来は「憩い(いこい)」の音変異、意味も同じ |
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62 | よこいどり |
【標準語】横坐 【意味等】横座り、膝をくずして座ること 【参考】 ・よこ(よこ)+いどり(居取り:座る、沈殿する)→脚を横に座る ・折り曲げた両足を、左または右ににじり出させる座り方 【用例】「ああた脚のきれゆうして長かけん…ヨコイドリやらしたら、興奮するたい」 →「あなた脚が綺麗で長いから…横座りなんかしたら、興奮しちゃうよ」 |
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63 | よこう |
【標準語】憩う 【意味等】休息する、休む 【参考】由来は「憩う(いこう)」の音変異、身体を横たえる「横う」という説もある 【用例】「今日な、仕事い行かんでヨコウちゃあごたるが…会社なずる休みらすと?」 →「今日は、仕事に行かずに憩っているようですが…会社はずる休みですか?」 |
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64 | よこお |
【標準語】横鼻緒 【意味等】下駄の鼻緒の横紐の部分、履物の左右に分かれた足に掛ける紐の部分 |
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65 | よこがんぎ |
【標準語】播種溝(農業用語) 【意味等】田畑の畝の横方向に階段状に掘った種を播く溝 【参考】よこ(横)+がんぎ(雁木:階段、ギザギザ模様)→横方向の階段状の溝 |
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66 | よございまっしょう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいでしょう、必要ありません 【意味等】 (1)「よいでしょう」のよございまっしょう 《意味》ようございますでしょう、よろしいでしょう 《参考》相手の了承・納得を丁寧に確認・促す言い方 《用例》「うちの娘…ヨゴザイマッショウ、だれか…よか人のおらっしゃれん?」 →「うちの娘…ようございますでしょう、だれか…いい人がいらっしゃらない?」 (2)「必要ありません」のよございまっしょう 《意味》入用ではありません、いりません 《参考》相手の要求・要望を丁寧に断る言い方 《用例》「食後いコーヒーですばってん、お腹いっぱいで…もうヨゴザイマッショウ」 →「食後のコーヒーですけど、お腹いっぱいで…もういりません」 【参考】よ(よい)+ございまっ(ございます)+しょう(でしょう) 【同義】よございまっしょう、よござっしょう |
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67 | よございまっしょうか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいでしょうか、必要ないですか 【意味等】 (1)「よいでしょうか」のよございまっしょうか 《意味》ようございますでしょうか 《参考》相手の了承・納得について丁寧に尋ねる言い方 《用例》「露天風呂な11時までいなっとりますが…ヨゴザイマッショウカ?」 →「露天風呂は11時までになっておりますが…ようございますでしょうか?」 (2)「必要ないですか」のよございまっしょうか 《意味》ご入用ではありませんか、いかがでしょうか 《参考》相手の要求・要望を丁寧に尋ねる言い方 《用例》「食後いコーヒーの付きますばってん、ケーキやらヨゴザイマッショウカ?」 →「食後にコーヒーが付きますけど、ケーキなどはいかがでしょうか?」 【参考】よ(よい)+ございまっ(ございます)+しょうか(でしょうか) 【同義】よございまっしょうか、よござっしょうか |
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68 | よござした 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ようございました 【意味等】よかったですねえ、「よかった」の丁寧な言い方 【参考】よ(よい)+ござした(ございました) 【用例】「あらっ、お孫さんの産まれんしゃった?おめでとう…そらあヨゴザシタ」 →「あらっ、お孫さんが産まれられたって?おめでとう…それはようございました」 |
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69 | よござす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】わかりました、ようございます、必要ございません 【意味等】 (1)「わかりました」のよござす 《意味》承知しました、よろしいです 《参考》了承・追認の丁寧な言い方 《用例》「ヨゴザス、その件な…あたしい任いとき、よかごとしとっちゃる」 →「分かりました、その件は…私に任せなさい、好いように取り計らってやる」 (2)「ようございます」のよござす 《意味》良いです、好いです 《参考》追認・肯定の丁寧な言い方 《用例》「この松な…ヨゴザスなあ、しっかり剪定もしちゃあ…手入れもヨゴザス」 →「この松は…ようございますなあ、しっかり剪定もされて…手入れも良いです」 (3)「必要ございません」のよござす 《意味》いりません、お断りします 《参考》拒否・否定の丁寧かつ強めの言い方 《用例》「謝罪やら…ヨゴザス、謝ってもろうたっちゃ…もう、元いな戻りまっせん」 →「謝罪なんて…いりません、謝ってもらったって…もう、元には戻らないんです」 【参考】よ(よい)+ございす(ございます) |
