「お(オ)」の博多・糸島弁
おい | 【標準語】 俺 【意味等】 主に男性が同輩や年下の人に対して使う自称の人代名詞 【用例】 ・シャツに口紅?…浮気したろって?オイな…知らんぜ →シャツに口紅?…浮気したでしょって?俺は…知らんよ |
|
おい | 【標準語】 お前 【意味等】 あんた、君、自称の人代名詞だが2人称としても使う 【用例】 ・オイな…色男やけん、もちょ?オイい…1人、紹介しちゃれ? →お前…色男だから、モテるだろ?俺に…1人、紹介しろよ? |
|
おいうつ | 【標準語】 追い銭を払う 【意味等】 調整金額を払う、価値に差がある物の交換時に金銭を加算する 【用例】 ・10万円オイウツけん、これと…あの古唐津ば、交換して? →10万円追い銭を払うから、これと…あの古唐津を、交換して? |
|
おいご | 【標準語】 甥 【意味等】 自分の兄弟姉妹の息子、3親等の傍系血族 【用例】 ・姉しゃんのとこい…オイゴのでけて、おらあ…小学生でおいさんぜ →姉さんのところに…甥ができて、俺は…小学生で伯父さんだよ |
|
おいこくる | 【標準語】 追い回す 【意味等】 追いかけ回す、あちこちと追う、追い立てる 【用例】 ・あのインな…好かん、ひょくっと吠えて…オイコクッテくると →あの犬は…嫌い、いきなり吠えて…追いかけ回してくるんだ |
詳細 |
おいこくる | 【標準語】 追い込む 【意味等】 追い詰める、逃げ場を奪う 【用例】 ・勉強・勉強って…子供ばオイコクリなんな、病気いなんなあバイ →勉強・勉強って…子供を追い込むなよ、病気になっちゃうよぞ |
詳細 |
おいさん | 【標準語】 伯父さん 【意味等】 伯父さん(父母の兄、父母の姉の夫) 【用例】 ・母ちゃんな…すそ子で、爺さんの死ねて…オイサンが親代り →母さんは…末っ子で、爺さんが死んで…伯父さんが親代り |
詳細 |
おいさん | 【標準語】 叔父さん 【意味等】 叔父さん(父母の弟、父母の妹の夫) 【用例】 ・桜井のオイサンな…母ちゃんの弟、浜のオイサンな…父ちゃんの弟 →桜井の叔父さんは…母さんの弟、浜の叔父さんは…父さんの弟 |
詳細 |
おいさん | 【標準語】 小父さん 【意味等】 小父さん(大人の男性の親しみを込めた呼び方)、中年男性 【用例】 ・オイサン、大丈夫な?酔うて道で寝なんな、車い轢かるるばい →おじさん、大丈夫かい?酔って道に寝ちゃダメ、車に轢かれるよ |
詳細 |
おいさんぽっぽう | 【標準語】 とっちゃん坊や 【意味等】 身の丈だけ大人の男性、立派な大人だが子供っぽさを残す男性 【用例】 ・先生な…童顔やけん、オイサンポッポウのごたって…おかあしか →先生は…童顔なので、とっちゃん坊やみたいで…何か変 |
詳細 |
おいしゃん | 【標準語】 伯父さん 【意味等】 伯父さん(父母の兄、父母の姉の夫) 【用例】 ・上のオイシャンな…市長、下のオイシャンな…市議会議長 →伯父さんは…市長、叔父さんは…市議会議長 |
詳細 |
おいしゃん | 【標準語】 叔父さん 【意味等】 叔父さん(父母の弟、父母の妹の夫) 【用例】 ・上のオイシャンな…養子い入ったけん、下のオイシャンが…家取り →伯父さんは…養子に入ったので、叔父さんが…跡継ぎ |
詳細 |
おいしゃん | 【標準語】 小父さん 【意味等】 小父さん(大人の男性の親しみを込めた呼び方)、中年男性 【用例】 ・もう…オイシャンやん、髪の薄うなって…モテんごとなったやねェ →もう…小父さんだよ、髪が薄くなって…モテなくなっちゃたよ |
詳細 |
おいぞうさま | 【標準語】 お地蔵様 【意味等】 地蔵菩薩、仏教における菩薩、子供の守護者として信仰される石仏 【用例】 ・雷山観音の…千手観音のある本堂裏い、オイゾウサンのたいそある →雷山観音の…千手観音がある本堂裏に、お地蔵様がたくさんある |
|
おいたおいた | 【標準語】 急げ急げ 【意味等】 さっさと、急かすことば、「おいた」は「追い立て」と思われる 【用例】 ・もうすぐ…山笠の来るばい、オイタオイタ…はよ行きない →もうすぎ…山笠が来るそ、急げ急げ…早く行きなさい |
|
おいたくる | 【標準語】 追い回す 【意味等】 追いかけ回す、あちこちと追う、追い立てる 【用例】 ・あのインな…好かん、ひょくっと吠えて…オイタクッテくると →あの犬は…嫌い、いきなり吠えて…追いかけ回してくるんだ |
詳細 |
おいたくる | 【標準語】 追い込む 【意味等】 追い詰める、逃げ場を奪う 【用例】 ・勉強・勉強って…子供ばオイタクリなんな、病気いなんなあバイ →勉強・勉強って…子供を追い込むなよ、病気になっちゃうよぞ |
詳細 |
おいだし | 【標準語】 興行 【意味等】 芝居や相撲などの興行、興行終了時の追出し太鼓が由来か? 【用例】 ・昔ゃあ…お祭りんとき、芝居やら寄席やら…オイダシの出よった →昔は…お祭りのとき、芝居や寄席など…興行がうたれていた |
|
おいだし | 【標準語】 追い出し太鼓 【意味等】 終了予告太鼓、1日の興行が終わるのを知らせる太鼓 【用例】 ・オイダシの…鳴りよるが、今日の芝居な…終わったとのごたる →追い出し太鼓が…鳴ってるけど、今日の芝居は…終わったようだ |
|
おいたりひいたり | 【標準語】 手押し除草機 【意味等】 押したり引いたりして使う金属の爪がついた人力水田用除草機 【用例】 ・オイタリヒイタリば…押いたり引いたりしたら、田の草の取るる →水田用除草機を…押したり引いたりしたら、田の草が取れる |
|
おいでなざいまっせえ | 【標準語】 おいでなさいませ 【意味等】 よくおいでなさいました、来客に対する歓迎の挨拶のことば 【用例】 ・オイデナザイマッセエ、ほんに遠かとこば…よう来らっしゃった →おいでなさいませ、本当に遠い所…よくおいでくださいました |
|
おいど | 【標準語】 お尻 【意味等】 臀部、けつ、腰の後下部で肉が豊かについている所、いさらい 【用例】 ・腰掛けたんだ…痛かと、オイドい…でけもんのでけとうと →腰掛けたら…痛いんだ、お尻に…おできが出来ているんだ |
|
おいばなし | 【標準語】 放し飼い 【意味等】 放ち飼い、追い放し、家畜を拘束せずに広い所に放って飼うこと 【用例】 ・牛な…牧場でのオイバナシの方が、牛乳も牛肉も…美味しゅうなる →牛は…牧場での放し飼いのほうが、牛乳も牛肉も…美味しくなる |
|
おいもん | 【標準語】 おんぶ紐 【意味等】 負紐、負っぽ紐、赤ちゃんを背負うための補助用具・紐 【用例】 ・おんぶ派よりか…抱っこ派の増えて、オイモンなあんまと売れん →おんぶ派よりも…抱っこ派が増えて、おんぶ紐はあまり売れない |
|
オイランバナ | 【標準語】 セイヨウフウチョウソウ 【意味等】 西洋風蝶草、アフリカ原産のフウチョウソウ科の一年草、クレオメ 【用例】 ・オイランバナな…蝶の舞うごたあ、えらい…綺麗か花の咲く →西洋風蝶草は…蝶が舞うような、すごく、綺麗な花が咲く |
|
オイランバナ | 【標準語】 マツヨイグサ 【意味等】 待宵草、南米原産のアカバナ科マツヨイグサ属の一年草 【用例】 ・オイランバナな…強か、江戸時代い…雑草のごと広がったと →待宵草は、強い、江戸時代に…雑草のように広がったんだ |
|
オイランバナ | 【標準語】 ツキミソウ 【意味等】 月見草、南北米原産のアカバナ科マツヨイグサ属の一年草 【用例】 ・オイランバナな…しゃばか、しっかり栽培せな…大きゅうならん →ツキミソウは…弱い、しっかり栽培をしないと…育たない |
|
おいれもん | 【標準語】 見世物 【意味等】 珍芸や奇術などを入場料を取って見せる興行物 【用例】 ・学園祭の…オイレモンば見い行たが、しかともなか…手品やった →学園祭の…見世物を見に行ったけど、つまらない…手品だった |
|
おいんげ | 【標準語】 住職 【意味等】 寺の長である僧、住寺…(主に浄土真宗) 【用例】 ・あのオインゲの説教は、何ば言いたかとか…いっちょんわからん →あの住職の説教は、何を言いたいのか…さっぱりわからない |
詳細 |
おう | 【標準語】 合う 【意味等】 一致する 【用例】 ・ああたとあたきな…気のオウとう、趣味もオウとう…仲良うしょう →あなたと私は…気が合っている、趣味も合ってる…仲良くしよう |
|
おう | 【標準語】 会う 【意味等】 出会う、対面する 【用例】 ・昨日…奥さんと病院でオウたが、どっか…具合の悪かと? →昨日…奥さんと病院で会ったけど、どこか…具合が悪いの? |
|
おう | 【標準語】 遭う 【意味等】 遭遇する 【用例】 ・事故いオウて…大怪我ばしとんしゃあ、はよ救急車ば…呼うで →事故に遭って…大怪我をしているぞ、早く救急車を…呼んで |
|
おうけ | 【標準語】 耐用度 【意味等】 価値、物の消費に耐える度合、持ち 【用例】 ・電球やけん…LEDのごと、オウケなようなかばってん…安かった →電球だから…LEDのように、持ちは良くないけど…安かった |
|
おうけ | 【標準語】 甲斐 【意味等】 値打ち、物事をしただけの手応え 【用例】 ・こえん安うして…あの量、美味しゅうして…食べオウケのあった →こんなに安くて…あの量、美味しくて…食べ応えがあった |
|
おうけのある | 【標準語】 価値がある 【意味等】 値打ちがある、多目にある、手応えがある 【用例】 ・地味ばってん…オウケノアル、この発明な…人類ば救う →地味だけど…価値がある、この発明は…人類を救う |
|
おうじょうこく | 【標準語】 困り果ててしまう 【意味等】 どうにもしようがなくなる、苦労する、困窮する、閉口する 【用例】 ・規則、規則って…何でっちゃア禁止いしたら、オウジョウコクたい →規則、規則と…何でも禁止にしたら、どうにもしようがなくなる |
詳細 |
おうじょうきりかえす | 【標準語】 扱いに困る 【意味等】 対応に困窮する、どう処理してよいものか閉口する 【用例】 ・はしこうして…へっぱくば言うけん、オウジョウキリカエスや →攻撃的で…余計な事を言うので、扱いに困っているんだ |
詳細 |