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70 | よござっしょう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいでしょう、必要ありません 【意味等】「よございまっしょう」に同じ 【用例】 ・「これ…ヨゴザッショウ?糸島屋オリジナルブランドのポーチですと」 →「これ…ようございましょう?糸島屋オリジナルブランドのポーチなんです」 ・「もう、酒なヨゴザッショウ…下戸やけん、ああたんごたあ飲みきりまっせん」 →「もう、酒はいらないですよ…下戸なので、あなたのようには飲めないんですよ」 |
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71 | よござっしょうか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】よいでしょうか、必要ないですか 【意味等】「よござっいましょうか」に同じ 【用例】 ・飲み放題コースな…これでラストオーダーいなりますばってん、ヨゴザッショウカ? →飲み放題コースは…これでラストオーダーになりますけど、よろしいですか? ・喉の乾いたげなが…自販機ななかよ、水筒のお茶なあるが…ヨゴザッショウカ? →喉の乾いたそうだけど…自販機はないよ、水筒のお茶はあるけど…いりませんか? |
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72 | よこし |
【標準語】横の方 【意味等】横、横向き、側方、脇、前後の方面に対して左右の方面 【同義】よこし、よこっちょ 【参考】由来は古語の「横さ」、「さ」は方向を示す接尾語 【関連】「縦し」もあるそうだが、博多・糸島地域ではあまり使わない 【用例】「自転車な…道の真ん中やのうして、ヨコシば1列で走らなあ…危なかよ」 →「自転車は…道の真ん中じゃなくて、側方を1列で走らないと…危ないよ」 |
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73 | よこぞう |
【標準語】横車を押す人 【意味等】無理を承知で通そうとする人、道理に反したことを無理にしようとする人 【参考】よこ(横)+ぞう(「ばかぞう」のような人名風の表現)→横車野郎 【用例】「またあれが…訳の分からんことば言いようと?ほんに…あらヨコゾウやん」 →「またあいつが…訳の分らぬことを言ってるって?本当に…あいつ横車野郎だよ」 |
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74 | よこたくり |
【標準語】横向き 【意味等】横から、横の方から、横ざま、横に傾いて、横に倒して、横に曲がって 【参考】よこ(横)+たくり(荒々しく・盛んに行うなどの意) 【用例】 ・台風の接近しようけん…風の強うなって、雨のヨコタクリい降ることなってきた →台風が接近してるので…風が強くなり、雨が横向きに降るようになってきた ・風台風やったけん…田んぼの稲なヨコタクリ、田んぼの横しの電柱もヨコタクリ →風台風だったので…田んぼの稲は倒伏して、田んぼの横の電柱も横倒れしちゃった |
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75 | よこづけ |
【標準語】自転車用サイドカー 【意味等】自転車用横付け一輪荷車 【参考】自転車に横付けにして使う、リヤカーを半分にしたような一輪車 |
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76 | よこづち |
【標準語】横槌(農業用語) 【意味等】藁打ち木槌、藁などを柔らかく加工するために使う木槌 【参考】丸木に柄をつけて頭部の側面で打つ |
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77 | よこっちょ |
【標準語】横の方 【意味等】「よこし」に同じ 【参考】よこ(横)+っちょ(「~であるもの」の意を表す接尾語) 【用例】「中学の卒業写真…あんただけヨコッチョ向いとうが、目立ちたかったと?」 →「中学の卒業写真…あんただけ横の方を向いているけど、目立ちたかったの?」 |
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78 | よこばんきる |
【標準語】近道をする 【意味等】わき道にそれて近道をする 【参考】 ・漢字で「横番切る」由来は博多山笠の用語 ・山笠の担ぎ手などが移動について行けず、コースを外れ…近道をして追いつくこと |
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79 | よこまが |
【標準語】代掻(農業用語) 【意味等】1回目の代掻き(しろかき) 【同義】あらしろかき、あらまが、よこまが 【参考】「まが」は代掻きに使う馬鍬、「よこまが」は横方向に代掻きするからか? |
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80 | よごみへちくり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】曲がりくねる 【意味等】幾重にも折れ曲がる 【同義】よごみへちくり、よんごひんご、よんごみひんごみ 【参考】よごみ(歪んで)+へち(縁:端や隅など見当違いの所)+くり(繰り返し) 【用例】「この峠道な…ヨゴミヘチクリしとうとい、飛ばすとのおるけん…えずか」 →「この峠道は…曲がりくねっているのに、飛ばす輩がいるので…怖い」 |
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81 | よごみへちこくっとる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】曲がりくねっている 【意味等】幾重にも折れ曲がっている 【参考】よごみ(歪んで)+へち(縁)+こくっとう(途切れさせずに続いている) 【用例】「こえんヨゴミヘチコクットルホースやら…使やされん、買い直してきない」 →「こんなに幾重にも折れ曲がったホースなんか…使えない、買い直してきてよ」 |
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82 | よごむ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】歪む 【意味等】「よがむ」に同じ 【用例】「薄か金属の部品で…そっと持たなあすぐヨゴムけん、気ばつけて扱うて」 →「薄い金属の部品だから…そっと持たないとすぐ歪むから、気をつけて扱って」 |
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83 | よごれ |
【標準語】ヤクザ者 【意味等】前科者、反社会勢力の構成員、暴力団 【参考】真っ当な生き方をしていない人、汚れた生き方をしている人 【用例】「えらい…悪そうやったが、おせいなって…とうとうヨゴレいなっとうげな」 →「ひどう…悪ガキだったが、大人になって…とうとうヤクザ者になったそうだ」 |
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84 | よごれぎもん |
【標準語】仕事着 【意味等】作業着、仕事や作業をするときに着る服 【用例】作業などで汚れても構わない服 【参考】「イモば掘るけん…手伝うて、ヨゴレギモンい着替えて…畑い来ちゃり」 →「イモを掘るので…手伝って、作業服に着替えて…畑に来てちょうだい」 |
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85 | よごれもち |
【標準語】あんころ餅 【意味等】餡子をまとった餅、転がして外側に餡をつけた餅 【参考】白い餅に…餡子がついて汚れたように見えることによる 【用例】「昔ゃあ…もっつきんときい、ばばしゃんのヨゴレモチば作っちゃんなった」 →「昔は…餅つきのときに、お婆ちゃんがあんころ餅を作ってくれた」 |
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86 | よさり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】夜 【意味等】日没から日の出までの間、夜間、今夜、今晩、昨夜、昨晩 【関連】由来は古語の「ゆうさり」、よ(夜・夕)+さり(去り:来る・近づくの意) 【用例】「このヨサリい、何ごとらすな?」「ちょっとホタルば見い…行きよります」 →「この夜中に、どうされました?」「ちょっとホタルを見に…行ってるんです」 |
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87 | ヨシ |
【標準語】アシ 【意味等】葦、イネ科ヨシ属の多年草 【参考】 ・本来の和名は「アシ」だが、語呂が「悪し」なので「ヨシ」と呼ばれるようになった ・「ヨシ」を方言として取り上げたが、現状では標準語に分類される |