おうじょうきりかやす | 【標準語】 扱いに困る 【意味等】 対応に困窮する、どう処理してよいものか閉口する 【用例】 ・あらあ、はしこうして…すぐ喧嘩する、オウジョウキリカエスや →あいつ、攻撃的で…すぐに喧嘩する、対応の困窮しているんだ |
詳細 |
おうちゃっか | 【標準語】 ずるい 【意味等】 ずるいこと、ずるい人、怠けること、怠け者 【用例】 ・あらぁ、さぼって…我がだけ帰ったとや?オウチャッカねー →あいつは、さぼって…自分だけ帰ったのかい?ずるいヤツだねー |
詳細 |
おうちゃっか | 【標準語】 生意気だ 【意味等】 悪いと知りながらすべきことをしないこと、生意気、横着者 【用例】 ・きしゃん…しかかってくるとやー?オウチャッカねー…くらっそ →貴様…喧嘩を売るのかー?生意気だぞー…ぶん殴るぞ |
詳細 |
おうづけ | 【標準語】 嵐 【意味等】 激しい風雨、暴風雨、大時化、「おおしけ」の音変異と思われる 【用例】 ・台風の来よる…オウヅケいなるけん、船なしっかり…繋ぎ →台風が来ている…暴風雨になるので、船はしっかり…繋いで |
|
おうっさま | 【標準語】 田の神祭り(丑様) 【意味等】 霜月(旧暦の11月)の丑の日に農耕を司る神を祀る神事 【用例】 ・田の荒神様ば祀るとが…オウッサマ、ウシドンても言うとげな →田の荒神様を祀るのが…丑様、丑殿とも言うそうだ |
|
おうで | 【標準語】 編むこと 【意味等】 俵などを編むこと 【用例】 ・田植えの終えて…時間の空いたけん、藁なっとオウデんもう →田植えが終わって…時間が空いたので、藁でも編んでおこう |
|
おうどう | 【標準語】 大胆 【意味等】 図太い、肝の座った 【用例】 ・今度の新人な…オウドウかばい、がられたっちゃ…屁のごとしとう →今度の新人は…肝が座ってるよ、怒られても…動じる気配がない |
詳細 |
おうどう | 【標準語】 横着 【意味等】 粗略、ぞんざい、横着に構える 【用例】 ・あんたオウドウか…あたしゃ先輩バイ、何な…その言いこぼしな →あなた横着だ…私は先輩だよ、何だよ…その口の聞き方は |
詳細 |
おうどうもん | 【標準語】 大胆な人 【意味等】 肝の座った人、器の大きい人、頼りになる人、不屈の人 【用例】 ・社長い…間違うとうって意見しよう、わっかとい…オウドウモン →社長に…間違ってると提起してる、若いのに…肝が座った奴だ |
詳細 |
おうどうもん | 【標準語】 横着者 【意味等】 道理に外れた乱暴者、横着者、前科者、横着者 【用例】 ・俺いガンつけよる、オオドウモンのごたあけん…くらいてこう →俺にガンつけてる、横着者のようなので…殴ってこよう |
詳細 |
おうろう | 【標準語】 大胆 【意味等】 図太い、肝の座った 【用例】 ・けそけそしやんな…男やったら、オウロウ構えて…やってんない →おどおどするなよ…男だったら、どんと構えて…やってみろ |
詳細 |
おうろう | 【標準語】 横着 【意味等】 粗略、ぞんざい、横着に構える 【用例】 ・おまやあ…醤油買いやろ?オウロウせんで…気ば利かいて動け →お前は…新参者だろ?横着に構えないで…気を利かせて手伝え |
詳細 |
おうろうもん | 【標準語】 大胆な人 【意味等】 肝の座った人、器の大きい人、頼りになる人、不屈の人 【用例】 ・あすこでホームラン…やっぱあ、大谷な…オウロオモンばい →あそこでホームラン…やはり、大谷は…凄いやつだ |
詳細 |
おうろうもん | 【標準語】 横着者 【意味等】 道理に外れた乱暴者、横着者、前科者、横着者 【用例】 ・おまやあ、食う、寝る、あすぶばっかしの…オウロウモンやねェ →お前は、食う、寝る、遊ぶだけしかしない…横着者だな |
詳細 |
おえすける | 【標準語】 食べ頃を過ぎる 【意味等】 野菜などの食べ頃が過ぎて硬くなる、古語「おいすげ」の音変異 【用例】 ・このダイコな…オエスケトウ、硬うして不味か…食われん →この大根は…食べ頃が過ぎている、硬くて不味い…食えない |
|
おえやせん | 【標準語】 仕方がない 【意味等】 しょうがない、やむなし、おえや(終わりは)+せん(しない) 【用例】 ・楽しみいしとんなったが…オエヤセン、雨で…遠足な中止たい →楽しみにしていたけど…止むを得ん、雨で…遠足は中止だよ |
|
おえる | 【標準語】 年ごろが過ぎる 【意味等】 年齢を重ねる、年増の女性、女性経験の多い高齢男性 【用例】 ・昔ゃあ…愛らしかったばってん、アイドルとしたら…オエちゃあ →昔は…可愛かったけれども、アイドルとしたら…老けている |
詳細 |
おえる | 【標準語】 盛りが過ぎる 【意味等】 野菜などの花茎が伸びて硬くなり、食用に適する時期を過ぎている 【用例】 ・ダイコンなオエル前い…切干大根、ハクサイな…つけもんたい →ダイコンは盛りが過ぎる前に…切干大根、ハクサイは…漬物だ |
詳細 |
おおあみや | 【標準語】 網元 【意味等】 網主、漁師の親方(漁船や網を所有し、漁師を雇って漁をする) 【用例】 ・あっちゃあ…オオアミヤで、この漁村でいっち…力のある →あちらは…網主で、この漁村で一番…権力がある |
|
おおいい | 【標準語】 大束 【意味等】 稲藁の小束をまとめて大束にしたもの、おお(大)+いい(結) 【用例】 ・藁8束ば…むすでできびって、オオイイば10束…作っとって →藁8束を…藁紐で結わえて、いい束を10束…作っておいて |
|
おおかもん | 【標準語】 いくらでもある 【意味等】 どこにでもある、たくさんある 【用例】 ・糸島な…芥屋やら二見ヶ浦やら、映えるスポットな…オオカモン →糸島は…芥屋や二見ヶ浦等、映えるスポットは…いくらでもある |
詳細 |
おおかん | 【標準語】 大通り 【意味等】 街道、道筋、巷(ちまた) 【用例】 ・バイパスの出来るまで…ここあオオカンで、交通の要所やったと →バイパスが出来るまで…ここは大通りで、交通の要所だったんだ |
|
おおきに | 【標準語】 ありがとう 【意味等】 お礼の言葉・挨拶、「大きに有難う」の音変異、関西で使われる 【用例】 ・雨の降ってきたけん…洗濯もんば取り入れてもろうて、オオキニ… →雨が降ってきたので…洗濯物を取り込んでくれて、ありがとう… |
|
おおきに | 【標準語】 おおいに 【意味等】 はなはだ、非常に、誠に、「大きに有難う」の意味の場合が多い 【用例】 ・夫の早う死ねて…女手一つで子育てば、オオキニ苦労しとうとよ →夫が早く亡くなり…女手一つで子育てを、とても苦労したのよ |
|
おおぎももち | 【標準語】 胆の太い人 【意味等】 大胆な人、おお(大)+きも(胆:精神力)+もち(持ち) 【用例】 ・あらあ…オオギモモチ、偉か人いっちゃ「違うとう」って言いきい →あいつは…大胆者、偉い人にでも「間違いだ」って言えるんだ |
|
おおけ | 【標準語】 耐用度 【意味等】 価値、物の消費に耐える度合、持ち 【用例】 ・古か充電池やけん…オウケの悪か、もう充電せないかん →古い充電池だから…持ちが悪い、もう充電しないといけない |
|
おおけ | 【標準語】 甲斐 【意味等】 値打ち、物事をしただけの手応え 【用例】 ・おそえたら…すぐしきると、あの子な頭のよか…オウケのある →教えたら…すぐ出来るんだ、あの子は頭がよい…手応えがある |
|
おおけのある | 【標準語】 価値がある 【意味等】 値打ちがある、多目にある、手応えがある 【用例】 ・この店な…ちいっとたっかが、サービスのよかけん…オウケノアル →この店は…少し高いけど、サービスがよいから…コスパがよい |
|
おおごと | 【標準語】 一大事 【意味等】 大きな変事、大変なこと、大騒ぎ、たくさんなこと 【用例】 ・こらあオオゴトやが、運転免許証の更新ば忘れとった →こりゃあ一大事だよ、運転免許証の更新を忘れていた |
詳細 |
おおごと | 【標準語】 難儀なこと 【意味等】 容易でないこと、大変やっかいなこと、苦しいこと、大儀なこと 【用例】 ・あっちや…ご主人の交通事故で大けがばして、オオゴトしよんなあ →あちらは…ご主人が交通事故で大けがをして、難儀されている |
詳細 |
おおごとまんきんたん | 【標準語】 大変なこと 【意味等】 一大事であることを茶化した言いかた 【用例】 ・嫁い逃げられて…だーれもおらん、オオゴトマンキンタンたい →奥さんに逃げられて…誰もいない、こりゃ一大事だよ |
詳細 |
おおごや | 【標準語】 籾小屋 【意味等】 大きな引き戸のある、籾などを貯蔵する小屋 【用例】 ・地主っさんのオオゴヤな、秋な…籾でいっぱいいなりよった →地主さんの籾小屋は、秋は…籾でいっぱいになっていた |
|
おおざるのへこいたごと | 【標準語】 素知らぬ顔 【意味等】 ポーカーフェイス、何食わぬ顔、大猿が屁をしても表情を変えない 【用例】 ・都合の悪うなったら、オオザルノヘコイタごとおらんごとなる →都合が悪くなったら、素知らぬ顔していなくなる |
|
おおじょうこく | 【標準語】 困り果ててしまう 【意味等】 どうにもしようがなくなる、苦労する、困窮する、閉口する 【用例】 ・おらあ…もつるけん、女房のりんきして…オオジョウコク →俺は…モテるから、女房がヤキモチ焼いて…苦労するよ |
詳細 |
おおじょうきりかえす | 【標準語】 扱いに困る 【意味等】 対応に困窮する、どう処理してよいものか閉口する 【用例】 ・やかましゅう…言うたら、泣くけん…オオジョウキリカエスや →厳しく…言ったら、泣いちゃうんで…扱いに困っているんだ |
詳細 |
おおじょうきりかやす | 【標準語】 扱いに困る 【意味等】 対応に困窮する、どう処理してよいものか閉口する 【用例】 ・あらあ、はしこうして…すぐしかかる、オオジョウキリカエスや →あいつ、攻撃的で…すぐに喧嘩する、対応の困窮しているんだ |
詳細 |
おおぜまち | 【標準語】 区画の大きい田 【意味等】 1区画の面積が広い田んぼ、おお(大)+せまち(畝町:畝区) 【用例】 ・開発で…あのオオゼマチいな、ショッピングモールのでけるげな →開発で…あの大区画の田に、ショッピングモールが出来るそうだ |
|
おおせる | 【標準語】 成し遂げる 【意味等】 果たせる、貫徹する、由来は古語「おほす」で動詞の連用形につく 【用例】 ・牧のうどんの…スペシャルうどんば3杯、食いオオセタやねェ →牧のうどんの…スペシャルうどんを3杯、食べきったぞ |
|
おおそ | 【標準語】 遅く 【意味等】 遅くに、夜遅く、遅れて 【用例】 ・社長いなんなって、威張んなあし…会社いもオオソ来なあ →社長になっちゃって、威張るし…会社にも遅く出勤する |
|
おおぞやか | 【標準語】 大様(鷹揚:おおよう) 【意味等】 コセコセせずおっとりしている様、ゆったりとして威厳があること 【用例】 ・あら…オオゾヤカで器の大きなか、と思うとったが…ただの馬鹿 →あいつ…大様で器が大きい、と思っていたが…単なる馬鹿 |
|
おおち | 【標準語】 大形のわらかご 【意味等】 牛の背の木枠(左右)に下げる底が開閉する大型の四角いわらかご 【用例】 ・戦後すぐまで…牛いオオチば乗して、堆肥ば運びよった →戦後すぐまで…牛に大型のわらかごを乗せて、堆肥を運んでた |
|
おおづけ | 【標準語】 嵐 【意味等】 激しい風雨、暴風雨、大時化、「おおしけ」の音変異と思われる 【用例】 ・台風の来よる…オオヅケいなるけん、船なしっかり…繋ぎ →台風が来ている…暴風雨になるので、船はしっかり…繋いで |
|
おおつり | 【標準語】 返礼品 【意味等】 贈り物のお返し、由来はお返しの意味を持つ「おつり」と思われる 【用例】 ・お中元ばもろうたけん、オオツリな…伊都菜彩の野菜ば送ろ →お中元を頂いたので、お返しは…伊都菜彩の野菜を送ろう |
|
おおてぼ | 【標準語】 大型の竹籠 【意味等】 持ち手のある底の深い大きな笊、おお(大)+てぼ(底の深いざる) 【用例】 ・養蚕の…桑の葉ば摘むとき、昔ゃあ…オオテボば使いよったげな →養蚕の…桑の葉を摘むとき、昔か…大竹籠を使っていたそうだ |
|
おおどう | 【標準語】 大胆 【意味等】 図太い、肝の座った 【用例】 ・あら…オオドウか、くらいたっちゃ…泣くとばこらえとう →あいつは…図太いよ、殴っても…泣くのを我慢している |
詳細 |
おおどう | 【標準語】 横着 【意味等】 粗略、ぞんざい、横着に構える 【用例】 ・あんたオオドウか…あたしゃ先輩バイ、何な…その言いこぼしな →あなた横着だ…私は先輩だよ、何だよ…その口の聞き方は |
詳細 |
おおどうもん | 【標準語】 大胆な人 【意味等】 肝の座った人、器の大きい人、頼りになる人、不屈の人 【用例】 ・社長い…間違うとうって意見しよう、わっかとい…オオドウモン →社長に…間違ってると提起してる、若いのに…肝が座った奴だ |
詳細 |
おおどうもん | 【標準語】 横着者 【意味等】 道理に外れた乱暴者、横着者、前科者、横着者 【用例】 ・あら…オオドウモン、説教したんだ…しかかってくるとやが →あいつは…横着者、説教したら…殴りかかってくるんだぜ |
詳細 |
オオネギ | 【標準語】 ネギ 【意味等】 ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年生草、大きめのネギの品種 【用例】 ・牧のうどんな…オオネギ入れ放題やけん、山んごと入れる →牧のうどんは…ネギが入れ放題なので、山盛りにいれる |
|
おおばち | 【標準語】 ほらふき 【意味等】 実現しそうにないことを言う、大風呂敷を広げる、またその人 【用例】 ・飲うだら…オオバチやもん、話な…半分くらいい聞いとき →飲んだら…大風呂敷を広げる、話は…半分くらいに聞いて |
詳細 |
おおばち | 【標準語】 大袈裟な 【意味等】 大層な、実際よりも誇張して表現すること、またその人 【用例】 ・あれいな…言いなんなよ、オオバチい…流いてそうつきなあけん →あいつには…言うなよ、面白おかしく…言い触らして回るから |
詳細 |
おおばち | 【標準語】 大雑把 【意味等】 小さなことにこだわらない、いい加減、無責任、またその人 【用例】 ・命い関わる仕事やけん、オオバチいしたら…おおごといなる →命に関わる仕事だから、いい加減にしたら…大変なことになる |
詳細 |
おおばちげーな | 【標準語】 大雑把 【意味等】 小さなことにこだわらない、いい加減、無責任、またその人 【用例】 ・オオバチゲーナ男で…頼りいならんが、みんない好かれとう →いい加減な男で…頼りにならないけど、みんなに好かれている |
詳細 |
おおはば | 【標準語】 おおっぴら 【意味等】 隠しだてのない様、オープンな状況、由来は「大幅」と思われる 【用例】 ・うったちゃ…親友やけん、何でっちゃ…オオハバい言い合うと →私たちは…親友なので、何でも…オープンに言い合うんだ |
|
おおはば | 【標準語】 自慢 【意味等】 自画自賛、優越的な様子、手前味噌 【用例】 ・孫の…九大い行たって、オオハバ言いなあ…なしか面白うなか →孫が…九大に行ったと、自慢を言うんだ…何故か面白くない |
|
おおばらかかえる | 【標準語】 稲の結実 【意味等】 稲穂が実を結ぶこと、実が入ること、籾を妊婦の腹に例えた言い方 【用例】 ・今年ゃ豊作ばい、オオバラカカエテ…シイラのあんまとなか →今年は豊作だよ、稲穂に実が入って…生育不良の籾があまりない |
|
おおはんぎり | 【標準語】 大きな半桶 【意味等】 大型の底の浅い桶、大きなたらい、大盤切、大飯切、大型のゆり 【用例】 ・ちらし寿司ば作るけん、オオハンギリば…出しちゃんない →ちらし寿司を作るから、大きな半桶をば…出してちょうだい |
|
おおばんげな | 【標準語】 大雑把 【意味等】 小さなことにこだわらない、いい加減、無責任、またその人 【用例】 ・あらあ…資格な持っとうが、オオバンゲナかけん…頼りいならん →あいつは…資格は持ってるけど、いい加減なので…頼りにならん |
詳細 |
おおまん | 【標準語】 大雑把 【意味等】 小さなことにこだわらない、いい加減、無責任、またその人 【用例】 ・そえなオオマン仕事ば…しなんな、後で…おおごといなるばい →そんないい加減な仕事を…するな、後で…大変なことになるぞ |
詳細 |
おおまんたくり | 【標準語】 やりっぱなし 【意味等】 最後までせずに放置・後始末をせずに捨ておくこと、またその人 【用例】 ・おおまんたくりい入力しとうけん、データな、さーさらばーさら →いい加減に入力してるので、データは出鱈目だ |
詳細 |
おおめっそう | 【標準語】 大方の目測 【意味等】 見た目で長さや距離を測ること、おお(大)+めっそう(目測) 【用例】 ・オオメッソウばってん…この鯛な、80cmなあろうごたあ →大方の目測だけど…この鯛は、80cmはありそうだ |
詳細 |
おおやすうり | 【標準語】 大安売り 【意味等】 年末恒例の商店街の安売祭、由来は「大安売り(たいあんうり)」 【用例】 ・昔な…前原商店街のオオヤスウリい、サーカス小屋の…立ちよった →昔は…前原商店街の大安売に、サーカス小屋が…立っていた |
|
おおろう | 【標準語】 大胆 【意味等】 図太い、肝の座った 【用例】 ・倒産したばっかりんとい…起業?オウロウか…男やもん →倒産したばかりなのに…起業?図太い…男だもの |
詳細 |
おおろう | 【標準語】 横着 【意味等】 粗略、ぞんざい、横着に構える 【用例】 ・おまやあ…醤油買いやろ?オオロウせんで…気ば利かいて動け →お前は…新参者だろ?横着に構えないで…気を利かせて手伝え |
詳細 |
おおろうもん | 【標準語】 大胆な人 【意味等】 肝の座った人、器の大きい人、頼りになる人、不屈の人 【用例】 ・あすこでホームラン…やっぱあ、大谷な…オオロウモンばい →あそこでホームラン…やはり、大谷は…凄いやつだ |
詳細 |
おおろうもん | 【標準語】 横着者 【意味等】 道理に外れた乱暴者、横着者、前科者、横着者 【用例】 ・おまやあ、食う、寝る、あすぶばっかしの…オオロウモンやねェ →お前は、食う、寝る、遊ぶだけしかしない…横着者だな |
詳細 |
おか | 【標準語】 陸地 【意味等】 海から見た陸側、海面より上の土地、陸上 【用例】 ・進化して…海からオカい行ったとが、哺乳類やらいなると →進化して…海から陸地に行ったのが、哺乳類なんかになるんだ |
|
おか | 【標準語】 農村 【意味等】 農業を主要な生活基盤とする村落、漁村からの農村の呼び名 【用例】 ・昔な…漁師の奥さんの、オカい魚ば…行商しよんしゃった →昔は…漁師の奥さんが、農村に魚を…行商していた |
|
おかあしか | 【標準語】 滑稽 【意味等】 おもしろい、笑いたくなる、ウケる 【用例】 ・ぞうたんばっかり言うて笑しなあが、オカアシカ…漫才師のごたあ →冗談ばっかり言って笑わせるけど、面白い…漫才師のようだ |
詳細 |
おかあしか | 【標準語】 恥ずかしい 【意味等】 決まりが悪い、ばつが悪い 【用例】 ・そのシャツい…そのジャケット?趣味の悪か…オカアシカ →そのシャツに…そのジャケット?趣味が悪い…恥ずかしい |
詳細 |
おかあしか | 【標準語】 つまらない 【意味等】 粗末な 【用例】 ・オカアシカもんばってん…土産い持って行っちゃんなっせぇ →つまらない物ですが…お土産に持って行ってください |
詳細 |
おかあしか | 【標準語】 変な 【意味等】 変だ、違和感がある、いつもと違う 【用例】 ・何かオカアシカ、この部屋いな…霊のいっぱいおるごたる →なにか違和感がある、この部屋には…霊がたくさんいるようだ |
詳細 |
おかがみ | 【標準語】 鏡餅 【意味等】 正月飾り、お供え 【用例】 ・オカガミの準備ばするけん、ウラジロとユズリハば買うとって →鏡餅の準備をするから、ウラジロとユズリハば買っといて |
詳細 |
おかさね | 【標準語】 鏡餅 【意味等】 正月飾り、お供え 【用例】 ・オカサネの餅ゃあ…どこいあると?三方な…どこかいな? →鏡餅の餅は…どこにあるの?三方は…どこなんだ? |
詳細 |