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88 | よしれんごと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】訳の分からないこと、不確実なこと、よしなしごと 【意味等】 (1)「訳の分からないこと」のえしれんごと 《意味》理由がわからないこと、理解が出来ないこと、とんでもないこと 《用例》「おらあ…意味の分からん、あんたあ…エシレンコトば言いようもん」 →「おれは…意味が分からん、あんたは…理解できないことを言っている」 (2)「不確実なこと」のえしれんごと 《意味》確かではないこと、不確かなこと、突拍子もないこと 《用例》「おかあしか儲け話やら…エシレンコト言うて、俺ばひきそざしなんな」 →「いかがわしい儲け話なんか…不確かなことを言って、俺を引きずり込むな」 (3)「よしなしごと」のえしれんごと 《意味》途方もないこと、つまらないこと、とりめのないこと、わけもないこと 《用例》「自分探しやら…エシレンコトば言いよんなあが、息子な大丈夫な?」 →「自分探しなんて…よしなしごとを言っているけど、息子は大丈夫かい? 【同義】えしれんこと、どしれんこと、よしれんこと 【参考】由来は「え知れぬこと」の音変異、意味は、知るよしもないこと |
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89 | よせあぜとり |
【標準語】畦塗り(農業用語) 【意味等】水田の畦を土で塗り固める作業 【参考】 ・水田の水漏れ防止を目的に、鍬などで畦を壁土のように塗り固める ・よせ(寄せ:土寄せ)+あぜ(畔)+とり(取りつける)→畔に土寄せして付ける |
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90 | よそ |
【標準語】他の家 【意味等】他人の家・家族、よその家・家族、他の地域 【用例】「よそな…よそ、うちゃあ仏教やけん…クリスマスケーキやらなかと」 →「他の家は…他の家、我が家は仏教だから…クリスマスケーキなんてないのよ」 |
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91 | よそいき 《詳しくはこちら》 |
【標準語】旅行、晴れ着 【意味等】 (1)「旅行」のよそいき 《意味》旅、お出かけ、外出、他の土地に出かけること 《参考》よそ(他の家・土地)+いき(行き)→お出かけ 《用例》「あらっ…どっかいヨソイキさっしゃあと?お土産やら…よかですけん」 →「あらっ…どこか旅行に行かれるの?お土産なんか…いりませんから」 (2)「晴れ着」のよそいき 《意味》外出着、一張羅、晴れの場所に出るときに着る服 《同義》よそいき、よそいきぎもん 《参考》由来は「よそいきぎもん(外出+着物)」の音変異 《用例》「おめかしして…ヨソイキやら着て、お見合いかなんか…さっしゃると?」 →「おめかしして…一張羅なんか着て、お見合いか何か…されるんですか?」 |
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92 | よそいきぎもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】晴れ着 【意味等】「よそいき」(2)に同じ 【用例】「ヨソイキギモンば着たら…たっぱいのよかなあ、馬子いも衣装やねえ」 →「一張羅を着たら…貫禄が出るなあ、馬子にも衣裳だねえ」 |
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93 | よそいきごえ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】気取った声色 【意味等】他人と応対する声色、応対用の高目の声 【用例】「俺たい…電話やけんって、つやつけて…ヨソイキゴエば出さんっちゃよか」 →「俺だよ…電話だからって、かっこつけて…気取った声色を出さなくっていいよ」 |
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94 | よそいきことば 《詳しくはこちら》 |
【標準語】標準語 【意味等】無理に使う標準語 【用例】「東京から電話やったけん…ヨソイキコトバで話したが、通じたやろうか?」 →「東京から電話だったので…無理矢理に標準語で話したけど、通じただろうか?」 |
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95 | よそもん |
【標準語】転入者 【意味等】よそ者、他の地域から移住してきた人、よそから来た人 【参考】よそ(他所の)+もん(者) 【用例】「今度の部長な…親会社から来たヨソモンやけん、俺な…どえな人か知らん」 →「今度の部長は…親会社から来たよその人なので、俺は…どんな人か知らない」 |
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96 | よそわしか |
【標準語】汚い 【意味等】不潔だ、気持ち悪い、気味が悪い 【参考】糸島西部から佐賀、長崎方面で使われる 【類義】うだめしか、うらんしか 【用例】「どこで拾うたネコな?ヨソワシカけん、してたったとこい戻いてきない」 →「どこで拾ったネコだ?汚いから、捨ててあったところに戻してきなさい」 |
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97 | よそんごと |