おかざり | 【標準語】 鏡餅 【意味等】 正月飾り、お供え 【用例】 ・オカザリなでけた…掃除な終えた、あたあ紅白ば観て…正月たい →鏡餅は出来た…掃除は終わった、後は紅白を観て三方は…正月だ |
詳細 |
おかしか | 【標準語】 滑稽 【意味等】 おもしろい、笑いたくなる、ウケる 【用例】 ・この漫才師な…誰?えらいオカシカ…笑いすぎて腹の痛か →この漫才師は…誰?すごく面白い…笑いすぎてお腹が痛い |
詳細 |
おかしか | 【標準語】 恥ずかしい 【意味等】 決まりが悪い、ばつが悪い 【用例】 ・3年生いもなって…挨拶ばしきりきらんやら、オカシカばい →3年生にもなって…挨拶ができないなんて…恥ずかしいぞ |
詳細 |
おかしか | 【標準語】 つまらない 【意味等】 粗末な 【用例】 ・こえなもんで…オカシカばってん、よかったら…食べちゃり →こんなもので…お粗末ですが、よろしければ…食べてね |
詳細 |
おかしか | 【標準語】 変な 【意味等】 変だ、違和感がある、いつもと違う 【用例】 ・この弁当なオカシカ、煮物のあせがいて…ねまっとう、食いなんな →この弁当は変だ、煮物が傷んで…腐っている、食っちゃいかん |
詳細 |
おかしかろうもん | 【標準語】 おかしいだろ 【意味等】 面白いだろ、理に合わないだろ、恥ずかしいだろ 【用例】 ・いっち悪かとい、あれが罪い問われんやら…オカシカロウモン →一番悪いのに、あいつが罪に問われないなんて…理に合わない |
|
おかしかばい | 【標準語】 おかしいよ 【意味等】 面白いよ、変だよ、恥ずかしいよ 【用例】 ・この唐揚げな、何か味のオカシカバイ…ねまりかけようごたあ →この唐揚げは、何だか味が変だよ…傷みかけているようだ |
|
おかしゅうして | 【標準語】 おかしくて 【意味等】 面白くてくて、恥ずかしくて 【用例】 ・亭主が覗きで捕まったやら…オカシュウシテどこいも行きゃあされん →亭主が覗きで捕まったなんて…恥ずかしくてどこにも行けないよ |
|
おかじょう | 【標準語】 釣り銭 【意味等】 お釣り、返し、由来は「勘定」と思われる 【用例】 ・明日…集金い来ますけん、オカジョウの出らんごと…頼うどきます →明日、集金に伺いますので、釣り銭が出ないよう…お願いします |
|
おかず | 【標準語】 漁の分前 【意味等】 漁船の乗組員への報酬(現物支給)、漁の分前の魚介類 【用例】 ・不漁続きで…今日もオカズな、家で食うしこやもん →不漁続きで…今日も漁の分前は、家で食う程度だもの |
|
おかっさいする | 【標準語】 おかしそうにする 【意味等】 面白がる、恥ずかしがる、きまり悪く思う、はにかむ 【用例】 ・表彰さるるとい、オカッサイシテ…下ばっかり向いとんなあ →表彰されるのに、はにかんで…下ばかり向いているよ |
|
おかべ | 【標準語】 神嘗祭(かんなめさい)の料理 【意味等】 おからとイワシの料理、由来は豆腐の別名「おかべ」と思われる 【用例】 ・昔ゃあ…10月17日の神嘗祭い、オカベば作りよった →昔は…10月17日の神嘗祭に、おからとイワシの料理を作っていた |
|
おかまおこす | 【標準語】 ツキが回って来る 【意味等】 運が向いてくる、由来は「御竈を起こす」身代や財産を築くの意 【用例】 ・茶柱の立っとう、オカマオコスけん…競艇い行てこう →茶柱が立ってる、ツキが回って来るから…競艇に行ってこよう |
|
オガマナトウサン | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、六脚亜門昆虫綱に分類される節足動物の総称 【用例】 ・卵の割れたとか?こまかオナガマトウサンの…湧いたごとおる →卵が孵ったのか?小さなカマキリが…湧いたようにいる |
詳細 |
おかまにゃあにゃあ | 【標準語】 すすけ顔 【意味等】 顔などが薄汚れている様、由来は…暖をとるため竈に入ったネコ 【用例】 ・納屋ば片付けよったら、埃やら煤で…オカマニャアニャアいなった →納屋を片付けていたら、埃や煤で…すすけ顔になっちゃった |
|
おがみさん | 【標準語】 祈祷師 【意味等】 祈祷をする僧侶や神官,巫女,行者、祈祷者、神仏を拝む職業の人 【用例】 ・この家な…悪か地縛霊のおる、オガミサンい…お祓いしてもらい →この家は…悪い地縛霊がいる、祈祷師に…お祓いをしてもらって |
|
おかめ | 【標準語】 あかんべえ 【意味等】 下瞼を指で引き下げて赤い目の裏を見せること、小馬鹿にする行為 【用例】 ・オカメ…お前のごたあとやら、いっちょん好かん…ばーか →あっかんベー…お前のような奴なんか、大嫌いだ…ばーか |
詳細 |
オガメ | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、六脚亜門昆虫綱に分類される節足動物の総称 【用例】 ・卵の割れたとか?こまかオガメの…湧いたごとおる →卵が孵ったのか?小さなカマキリが…湧いたようにいる |
詳細 |
おかわ | 【標準語】 おまる 【意味等】 持ち運びができる便器、御厠、由来は「御厠」でおまるのこと 【用例】 ・婆々さんの…足腰の弱うなって、オカワのいるごとなった →婆ちゃんの…足腰が弱くなって、おまるがいるようになった |
|
オガンチョロ | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、六脚亜門昆虫綱に分類される節足動物の総称 【用例】 ・卵の割れたとか?こまかオガンチョロの…湧いたごとおる →卵が孵ったのか?小さなカマキリが…湧いたようにいる |
詳細 |
おき | 【標準語】 漁場 【意味等】 漁業権がある沖合の水域 【用例】 ・父ちゃんな…オキい出とんなあけん、10時頃いな帰ってきなあ →父ちゃんは…漁場に出ているので、10時頃には帰ってくるよ |
|
おき | 【標準語】 炭火 【意味等】 赤く熱した炭火、薪が燃えたあとの炭火、由来は古語「熾(おき)」 【用例】 ・甘藷ば…ホイルい包うで、焚き火のオキで…焼き芋ば作ろう →イモを…ホイルに包んで、焚き火の炭火で…焼き芋を作ろう |
|
おきあがり | 【標準語】 漁を終えての酒盛 【意味等】 漁の打ち上げ、漁を終えて船元で酒を酌み交わすこと 【用例】 ・漁師な…朝早かけん、昼いな…オキアガリで飲みよんなあ →漁師は…朝早いので、昼には…漁を終えて飲んでいる |
|
おきあげ | 【標準語】 押絵 【意味等】 下絵を布や綿を使った立体的な押絵、女児の誕生祝いに贈る工芸品 【用例】 ・ああたの誕生祝い…里から、雛人形とオキアゲばもろうたとよ →あなたの誕生祝いに…実家から、雛人形と押絵をもらったのよ |
|
おきうと | 【標準語】 おきゅうと 【意味等】 海藻のエゴノリを加工した郷土料理、心太のような食べ物 【用例】 ・佐渡のイゴネリな…オキウトい似た郷土料理げな →佐渡のイゴネリは…おきゅうとに似た郷土料理だそうだ |
|
おきかき | 【標準語】 十能 【意味等】 炭や灰を運ぶための小型のスコップ型の道具、火掻き 【用例】 ・火処(くど)のおきば…消炭いするけん、オキカキば取って →竈(かまど)の炭火を…消炭にするから、十能を取って |
|
おきすくい | 【標準語】 十能 【意味等】 炭や灰を運ぶための小型のスコップ型の道具、火掻き 【用例】 ・オキスクイで…火処(くど)のおきば…消壺い入れとって →十能で…竈(かまど)の炭火を…消炭に入れておいて |
|
おきのる | 【標準語】 掛け買い 【意味等】 代金をあと払い、漢字で「賖る」、日葡辞書(1603)に掲載 【用例】 ・今…ぜんの無かったい、来週な給料日やけん…オキノルでよかろ? →今…金が無いんだ、来週は給料日だから…掛け買いでいいだろ? |
|
おきばこ | 【標準語】 漁具箱 【意味等】 沖箱、漁師が漁具を入れて船中に携帯する木箱 【用例】 ・おきい出るけん…道具なそうよあるか、オキバコば見とって →漁場に出るから…道具が全部あるか、漁具箱を確認しておいて |
|
おきゃがり | 【標準語】 達磨(だるま) 【意味等】 張子の達磨、起き上がり小法師、「おきあがりこぼし」の音変異 【用例】 ・土産い…オキャガリばもろうたが、群馬の高崎い行たげな →土産に…達磨をもらったけど、群馬の高崎に行ったそうだ |
詳細 |
おきゃがりこぶし | 【標準語】 達磨(だるま) 【意味等】 張子の達磨、起き上がり小法師、「おきあがりこぼし」の音変異 【用例】 ・不屈の男やねえ…オキャガリコブシのごと、七転び八起きやん →不屈の男だね…起き上がり小法師のように、七転び八起きだ |
詳細 |
おきゅうと | 【標準語】 おきゅうと 【意味等】 海藻のエゴノリを加工した郷土料理、心太のような食べ物 【用例】 ・爺さんな…オキュウト作るとい、海い…海藻ば拾いい行っちゃあ →爺さんは…オキュウト作るのに、海に…海藻を拾いに行ってる |
|
おきゅうとぐさ | 【標準語】 エゴノリ 【意味等】 恵胡海苔、真正紅藻綱イギス目の紅藻の1種、おきゅうとの原料 【用例】 ・爺さんな…オキュウトグサば拾いい、かむりの浜い…行っとんなあ →爺さんは…恵胡海苔を拾いに、加布里の海岸に…行ってるよ |
|
おきゃくさん | 【標準語】 月経 【意味等】 生理の隠語、由来は毎月決まってやって来ることから言う 【用例】 ・まあだ…オキャクサンの来んと、でけとったら…責任取りいよ →まだ…生理が来ないの、妊娠してたら…責任取りなさいよ |
|
おきらかす | 【標準語】 火を起こす 【意味等】 炭に点火し火力を上げる、おき(起きる)+らかす(~させる) 【用例】 ・そろそろ…バーベキューば始むるけん、炭ばオキラカイテ →そろそろバーベキューを始めるので、炭に火を起こしといて |
|
おくしださん | 【標準語】 櫛田神社 【意味等】 博多の総鎮守、博多祇園山笠は櫛田神社への奉納神事 【用例】 ・「オクシダサンい何ばお願いしたと?」「内緒…法世さんは?」 →「櫛田神社に何をお願いしたの?」「内緒…法世さんは?」 |
|