【標準語】知らんふり 【意味等】見て見ぬふり、知っていながら知らないふりをすること 【参考】よそ(他人)+ん(の)+ごと(~のように) 【用例】「あたしが…悪そうい絡まれようとい、ヨソンゴトすると…何な、あらあ」 →「私が…不良に絡まれてるのに、見て見ぬふりをするんだ…何だ、あいつは」 |
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98 | よだつ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】億劫がる、手間がかかる 【意味等】 (1)「億劫がる」のよだつ 《意味》気が乗らない、面倒がる、気が重い 《用例》「急い…事故で亡くなっちゃあけん、お悔みい行くとい、何かヨダツちゃん」 →「突然…事故で亡くなられたので、お悔みに行くのに、何だか気が重いんだ」 (2)「手間がかかる」のよだつ 《意味》手数がかかる、面倒臭い 《用例》「役所の補助金な…書類やら何やらヨダツけん、あんまと…受けたむなかや」 →「役所の補助金は…書類や何やと手数がかかるので、あまり…受けたくないんだ」 【参考】由来は諸説ある (説1)古語の「弥猛し(よだけし)」で、面倒臭い・億劫なの意味 (説2)古語以降の「弥怠し(よだるし)」で、とても怠いの意味 |
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99 | ヨダレ |
【標準語】アブラムシ 【意味等】油虫、アリマキ、カメムシ目アブラムシ上科に属する昆虫の総称 |
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100 | よつが |
【標準語】十字路 【意味等】四つ角、四つ辻、道が四方に分かれている所 |
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101 | よつぐわ |
【標準語】備中鍬 【意味等】先端が四股に分かれた鍬、深耕や水田荒起に用いる農具、開墾などに使う 【同義】よつぐわ、よつまた |
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102 | よっちゃり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】がっくり 【意味等】がっかり、失望、落胆、絶望、幻滅 【同義】がっぱし、ぐっしゃり、ぐらり、げんなり、よっちゃり 【参考】精神的・肉体的なダメージを受けて気力をなくす状況 【用例】「緊張しとうとい…お前が屁やらこくけん、ヨッチャリして…大笑いやん」 →「緊張してるのに…お前が屁なんかするので、がっくりして…大笑いだよ」 |
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103 | ~よって |
【標準語】~いる 【意味等】~している、動詞の連用形について作用が進行中であることを示す 【同義】よって、よる 【参考】「よって」は糸島市西部から唐津方面、「よる」は中部から福岡方面で使う 【用例】「さあきから…ひどか雨の降りヨッテ、水害の起きめえか…心配やね」 →「さっきから…ひどく雨が降っている、水害が起きないか…心配だねえ」 |
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104 | よっとよっと |
【標準語】よとよと 【意味等】よろめく様、足元がおぼつかない様、千鳥足 【参考】酔っ払うなどして、おぼつかない足取りで歩く様の擬態語 【類義】ぼとぼと(加齢によるなど足腰が弱い人の歩く様の擬態語) 【用例】「課長な…さあき、酔っ払うて駅前ば…ヨットヨット歩きよんなったばい」 →「課長は…さっき、酔っ払って駅前を…おぼつかない足取りで歩いていたよ」 |
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105 | よつまた |
【標準語】備中鍬 【意味等】「よつぐわ」に同じ |
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106 | よとぎ |
【標準語】通夜 【意味等】お通夜、一晩中寝ずに側に付き添うこと 【参考】漢字で「夜伽」、全国広範囲の一部地域で使われる ・死者を葬る前夜、家族や縁者、知人などがその遺体の傍らで終夜過ごすこと ・重病人または死者のある家で通夜すること ・女性が男性の意に従って夜の共寝をすること ・病気平愈を祈って神仏に参籠すること |
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107 | ヨナ |
【標準語】オバクサ(漁業用語) 【意味等】小婆草、紅藻綱テングサ目オバクサ属の海藻 【参考】寒天やトコロテンの原料になる |
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108 | よな |
【標準語】へその緒、胞衣(えな) 【意味等】 (1)「へその緒」のよな 《意味》臍帯(さいたい)、胎児の臍と胎盤とをつなぐ細長い帯状の器官 (2)「胞衣(えな)」のよな 《意味》ほうい、胎児を包んでいた膜や胎盤など |