オクトオシ | 【標準語】 ヒメシバ 【意味等】 イネ科メヒシバ属の植物、日本各地に分布している 【用例】 ・オクトオシな…強か、どこいっちゃ生ゆる…めんどらしか雑草やん →ヒメシバは…強い、どこにでも生える…厄介な雑草だよ |
|
おくど | 【標準語】 土間の物置場 【意味等】 俵等の置き場と決めた土間の一角、由来は不明「置く所」からか? 【用例】 ・JAから資材の来るけん、オクドい…何も置かんのって →JAから資材が来るので、土間の物置場に…何も置かないでね |
|
おくろ | 【標準語】 土間の物置場 【意味等】 俵等の置き場と決めた土間の一角、由来は不明「置く所」からか? 【用例】 ・昔ゃ…オクロい俵やら置きよったが、今ぁ…ただの物置 →昔は…土間の物置場に俵など置いてたが、今は…ただの物置 |
|
おくやみ | 【標準語】 弔問 【意味等】 葬儀などで遺族を訪問してお悔やみを言うこと 【用例】 ・あっちの奥さんの…死ねちゃあ、オクヤミい行てこう →あちらの奥さんが…亡くなってる、弔問に行ってこよう |
|
おくんち | 【標準語】 秋祭り 【意味等】 九州北部の秋祭り、由来は旧暦9月9日重陽の節句で「くにち」 【用例】 ・九州の三大オクンチな、長崎くんちと唐津くんち、博多くんち →九州の三大秋祭りは、長崎くんちと唐津くんち、博多くんち |
|
おけ | 【標準語】 耐用度 【意味等】 価値、物の消費に耐える度合、持ち 【用例】 ・古か充電池やけん…オケの悪か、もう充電せないかん →古い充電池だから…持ちが悪い、もう充電しないといけない |
|
おけ | 【標準語】 甲斐 【意味等】 値打ち、物事をしただけの手応え 【用例】 ・牧のうどんの…スペシャルうどん、雑炊つきで…食べオケのある →牧のうどんの…スペシャルうどん、雑炊つきで…食べ甲斐がある |
|
おげ | 【標準語】 嘘(うそ) 【意味等】 ほら、出鱈目、作り話、詐欺、にせもの、悪意を持って騙すこと 【用例】 ・あら…こまかとっから、息ばするごと…オゲば言う →あいつは…幼い頃から、息をするように…嘘をつく |
|
おげ | 【標準語】 詐欺師 【意味等】 うそつき、山師の類、偽ったり隠したりして他人を錯誤に陥れる人 【用例】 ・金持ちやったが…オゲい騙されて、財産ばのうなしとんなあ →金持ちだったが…ペテン師に騙されて、財産を失ったんだ |
|
おげ | 【標準語】 ならずもの 【意味等】 ごろつき、乞食、浮浪者、欲深い人、嘘をつきがちな人 【用例】 ・公園い…オゲの住み着いて、周りの人な…えずがっとんなあ →公園に…浮浪者が住み着いて、近隣住民が…怖がっている |
|
おこうさん | 【標準語】 お利口さん 【意味等】 利発な子ども、聞き分けの良い子ども、他人の子を褒める言い方 【用例】 ・ああた…お手伝いばしようと?親孝行のオコウサンやねえ →あなた…お手伝いをしてるの?親孝行のお利口さんだねえ |
|
おごく | 【標準語】 ごくう(御供) 【意味等】 神仏に供える飯や餅等のこと、供物、穀物の敬称、吉事の赤飯など 【用例】 ・さっきサルのおったが、お地蔵さんのオゴクの…のうなっとう →さっきサルがいたけど、お地蔵さんのお供えが…無くなっている |
|
おこくら | 【標準語】 祠(ほこら) 【意味等】 小さな社・神殿(小蔵)、叢祠(そうし)、神棚 【用例】 ・あのオコクラな…何百年も前からあるげなが、何ば祀っちゃあと? →あの祠は…何百年も前からあるそうだけど、何を祀ってあるの? |
|
おこげ | 【標準語】 桶 【意味等】 績んだ麻を入れる桶、苧績み(おうみ)かけの桶 【用例】 ・このオコゲな…苧(カラムシ)ば紡いで、麻糸ば作るときの桶 →この桶は…苧(カラムシ)を紡いで、麻糸を作るときの桶 |
|
おこつる | 【標準語】 からかう 【意味等】 戯れる、なぶってもてあそぶ、「おちょくる」の音変異 【用例】 ・ひちこいたらしゅう…ネコばオコツルけん、掻き割かるるったな →執拗に…ネコをなぶってもてあそぶから、引っ掻かれるんだよ |
|
おこつる | 【標準語】 それとなく要求する 【意味等】 はっきりとは言わないが無心する、間接的に迫る 【用例】 ・恐喝いならんごと…オコツルと、えずかけん…出しなあ →恐喝にならぬよう…それとなく要求する、怖いから…出すよ |
|
おこつる | 【標準語】 騙す 【意味等】 誘う、おびき出す 【用例】 ・おまえが…娘ばオコツリよるとや?ひきそざいたら…許さんばい →お前が…娘を誘い出しているのか?グレさせたら…許さんぞ |
|
おこなう | 【標準語】 いじめる 【意味等】 弱者をわざと苦しめ困らせる、弱い者に意地悪をする 【用例】 ・いっつも…弟ばオコナウと、しょうの悪か…あねさんやん →いつも…弟をいじめるんだ、性格が悪い…姉さんだよ |
|
おこなう | 【標準語】 商う 【意味等】 商売をする、物やサービスを売買する行為、「商う」の音変異 【用例】 ・農家も…加工してオコナウ、6次産業化せな…生き残られん →農家も…加工して商う、6次産業化しないと…生き残れない |
|
おごらるる | 【標準語】 叱られる 【意味等】 怒られる、叱責される、怒鳴られる、「おごる」の受動形 【用例】 ・爺ちゃんの…盆栽ば壊いたろ?はらかいとんなあ…オゴラルルが →爺ちゃんの…盆栽を割っただろ?怒ってる…叱られるよ |
詳細 |
おごる | 【標準語】 叱る 【意味等】 怒る、叱責する、声を荒っげて戒める、小言を言う 【用例】 ・そえん旦那ば…オゴンなんな、飲まいた俺が…悪かっちゃけん →そんなに旦那を…叱るなよ、飲ませた…俺が悪いんだから |
詳細 |
おこんいろ | 【標準語】 濃い黄色 【意味等】 ウコン色、鬱金色、ショウガ科ウコン属の植物で染めた色 【用例】 ・オコンイロの財布な…ぜんの貯まるげな、金運の上がる色げな →濃い黄色の財布は…お金が貯まるそうだ、金運が上がる色らしい |
|
おこんぶくろ | 【標準語】 御仏供米袋(おぶくまいぶくろ) 【意味等】 寺や葬家など仏様に供える米を入れる袋 【用例】 ・昔な…葬儀やら法事い、御仏前か…オコンブクロば供えたげな →昔は…葬儀や法事に、御仏前か…御仏供米袋を供えたそうだ |
|
おさ | 【標準語】 鰓(えら) 【意味等】 魚のえら、魚の呼吸器、由来は形状が似た機織機の「筬(おさ)」 【用例】 ・魚ば買うたら…店で、オサやら鱗やら取って…料っちゃんなあ →魚を買ったら…店で、鰓や鱗など取って…下処理してくれる |
|
おざ | 【標準語】 お寺の法座 【意味等】 お寺の説教、浄土真宗の説法の尊敬語 【用例】 ・お院家さんの話下手やけん、オザな…意味のいっちょん分からん →住職が話下手なので、説教は…意味がちっとも分からない |
|
おさえ | 【標準語】 面舵 【意味等】 舟が右へ向くように漕ぐこと、漢字で「押さえ」、対義「ひかえ」 【用例】 ・次の沖も…イカ籠ば揚ぐるけん、オサエて…姫島ん側い行て →次の漁場も…イカ籠を揚げるから、面舵で…姫島側に行って |
|
おさら | 【標準語】 お手玉 【意味等】 お手玉遊び、親玉と4つの玉で「おさら」と掛け声を出して遊ぶ 【用例】 ・オサラで「おさら」って言うとは「おさらい」のことげな →お手玉で「おさら」って言うのは「おさらい」のことだって |
|
おさんせん | 【標準語】 お賽銭 【意味等】 神仏から受けた恩恵のお礼として納めるお金 【用例】 ・ここんにきで…オサンセン泥棒の出よるげな、罰当たりやん →この辺で…賽銭泥棒が出ているそうだ、罰当たりだねえ |
|
おし | 【標準語】 主 【意味等】 君、汝、お前、二人称の人代名詞、「主(ぬし)」の音変異 【用例】 ・おらあ…糸島から来たが、オシゃあ…どっから来たと? →俺は…糸島から来たけど、君は…どこから来たの? |
|
おしおい | 【標準語】 神前の浜砂 【意味等】 お汐井、お潮井、神社に奉納する砂、清め、清めに使う真砂 【用例】 ・お宮の祭典いな…オシオイのいるけん、てぼい取ってきて →神社の祭典には…清めの砂がいるから、手籠に取ってきて |
|
おしおいとり | 【標準語】 神前の浜砂取り 【意味等】 神社の春秋2回の祭典で、神前の浜砂を砂浜に取りに行く行事 【用例】 ・当番町な…浜い、オシオイトリい行くけん…てぼば持って来て →当番町は…浜に、お汐井取りに行くので…手籠を持って来て |
|
おしおる | 【標準語】 折る 【意味等】 手で折る、強い力を加えて折る、押さえて折る、押し曲げて折る 【用例】 ・こかあ植物園やけん、花ばオシオッタら…いかんよ →ここは植物園だから、花を折ったら…いけないよ |
|
おしきせがましゅう | 【標準語】 押し付けがましく 【意味等】 一方的に押付けられたり決められたりすること、お仕着せがましい 【用例】 ・教養ばつけれ…勉強せれって、オシキセガマシュウ…言いなあ →教養をつけろ…勉強しろって、押し付けがましく…言うんだ |
|
おしこくる | 【標準語】 押し揉む 【意味等】 押し合わせて揉む、手で揉み合わせる 【用例】 ・コシば出そうと…思うなら、生地ば…ようとオシコクラなあ →コシを出そうと…思うなら、生地を…十分に押し揉まなきゃ |
|
おしこくる | 【標準語】 強く押す 【意味等】 強く押し込む、ひどく押す、おし+こくる(強い動作の位) 【用例】 ・満員電車な…オシコクラるるけん、あたきゃ…乗りたむなか →満員電車は…ひどく押されるので、私は…乗りたくない |
|
おしこみ | 【標準語】 押入れ 【意味等】 家財や寝具などを収納する所、広く各地で使われる方言 【用例】 ・オシコミば…整理しょうって、通販で棚ば買うたが…すったり →押し入れを…整理しようと、通販で棚を買ったけど…全然ダメ |
|
おしこみ | 【標準語】 強盗 【意味等】 人家に押し入って金品を強奪すること、またその賊 【用例】 ・コンビニい…オシコミの入ったが、何も盗らんで逃げたげな →コンビニに…強盗が入ったけど、何も盗らずに逃げたらしい |
|
おしごろ | 【標準語】 唖(おし) 【意味等】 言葉が不自由な人、声または耳の障害で言葉が話せない人 【用例】 ・オシゴロの人の…役い立たるるごと、手話ば勉強しようと →言葉が不自由な人の…役に立てるように、手話を勉強している |
|
おしごろ | 【標準語】 雌のセミ 【意味等】 頸吻亜目セミ上科に分類される昆虫の雌、雌は鳴かないため言う 【用例】 ・「このセミな…とんまえたっちゃ鳴かん」「オシゴロやろ?」 →「このセミは…捕まえても鳴かない」「雌のセミでしょ?」 |
|
おしごろう | 【標準語】 唖(おし) 【意味等】 言葉が不自由な人、声または耳の障害で言葉が話せない人 【用例】 ・オシゴロウの人の…役い立たるるごと、手話ば勉強しようと →言葉が不自由な人の…役に立てるように、手話を勉強している |
|
おしごろう | 【標準語】 雌のセミ 【意味等】 頸吻亜目セミ上科に分類される昆虫の雌、雌は鳴かないため言う 【用例】 ・「網戸いセミの止まっとう」「オシゴロウやけん鳴かんよ」 →「網戸にセミが止まってる」「雌セミだから鳴かないよ」 |
|
おしたくり | 【標準語】 手押し除草機 【意味等】 押したり引いたりして使う金属の爪がついた人力水田用除草機 【用例】 ・田でオイタクリば…押いたら、きやすう…田の草の取るる →田で水田用除草機を…押したら、簡単に…田の草が取れる |
|
おしたじ | 【標準語】 汁もの 【意味等】 醤油ベーズの汁、おつゆ、全国的には醤油のこと 【用例】 ・鰹節と昆布…椎茸まで使うて、このオシタジな…贅沢っか味 →鰹節と昆布…椎茸まで使って、このおつゆは…贅沢な味 |
|
おじゃまいなる | 【標準語】 御馳走になる 【意味等】 振る舞ってもらう、饗しを受ける、おじゃま(ご馳走)+いなる 【用例】 ・こないたな…うなぎばオジャマイナッテ、有難うござした →この前は…うなぎをご馳走になって、有難うございました |
|
おじゃみ | 【標準語】 お手玉 【意味等】 お手玉遊び、親玉と4つの玉で「おさら」と掛け声を出して遊ぶ 【用例】 ・オジャミな…4枚の布ば縫い合わして、小豆ば入れて作る →お手玉は…4枚の布を縫い合わせて、小豆を入れて作る |
|
オジュズ | 【標準語】 ジュズダマ 【意味等】 水辺に生育する大型のイネ科植物の一種、光沢のある硬い実がなる 【用例】 ・オジュズば品種改良して…食用いなったとが、ハトムギたい →ジュズダマを品種改良して…食用になったのが、ハトムギだよ |
|
おじゅっさん | 【標準語】 住職 【意味等】 寺の長である僧、住寺…(主に浄土真宗) 【用例】 ・あのオインゲの説教は、何ば言いたかとか…いっちょんわからん →あの住職の説教は、何を言いたいのか…さっぱりわからない |
詳細 |
おじょうもん | 【標準語】 娘さん 【意味等】 若い女性、お嬢さん、下女 【用例】 ・この頃のオジョウモンな…仕事のでくる、下手な男よか…さばくる →最近の若い女性は…仕事が出来る、下手な男よりも…こなせる |
詳細 |
おじょうもん | 【標準語】 美人 【意味等】 別嬪さん、綺麗な娘さん、顔もスタイルも抜群な女性 【用例】 ・あのオジョウモンな誰な?えらい綺麗か、俺のタイプやん →あの美人は誰だい?すごく綺麗だ、俺のタイプだよ |
詳細 |
おじょうもん | 【標準語】 上物 【意味等】 上等、格上、高級品 【用例】 ・これば…飲うでんなっせ、美味かろ?オジョウモンの玉露ですと →これを…飲んでごらん、美味いでしょ?上物の玉露ですよ |
詳細 |
おしょる | 【標準語】 折る 【意味等】 手で折る、強い力を加えて折る、押さえて折る、押し曲げて折る 【用例】 ・腕の骨ばオショッタけん、県大会な…レギュラーから外された →腕の骨を折ったので、県大会は…レギュラーから外された |
|
おしらおとこ | 【標準語】 作男(さくおとこ) 【意味等】 雇われて田畑を耕作する男、農家の住み込み奉公人と通いの雇い人 【用例】 ・庄屋やったけん、オシラオトコやらの…たいそおったげな →庄屋だったので、作男などが…たくさんいたそうだ |
|
おじる | 【標準語】 降りる 【意味等】 下りる、下がる、下る、降る、高い所から低い所へ移る 【用例】 ・雷山い縦走して…雷神社さいオジルけん、3時頃…迎えい来て →雷山に縦走して…雷神社に降りるので、3時頃…迎えに来て |
|
おすべり | 【標準語】 茣蓙(ござ) 【意味等】 茣蓙の敷物、 畳表に布縁を付けた敷物、「薄縁(うすべり)」 【用例】 ・夏の暑か盛な…オスベリば敷いて寝たんだあ、過ごし易か →夏の暑い盛は…茣蓙を敷いて寝たら、過ごし易い |
|
おすまし | 【標準語】 澄まし汁 【意味等】 具材の有無に関係なく…だし汁に醤油や塩で味付けた汁物 【用例】 ・お昼な…お寿司ばとったけん、ちょっと…オスマシば作ろう →お昼は…お寿司を出前したので、ちょっと…澄まし汁を作ろう |
|
おずむ | 【標準語】 目覚める 【意味等】 眠りから覚める、目を覚ます、起きる 【用例】 ・この頃…トイレの近うなって、夜中い…何回もオズムとです →この頃…トイレが近くなって、夜中に…何回も目が覚めるんです |
詳細 |
おずむ | 【標準語】 びっくりする 【意味等】 ひるむ、恐れる、驚く 【用例】 ・こまかとばい、オズウで泣きなあけん…驚かさんとばい →幼いんだよ、びっくりして泣いちゃうから…驚かすなよ |
詳細 |
おすわい | 【標準語】 酢の物 【意味等】 生酢、酢を使った和物、「お酢和え」の音変異 【用例】 ・祝い膳いな…だいたい、ニンジンとダイコのオスワイの出る →祝い膳には…大概、ニンジンとダイコンの酢の物が出る |
|
おせ | 【標準語】 大人 【意味等】 十分に成長した人、一人前になった人、年長者、成人 【用例】 ・あんたの息子くさ、オセのごと…ごたえの大きゅうなっとんなあね →あんたの息子だけど、大人のように…身体が大きくなってるね |
詳細 |
おせ | 【標準語】 おませ 【意味等】 子供が年齢の割に大人びた言動すること…またその子供、早熟 【用例】 ・中学生んとい…博多い行くけんって、化粧しよる…おせやん →中学生なのに…博多に行くからって、化粧してる…ませてる |
詳細 |
おぜちぎゃく | 【標準語】 御節客(おせちきゃく) 【意味等】 正月の節目に祝う親族の宴、本家が親族を招いて祝う正月の宴会 【用例】 ・うちゃあ本家やけん、正月な…オゼチギャクのある →我家は本家なので、正月は…親族を招いた正月の宴会がある |
|
おぜんすわり | 【標準語】 正座 【意味等】 畳の上に姿勢を正して座ること、お膳で食事をする時の座り方 【用例】 ・このごら…足の悪うして、痛かけん…オゼンズワリされんと →最近は…足が悪くて、痛いので…正座が出来ないんだ |
|
おぜんすわり | 【標準語】 女子の成長祝い 【意味等】 3歳の11月15日に正座で食事をする子供の成長を祝う行事 【用例】 ・昔から…オゼンズワリのでけるごろ、オゼンズワリばしよる →昔から、正座が出来る頃、女子の成長祝をしている |
|
おそ | 【標準語】 不十分 【意味等】 大して~ない、十分に~ない、不完全 【用例】 ・このサトイモな…オソ煮えとう、ま少し煮らな…食やされん →このサトイモは…生煮えだよ、もう少し煮ないと…食えない |
詳細 |
おぞ | 【標準語】 雄 【意味等】 生物の雄、雌ではない方の性 【用例】 ・クワガタやらカブトムシな、めっちょより…オゾが人気のある →クワガタやカブトムシは、雌より…雄が人気がある |
|
おぞうどる | 【標準語】 目覚めている 【意味等】 目を覚ましている、眠りから覚めている 【用例】 ・赤ちゃんのオゾウドル、えぱーえぱして…愛らっさ →赤ちゃんが眠りから覚めている、ご機嫌に笑って…可愛い |
詳細 |
おそえる | 【標準語】 教える 【意味等】 教授する、仕込む、情報を伝える、育てる 【用例】 ・三角関数の…積分の分からん?きやすかけん…オソエちゃあ →三角関数の…積分が分からない?簡単なので…教えてあげる |
|
おそがい | 【標準語】 こわい 【意味等】 恐ろしい、おっかない、不安、不気味、気味が悪い 【用例】 ・真夜中い…幽霊話な止めちゃり、オソガイって言いよろうが →真夜中に…幽霊話は止めてよ、怖いって言ってるでしょ |
詳細 |
おそがい | 【標準語】 ひどい 【意味等】 大変な、痛い、苦しい、えらい、たいした、たいそう 【用例】 ・誰の指図で…暴れたとや?答えなあ…オソガイ目い遭わすうぜ →誰の指図で…暴れたんだ?答えないと…えらい目に遭わせるぞ |
詳細 |
おそがい | 【標準語】 不快 【意味等】 眼にゴミが入った感じ、服が窮屈な感じ、疲れて辛い感じ 【用例】 ・もうらしかとい…ひしていじゅう百姓?オソガカろ?はよ寝り →蒸し暑いのに…日がな農作業?疲れて辛いだろ?早く寝なさい |
詳細 |
おそがい | 【標準語】 大きい 【意味等】 でかい、多い、たくさんある 【用例】 ・心配せんで…何でちゃ注文し、奢りたい…ぜんなオソガカごとある →心配せずに…何でも注文しろ、奢りだ…お金はたくさんある |
詳細 |
おそがい | 【標準語】 狡猾 【意味等】 ずる賢い、ずるい、賢い、冷酷、無情 【用例】 ・目的のためなら…何でちゃする、切捨て、裏切り…オソガイ男ばい →目的のためなら…何だって遣る、切捨て、裏切り…冷酷な男だよ |
詳細 |
おそそりあげる | 【標準語】 慎重に扱う 【意味等】 真綿で包むように大切に扱う、由来不明 【用例】 ・文化財の輸送な…壊さんごと、専門家が…ソソリアゲルと →文化財の輸送は…壊さないよう、専門家が…慎重に扱うんだ |
|
おぞぶるう | 【標準語】 寒さに震える 【意味等】 寒さに萎縮する、寒さに震える、寒がる 【用例】 ・捨て猫の…雨い濡れてオゾブリよう、飼うたらいかん? →捨て猫が…雨で濡れて寒さに震えてる、飼ったらダメ? |
詳細 |
おぞぶるう | 【標準語】 恐怖に震える 【意味等】 恐怖で萎縮する、恐ろしさに震える、怖がる 【用例】 ・中洲で…悪そうい因縁つけられて、殺さるるかと…オゾブルウた →中洲で…不良に因縁つけられて、殺されるかと…ビビった |
詳細 |