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109 | よなかさんげん |
【標準語】夜中まで 【意味等】夜遅くまで 【用例】「わっか娘が、ヨナカサンゲン酒ば飲うで…そうついて、心配しとったとぞ」 →「若い娘が、夜中まで酒を飲んで…うろついて、心配していたんだぞ」 |
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110 | よの |
【標準語】他の 【意味等】別の、ほかの 【用例】「こらあ…あんたんとやなかな?おんなしもんで…ヨノ物な見たことのなか」 →「これは…あんたの物じゃないかい?同じもので…他の物は見たことがない」 |
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111 | よばれる |
【標準語】招待される 【意味等】食事に招かれる、ご馳走になる、ご馳走をいただく 【参考】漢字で「呼ばれる」声をかけて招かれること、全国的に使われる方言 【用例】「市会議員いヨバレテ…ご馳走いなったが、選挙前やけん…接待かいな?」 →「市会議員に招待されて…ご馳走になったけど、選挙前なので…接待なのかな?」 |
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112 | よぼり |
【標準語】夜釣り(漁業用語) 【意味等】夜間に灯りを点けて漁をすること |
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113 | よま |
【標準語】紐 【意味等】より紐、より糸、釣り糸、コマ回しの紐、物を縛ったり結ぶもの 【同義】よま、よりそ 【参考】 ・漢字で「縒麻」、麻や綿などの植物繊維また布や紙、革などをより合わせたもの ・由来は不明だが「日葡辞典」に掲載された語彙 【用例】「新聞ば資源ごみい出すけん、そこのヨマで…きびっとって」 →「新聞を資源ごみに出すので、そこの紐で…縛っといて」 |
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114 | よまい |
【標準語】小作米(農業用語) 【意味等】地主が年貢以外に得る米、小作人が小作料として収穫米から地主に納める米 【参考】漢字で「余米」、「日葡辞典」に掲載された語彙 |
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115 | よまいとり |
【標準語】地主(農業用語) 【意味等】田畑を小作人に貸して小作料を得る人 【参考】よまい(小作米)+とり(取り)→小作料を取る人→地主 |
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116 | よみのあわん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】利益にならない、分別がない 【意味等】 (1)「利益にならない」のよみのあわん 《意味》計算が合わない、得にならない、ためにならない、不利、不利益 《参考》よみ(見込み)+の+合わん(合わない)→見込み外れ→計算が合わない 《用例》「夏祭い…露店ば出店したが、朝から雨いなって…ヨミノアワンやねえ」 →「夏祭に…露店を出店したけど、朝から雨になって…利益にならないよ」 (2)「分別がない」のよみのあわん 《意味》物事をわきまえない、物事の道理や善悪を考えない、損得を考えない 《参考》よみ(道理)+の+合わん(合わない)→道理に合わない→分別がない 《用例》「当日いなって…契約解除やら、ヨミノアワンやついな…もう頼まん」 →「当日になって…契約解除なんて、分別のないやつには…もう頼まない」 【同義】さんにょうのあわん、よみのあわん |
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117 | よめあざ |
【標準語】そばかす、布についた斑点状のカビ 【意味等】 (1)「そばかす」のよめあざ 《意味》顔面に現れる茶色の斑点、雀卵斑 《用例》「ヨメアザのある人な、たいがい…色白の美人に多かごたあ気のする」 →「そばかすがある人は、主に…色白の美人さんに多いような気がする」 (2)「布についた斑点状のカビ」のよめあざ 《意味》衣類に斑紋となって残る黴の跡 《参考》洗濯物をすぐに乾かさずにいたり、夜露に濡れてできる黒いシミや黴 《用例》「洗濯機のタオルば干し忘れとったが、ヨメアザのできてしもうとう」 →「洗濯機のタオルを干し忘れていたが、斑点状のカビができてしまってる」 【参考】漢字で「嫁痣」、由来は不明、色白の若い嫁に「そばかす」が多いからか? |
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118 | よめご 《詳しくはこちら》 |
【標準語】嫁、ネズミ 【意味等】 (1)「嫁」のよめご 《意味》妻、女房、嫁さん、配偶者の一方である女性 《参考》漢字で「嫁御・嫁御寮」で嫁を敬っていう語 《用例》「この人な…でけすぎたヨメゴで、馬鹿息子いな…もったいなかとです」 →「この人は…出来過ぎた嫁で、馬鹿息子には…もったいないんです」 (2)「ネズミ」のよめご 《意味》鼠、哺乳類ネズミ目(齧歯目)の動物の総称、「よめ」とも言う 《参考》由来は、夜行性なので夜目(よめ)、群れるので夜群(よめ)など諸説ある 《用例》「天井裏い…ヤジラミのおる、夜中いヨメば…飲ん込みようごたる」 →「天井裏に…アオダイショウがいる、夜中にネズミを…飲み込んでいるみたい」 |
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119 | よめごみ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】嫁候補の下見 【意味等】仲人と親とが娘の家に行ってお嫁さん候補の下見をすること 【参考】漢字で「嫁御見」、お嫁さん候補の下見 |
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120 | よめごぶり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】結婚祝いのブリ(鰤) 【意味等】結婚祝いに嫁方から持ってくるブリ(鰤) 【参考】漢字で「嫁御鰤」で「良か嫁ごぶり」の語呂合わせ、九州を中心とした風習 |
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121 | よめごもち 《詳しくはこちら》 |
【標準語】結婚の祝餅 【意味等】結婚式当日嫁方から持ってくるお祝餅 【参考】漢字で「嫁御餅」、結婚祝いに供える餅 |
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122 | より |
【標準語】集会 【意味等】寄合、会合、人が寄り合い集まること 【同義】より、よりあい、よりやい 【用例】「晩方…ヨリい行てくる、祭の話やけん…後座のあるけん、遅うなろうや」 →「夕方…集会に行ってくる、祭の話なので…宴席があるので、遅くなるだろう」 |
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123 | よりあい |
【標準語】集会 【意味等】「より」に同じ 【用例】「中学校で保護者のヨリアイのあるげなが…なんかあったと?知っとう?」 →「中学校で保護者集会があるそうだけど…何かあったの?知ってる?」 |
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124 | よりぎ |
【標準語】流木 【意味等】海辺などに漂着した木片、漂い流れる木 【参考】漢字で「寄り木」、岸などに流れ寄った流木のこと |
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125 | よりそ |
【標準語】紐 【意味等】「よま」に同じ、主に麻紐 【参考】由来は「縒麻(よりあさ)」の音変異と思われる |
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126 | よりそうごま |
【標準語】紐で回す独楽 【意味等】紐を巻き付けて回転させる独楽 【参考】よりそう(縒った紐)+ごま(独楽) |
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127 | よりやい |
【標準語】集会 【意味等】「より」に同じ 【参考】「寄り合い」の音変異、「合い」を「やい」と発音するケースは多い 【用例】「はしかか人の多かヨリヤイな…言いたか言いやけん、いっちょんしまえん」 →「口うるさい人が多い会合は…言いたい放題になるので、ちっとも終わらない」 |
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128 | ~よる |
【標準語】~いる 【意味等】「~よって」に同じ 【用例】「雨の降りヨルけん、家で本ば読みヨルばってん、晴れたら農作業しヨル」 →「雨が降っているので、家で本を読んでいるけど、腫れたら農作業をしている」 |
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129 | よる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】座礁する(漁業用語) 【意味等】船が暗礁に乗り上げる 【同義】こきあげる、よる 【参考】由来は不明、船が暗礁にもたれ掛かる(寄る)からか? |
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130 | よれっぽす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】弱虫 【意味等】意気地なし、力なない者 【参考】由来は不明、意気地のない人を罵っていう語 【同義】よれっぽす、よわっぽす 【類義】よわっぽう→病弱者 【用例】「あら…ヨレッポスやけん、くらいたっちゃ…俺いな、しかかってききらん」 →「あいつは…意気地なしだから、殴っても…俺には、殴りっかかってこれない」 |