おぞぶりあがる | 【標準語】 寒さに震える 【意味等】 寒さに萎縮する、寒さに震える、寒がる 【用例】 ・この寒か中…寒中水泳?聞いただけでオゾブリアガロウごたあ →この寒い中…寒中水泳?聞いただけで凍えそうだよ |
詳細 |
おぞぶりあがる | 【標準語】 恐怖に震える 【意味等】 恐怖で萎縮する、恐ろしさに震える、怖がる 【用例】 ・浮気のばれて、はらかいた嫁の顔ようば見て…オゾブリアガッタや →浮気がばれて、怒った妻の表情を見て…恐怖で萎縮しちゃった |
詳細 |
おぞまかす | 【標準語】 目覚めさせる 【意味等】 起こす、眠りから覚まさせる 【用例】 ・騒いで…赤ちゃんばオゾマカシタろ?もう…やめちゃってん →騒いで…赤ちゃんを目覚めさせたでしょ?もう…やめてよね |
詳細 |
おぞむ | 【標準語】 目覚める 【意味等】 眠りから覚める、目を覚ます、起きる 【用例】 ・まあ…愛らっさ、赤ちゃんのオゾウで…エパエパしよんなる →まあ…可愛い、赤ちゃんが目が覚めて…ご機嫌に笑っているよ |
詳細 |
おぞむ | 【標準語】 びっくりする 【意味等】 ひるむ、恐れる、驚く 【用例】 ・勝負な…オゾウだら負け、弱かと思われんごと…攻めれ →勝負は…怯んだら負け、弱いと思われないよう…攻めろ |
詳細 |
おそもん | 【標準語】 晩生 【意味等】 おくて、遅く成長する農作物、稲の場合は晩稲 【用例】 ・この品種な…オソモンやけん、稲刈りな…11月いなって →この品種は…晩生種なので、稲刈りは…11月になって |
|
おそわるる | 【標準語】 うなされる 【意味等】 怖い夢を見る、夢にうなされる、夢の中で怖い目にあう 【用例】 ・寝る前い…えずか映画ば見たんだあ、夜中い…オソワルルばい →寝る前に…怖い映画ば見たら、夜中に…怖い夢を見るぞ |
|
オダイシサマイモ | 【標準語】 ジャガイモ 【意味等】 お大師様芋、馬鈴薯、ナス科ナス属の多年草の植物 【用例】 ・お大師様い…やらんけん、オダイシサマイモな石いなった →弘法大師に…あげないので、ジャガイモは石になった |
|
おたからさん | 【標準語】 お利口さん 【意味等】 利発な子ども、聞き分けの良い子ども、他人の子を褒める言い方 【用例】 ・ああたの孫じょうな…賢うして、ほんに…オタカラサンやねえ →あなたのお孫さんは…賢くて、本当に…お利口さんですねえ |
|
おたんちん | 【標準語】 間抜け 【意味等】 馬鹿者、のろま、遊郭での隠語:おたん(短)+ちん(ちんこ)? 【用例】 ・あれが…オタンチンやけん、やりそこのうて…焦げ付かいとう →あいつが…間抜けだから、失敗して…債権が回収不能だ |
|
おちかえる | 【標準語】 ぶりかえす 【意味等】 病気が再発する、症状がぶり返す、由来は「復返」で元に戻るの意 【用例】 ・養生して…ようなりかけよったとい、喘息の…オチカエッタ →養生して…好くなりかけてたのに、喘息が…ぶり返した |
|
おちこみ | 【標準語】 窪地 【意味等】 窪んだ土地、周囲より低く下がっている土地 【用例】 ・えらい…大雨やが、駅前のオチコミな…浸かっとらんな? →すごい…大雨だけど、駅前の窪地は…浸水してないか? |
|
おちこみ | 【標準語】 早瀬の入り口 【意味等】 ゆっくりから急な流れに変わる部分、低く落ち込み流れが早まる所 【用例】 ・川であすぶ時な…オチコミい行かんごと、行たら…流さるる →川で遊ぶ時は…早瀬の方に行っちゃ駄目、行ったら…流される |
|
おちこみ | 【標準語】 滝壺 【意味等】 滝の流れ落ちこむ淵、滝によって深くなった水底 【用例】 ・冬の寒か盛りい…ウチコミで修行すると?御苦労なこったい →冬の寒い最中に…滝壺で修行するの?御苦労なことですね |
|
おちこみ | 【標準語】 相場のどん底 【意味等】 物品や金融などの取引相場が著しく下がった部分 【用例】 ・投資のコツな、オチコミで…買い、高うなったんだ…売り →投資のコツは、相場の底で…買い、高くなったら…売り |
|
おちゃ | 【標準語】 休憩 【意味等】 お茶休憩、つかの間の休息、仕事の合間の休み 【用例】 ・3時いなりよりますけん、そろそろ…オチャいしまっしょう →3時になろうとしてるので、そろそろ…休憩にしましょう |
|
おちゃ | 【標準語】 結納 【意味等】 婚約のしるしとして行う結納、「お茶」を贈ることから言う 【用例】 ・娘じょうの…嫁がっしゃあげなねえ、オチャな…しまえたと? →お嬢さんが…嫁がれるそうね、結納は…済んだの? |
|
おちゃじょうけ | 【標準語】 お茶請け 【意味等】 お茶のときの菓子や漬物、茶菓子、おちゃ(茶)+じょうけ(塩気) 【用例】 ・カステラば…もろうとったろ?オチャジョウケい…出さんな? →カステラを…頂いていたでしょ?お茶請けに…出さないかい? |
|
おちゃだし | 【標準語】 急須 【意味等】 茶葉を煎じるのに使う陶磁製や金属製の道具 【用例】 ・お茶の無か、このオチャダシい…ポットのお湯ば、入れちゃり →お茶が無い、この急須に…ポットのお湯を、入れてちょうだい |
|
おちゃだし | 【標準語】 給仕 【意味等】 お茶出し、来客者などにお茶などを出す作業 【用例】 ・お得意さんの来なさあけん、すまんばってん…オチャダシして →お得意さんが来られるので、悪いけど…お茶を給仕して |
|
おちゃっぴい | 【標準語】 おてんば娘 【意味等】 おしゃべりで活発な女子、由来は遊郭の「お茶挽き」をする遊女 【用例】 ・こまかとっから…オチャッピイやったが、起業して…今あ社長げな →小さい頃から…お転婆娘だったけど、起業して…今は社長だって |
|
おちゃのこ | 【標準語】 お茶請け 【意味等】 茶を飲むときのお菓子、茶菓子、小餅、おちゃ(茶)+の+こ(子) 【用例】 ・フツ餅ば…もろうとったろ?オチャノコい…出いて →よもぎ餅を…頂いていたでしょ?お茶請けに…出して |
|
おちゃのこ | 【標準語】 朝食 【意味等】 朝ごはん、簡単にできる食事、お腹に溜まらない食事、間食 【用例】 ・宿酔いでちゃ…オチャノコな食わなあ、脳いブドウ糖の行かん →宿酔いでも…朝食は食わなきゃ、脳にブドウ糖が行かない |
|
おちゃのこ | 【標準語】 香典返し 【意味等】 香典を頂いた人へのお返し、お茶などの消え物が多い 【用例】 ・お茶ば…オチャノコいするとやが、いくらんといするな? →お茶を…香典返しにするんだけど、いくらの物にする? |
|
おちゃのこ | 【標準語】 手軽 【意味等】 容易い、簡単、「簡単に出来る食事」である「おちゃのこ」が由来 【用例】 ・手軽の「オチャノコ」の由来な、朝食の「オチャノコ」げな →手軽の「お茶の子」の由来は、朝食の「お茶の子」だって |
|
おちゃのこさいさい | 【標準語】 朝飯前 【意味等】 容易く出来ること、おちゃのこ(容易い)+さいさい(囃子詞) 【用例】 ・分からんと?嘘やろ、こえな問題…俺ならオチャノコサイサイ →分かんないの?嘘でしょ、こんな問題…俺なら朝飯前だよ |
|
おちゃのみ | 【標準語】 披露宴 【意味等】 結婚式などの披露宴、地域の主婦などへの新婦のお披露目会 【用例】 ・来週の日曜日な…従兄弟の嫁ごの、オチャノミい呼ばれとう →来週の日曜日は…従兄弟の奥さんの、お披露目会に呼ばれてる |
|
おちゃのみ | 【標準語】 お祝い 【意味等】 知人や親戚が集まる祝い事、志摩芥屋地区周辺の方言 【用例】 ・日曜日な…親戚の集まって、おいさんの…還暦のオチャノミすると →日曜日は…親戚が集まって、伯父さんの…還暦祝いをするんだ |
|
おちゃひく | 【標準語】 無駄骨 【意味等】 徒労、骨折り損、由来は客のない遊女が客用のお茶を挽くこと 【用例】 ・せっかく準備したとい…雨で中止げな、オチャヒイタや →せっかく準備したのに…雨で中止だって、無駄骨だよ |
|
おちゃもだしまっせんで | 【標準語】 お構いもしませんで 【意味等】 何の愛想もなく、来客者への対応が不十分だったときのお詫び 【用例】 ・遠かところば…来てもろうとうとい、オチャモダシマッセンデ… →遠方から…おいでになったのに、何のお構いもしませんで… |
|
おちゃわかし | 【標準語】 披露宴 【意味等】 結婚式などの披露宴、地域の主婦などへの新婦のお披露目会 【用例】 ・来週な…従兄弟の嫁ごの、オチャワカシい呼ばれとう →来週は…従兄弟の奥さんの、お披露目会に呼ばれてる |
|
おちゃわかし | 【標準語】 お祝い 【意味等】 知人や親戚が集まる祝い事、志摩芥屋地区周辺の方言 【用例】 ・明日あ…親戚で、おいさんの…還暦のオチャワカシすると →明日は…親戚で、伯父さんの…還暦祝いをするんだ |
|
おちょうなみ | 【標準語】 人並み 【意味等】 一丁前、大人並み、おちょう(一丁:一人の成人男子)+なみ(並) 【用例】 ・半人前のくせい、酒ゃあ…オチョウナミい飲むっちゃな →半人前のくせに、酒は…人並みに飲むんだなぁ |
|
おちょくる | 【標準語】 からかう 【意味等】 戯れる、なぶってもてあそぶ、「おちょくる」の音変異 【用例】 ・ひちこいたらしゅう…弟ばオチョクルけん、泣きなったろうが →執拗に…弟をからかうから、泣いちゃっただろ |
|
おちょくる | 【標準語】 それとなく要求する 【意味等】 はっきりとは言わないが無心する、間接的に迫る 【用例】 ・ねらみつけて…オチョクッタらと、5万円も…やんなった →睨みつけて…それとなく要求したら、5万円も…くれた |
|
おちょくる | 【標準語】 騙す 【意味等】 誘う、おびき出す 【用例】 ・おまえが…娘ばオチョクリよるとや?きしゃん…うったたかるるぞ →お前が…娘を騙しているのか?貴様…ぶん殴るぞ |
|
おちょぼぐち | 【標準語】 小さな口 【意味等】 小さくつぼめた口つき、おちょぼ(小さい:賽の目、天)+くち(口) 【用例】 ・オチョボグチで…ジーッと見なあと、おらあ…一目惚れした →口をツンと尖らせて…ジーッと見るんだ、俺は…一目惚れした |
|