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131 | よろこうで |
【標準語】喜んで 【意味等】嬉々として、嬉しそうに 【用例】「ネコい…干物ばやったら、腹の減っとったとか…ヨロコウデ食いよった」 →「ネコに…干物を与えたら、腹が減っていたにか…喜んで食っていた」 |
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132 | よわっぽう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】病弱者 【意味等】身体が弱い人、病気にかかりやすい人などののしっていう語 【参考】由来は不明、よわ(弱い)+っぽう(人をやや軽く見る語) 【類義】よれっぽす、よわっぽす→意気地なし 【用例】「おんなじ組の…可也さんなヨワッポウやけん、あんまと学校いな来なれん」 →「同じ組の…可也さんは体が弱いので、あまり学校には来ない」 |
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133 | よわっぽす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】弱虫 【意味等】「よれっぽす」に同じ 【用例】「昔ゃ…ヨワッポスやったが、今あ…わっかとばまとむる、リーダーやもん」 →「昔は…弱虫だったけど、今は…若いやつらを取りまとめる、リーダーだもの」 |
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134 | よわる |
【標準語】鮮度が落ちる(漁業用語) 【意味等】魚の鮮度が落ちる、魚の新鮮さの度合いが落ちる 【用例】「この魚な…だいぶヨワットウけん、刺身な…腹のせくかもしれん」 →「この魚は…かなり鮮度が落ちてるので、刺身では…腹痛になるかもしれない」 |
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135 | よんごひんご 《詳しくはこちら》 |
【標準語】曲がりくねる 【意味等】「よごみへちくり」に同じ 【参考】よんご(歪む)+ひんご(歪む)→歪む歪む→曲がりくねる 【用例】「この峠道な…狭うして、ヨンゴヒンゴしとうけん…自動車な危なかろうや」 →「この峠道は…狭くて、曲がりくねっているから…自動車では危ないだろう |
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136 | よんごみひんごみ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】曲がりくねる 【意味等】「よごみへちくり」に同じ 【参考】よんごみ(歪んで)+ひんごみ(歪んで)→歪んで歪んで→曲がりくねる 【用例】「ホースな巻いときない、ヒンゴミヨンゴミしとったら…使われめえもん」 →「ホースは巻いておけよ、曲がりくねっていたら…使えないだろ」 |
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137 | よんどかんな |
【標準語】招待しておかないか、読んでおかないか 【意味等】 (1)「招待しておかないか」のよんどかんな 《意味》呼んでおかないか、呼んで来るようにしとかないか 《参考》よんど(呼んで、招待して)+かんな(~しておかないか) 《用例》「親戚の集まりな…もうなかけん、結婚式な…いとこまでヨンドカンナ」 →「親戚の集まりは…もうないから、結婚式は…いとこまで招待しとかないか」 (2)「読んでおかないか」のよんどかんな 《意味》読んでおきなさい、書いてあることを頭に入れておきなさい 《参考》よんど(読んで)+かんな(~しておかないか) 《用例》「司会進行なあんたやけん…やりそこなわんごと、進行表な…ヨンドカンナ」 →「司会進行はあなただから…失敗しないように、進行表は…読んでおかないか」 |
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138 | よんにゅ |
【標準語】多く 【意味等】たくさん、数多く 【類義】たいそ、たいそう 【参考】 ・糸島西部から、唐津・長崎方面で使われる、福岡ではあまり使われない ・由来は不明、余分にを意味する「余」に助詞「に」のついた「余に」の音変異か? 【用例】「ジャガイモばヨンニュもろうたけん…今日の晩飯なじゃがバターたい」 →「ジャガイモをたくさんもらったので…今日の晩飯はじゃがバターだよ」 |
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139 | よんべ |
【標準語】夕べ 【意味等】「ようべ」に同じ 【用例】「ヨンベのこたあ忘れちゃり…出来心やったと、まどうけん…ぜんならある」 →「昨夜のことは忘れてくれ…出来心だったんだ、補償するから…お金ならある」 |