おちゃみじゃくら | 【標準語】 お手玉 【意味等】 お手玉遊び、由来不明:おちゃみ(おじゃみ:お手玉)+じゃくら(?) 【用例】 ・オチャミジャクラの由来な「おじゃみ(お手玉)」とジャグラー? →オチャミジャクラの由来は「おじゃみ(お手玉)」とジャグラー? |
|
おちる | 【標準語】 飯を飯櫃に移す 【意味等】 釜の飯を飯櫃に移す 【用例】 ・冷めたっちゃ…美味しゅう食べらるるごと、オチルと →冷めても…美味しく食べられるように、釜の飯を飯櫃に移すの |
|
おちん | 【標準語】 駄賃 【意味等】 子どもが報酬にもらうお金や食べ物、由来は「駄賃」の音変異 【用例】 ・婆々さんの肩叩きしたら、オチンて言うて…ぜんやんなった →お婆ちゃんの肩叩きしたら、駄賃と言って…お金をくれた |
|
おっか | 【標準語】 大きい(幼児語) 【意味等】 大きさが大きい、高さが高い、年齢が上、でかい、「大きか」の音変異 【用例】 ・「父ちゃんな…ちんちんのオッカ…」「そうや?オッカや?」 →「父ちゃんは…ちんちんがでかい…」「そう?大きいかい?」 |
詳細 |
おっかあねさん | 【標準語】 上の姉 【意味等】 上の姉さん、年長の姉、おっか(大きい)+あねさん(姉さん) 【用例】 ・ああたの…オッカアネサンな、大学病院の…看護師な? →あなたの…上の姉さんは、大学病院の…看護師なの? |
詳細 |
おっかあねしゃん | 【標準語】 上の姉 【意味等】 上の姉さん、年長の姉、おっか(大きい)+あねしゃん(姉さん) 【用例】 ・ああたの…オッカアネシャンな、大学病院の…お医者げなね →あなたの…上の姉さんは、大学病院の…お医者だそうだね |
詳細 |
おっかあんしゃん | 【標準語】 上の兄 【意味等】 上の兄さん、年長の兄、おっか(大きい)+あんしゃん(兄さん) 【用例】 ・ああたの…オッカアンシャンな、モデルで…俳優げなね →あなたの…上の兄さんは、モデルで…俳優だそうだね |
詳細 |
おっかあんちゃん | 【標準語】 上の兄 【意味等】 上の兄さん、年長の兄、おっか(大きい)+あんちゃん(兄さん) 【用例】 ・オッカアンシャンな…弁護士、いっちオッカアンシャンな…裁判官 →上の兄さんは…弁護士、長男は…裁判官 |
詳細 |
おっかしゃん | 【標準語】 お母さん 【意味等】 母親、女親、産んでくれた人 【用例】 ・オッカシャンな…厳しかった、ばってんおせいなって…感謝しとう →おかあさんは…厳しかった、でも大人になって…感謝してる |
|
おっかねえしゃん | 【標準語】 上の姉 【意味等】 上の姉さん、年長の姉、おっか(大きい)+ねえしゃん(姉さん) 【用例】 ・ああたの…オッカネエシャンな、別嬪やねえ…たまがった →あなたの…上の姉さんは、別嬪だねえ…驚いた |
詳細 |
おっかねえちゃん | 【標準語】 上の姉 【意味等】 上の姉さん、年長の姉、おっか(大きい)+ねえちゃん(姉さん) 【用例】 ・オッカネエチャンな…モデル、いっちオッカネエチャンナ…女優 →上の姉さんは…モデル、長女は…女優 |
詳細 |
おっかんしゃん | 【標準語】 上の兄 【意味等】 上の兄さん、年長の兄、「おっかあんちゃん」の音変異 【用例】 ・ああたの…オッカンシャンな、俳優で…映画監督げなね →あなたの…上の兄さんは、俳優でで…映画監督だそうだね |
詳細 |
おっかんちゃん | 【標準語】 上の兄 【意味等】 上の兄さん、年長の兄、「おっかあんちゃん」の音変異 【用例】 ・オッカンチャンな…市議会議長、いっちオッカンチャンナ…市長 →上の兄さんは…市議会議長、長男は…市長 |
詳細 |
おっしゃん | 【標準語】 唖(おし) 【意味等】 言葉が不自由な人、声または耳の障害で言葉が話せない人 【用例】 ・おいさんの…オッシャンやけん、手話ばしきいと →叔父さんが…言葉が不自由だったので、手話が出来るんだ |
|
おっしゃん | 【標準語】 雌のセミ 【意味等】 頸吻亜目セミ上科に分類される昆虫の雌、雌は鳴かないため言う 【用例】 ・「このセミな…とんまえたっちゃ鳴かん」「オッシャンやろ?」 →「このセミは…捕まえても鳴かない」「雌のセミでしょ?」 |
|
おっせこっせ | 【標準語】 何やかにやと 【意味等】 あれこれと、いろいろと、とやかく、押したり引いたり 【用例】 ・将棋ば指しようたあ…俺、後ろからオッセコッセ…言わんのいて →将棋を指してるのは…俺、後ろからあれこれと…言わないでよ |
詳細 |
おっせこっせする | 【標準語】 あれこれする 【意味等】 物事を決めかねてバタバタする、押したり引いたりする 【用例】 ・さいぜんまで…オッセコッセシヨッタが、どっか行きなったと? →さっきまで…バタバタしてたけど、どこかに出かけたの? |
詳細 |
おっせしがっせし | 【標準語】 何やかにやと 【意味等】 あれこれと、いろいろと、とやかく、押したり引いたり 【用例】 ・契約しようとい、オッセシガッセシ言うけん…駄目いなったろうが →契約してるのに、やかく言うので…駄目になったでしょ |
詳細 |
おっせしがっせしする | 【標準語】 あれこれする 【意味等】 物事を決めかねてバタバタする、押したり引いたりする 【用例】 ・準備不足やね、問題の起きて…オッセシガッセシシタっちゃ遅か →準備不足だね、問題が起きて…あれこれしても遅い |
詳細 |
おっせしこっせし | 【標準語】 何やかにやと 【意味等】 あれこれと、いろいろと、とやかく、押したり引いたり 【用例】 ・ああたが手伝うちゃったけん、オッセシコッセシ…でけたやなあ →あなたが手伝ってくれたので、何とかかんとか…完成したよ |
詳細 |
おっせしこっせしする | 【標準語】 あれこれする 【意味等】 物事を決めかねてバタバタする、押したり引いたりする 【用例】 ・ファイルの壊れたが…オッセシコッセシシヨッたら、ようなった →ファイルが壊れたけど…何やかにやとしていたら、復旧した |
詳細 |
おったぼう | 【標準語】 街娼 【意味等】 街角に立って客引きをする売春婦、由来は「たちんぼう」の音変異 【用例】 ・外国で…飲うでさるきよったら、オッタボウの…寄ってきなあ →外国で…飲んでうろついてたら、街娼が…寄ってくる |
|
オッチキチン | 【標準語】 セキレイ 【意味等】 鶺鴒、スズメ目スズメ亜目セキレイ科の鳥、別名イシタタキ 【用例】 ・オッチキチンな、神様いぼぼの仕方ばおそえた…万物の師げな →セキレイは、神様に性交の仕方を教えた…万物の師だそうだ |
|
おっちょ | 【標準語】 雄 【意味等】 生物の雄、雌ではない方の性 【用例】 ・カブトムシな…たいがい、木いオッチョとめっちょの…一緒いおる →カブトムシは…だいたい、木に雄と雌とが…一緒にいる |
|
おっちょう | 【標準語】 雄 【意味等】 生物の雄、雌ではない方の性 【用例】 ・祭りの露店やらで…売りようヒヨコな…たいがいオッチョウ →祭りの露店なんかで…売ってるヒヨコは…だいたい雄 |
|
おっとこまかせ | 【標準語】 ふたつ返事 【意味等】 すぐに引き受ける、おっとこ(押取る:即受け)+まかせ(任せ) 【用例】 ・あれい頼うでんない、オットコマカセで…しちゃんなあばい →あいつに頼んでごらん、ふたつ返事で…してくれるよ |
|
おっぱい | 【標準語】 いっぱい 【意味等】 たくさん、多数、「いっぱい」の音変異 【用例】 ・庭の草ば取りよったら…蚊のたいそおって、おっぱい刺された →庭の草を取ってたら…蚊がたくさんいて、いっぱい刺された |
|
おっぱん | 【標準語】 仏餉(ぶっしょう) 【意味等】 仏前に供える御飯、まくら飯 【用例】 ・仏様いオッパンば上げて、手ば合わして…あーんしてきない →仏壇に仏餉をお供えして、手を合わせて…お参りしておいで |
|
おっぱん | 【標準語】 平べったい顔立ち 【意味等】 仏前に供える御飯のようなのっぺりとした顔立ち 【用例】 ・顔のべったるかとが…オッパン、後頭部のべったるかとが…ゼッペキ →顔が平たいのが…仏餉、後頭部が平たいのが…絶壁 |
|
おっぱんさま | 【標準語】 仏餉(ぶっしょう) 【意味等】 仏前に供える御飯、まくら飯 【用例】 ・仏様いオッパンサマば上げて、手ば合わして…あーんしてきない →仏壇に仏餉をお供えして、手を合わせて…お参りしておいで |
|
おっぱんさま | 【標準語】 平べったい顔立ち 【意味等】 仏前に供える御飯のようなのっぺりとした顔立ち 【用例】 ・あんたんの妹な、ああたとおんなじで…オッパンサマやね →あなたの妹は、あなたと同じで…平べったい顔立ちだねえ |
|
おっぺしゃん | 【標準語】 ぶさ可愛い女 【意味等】 顔立ちは良くないが気立てがよい女性、不美人だが可愛い女性 【用例】 ・この女優さん…オッペシャンやけん、何か好いとう →この女優さん…不美人だが可愛いので、なぜか好きなんだ |
詳細 |
おっぺしゃん | 【標準語】 醜女 【意味等】 醜婦、醜い娘、醜い婦人、不美人 【用例】 ・「あんたブキリョウやね」って言うたら、はつり倒された →「あんた醜女だね」って言ったら、往復ビンタされた |
詳細 |
おつぼ | 【標準語】 お庭 【意味等】 屋敷内に草木などを植えて庭石を設けた場所、由来は「御坪」 【用例】 ・あの寺のオツボな、裏山やら竹林やら借景いして…そら見事 →あのお寺の庭園は、裏山や竹林など借景にして…それは見事 |
|
おっぽ | 【標準語】 おんぶ紐 【意味等】 負紐、負っぽ紐、赤ちゃんを背負うための補助用具・紐 【用例】 ・おんぶ派よりか…抱っこ派の増えて、オッポなあんまと売れん →おんぶ派よりも…抱っこ派が増えて、おんぶ紐はあまり売れない |
|
おつり | 【標準語】 お返し 【意味等】 おうつり、物を貰ったら返礼としてその容器に入れて返す品(風習) 【用例】 ・「おはぎ」ばもろうたが、おつりな…マッチぐらいしかなか →「おはぎ」を頂いたけど、お返しは…マッチくらいしかない |
|
おつる | 【標準語】 落ちる 【意味等】 高い所の物が落下する、引力で下に移動する 【用例】 ・そえな…たっかとこい上がんなんな、危なか…オツルばい →そんな…高い所に上がっちゃいかん、危ない…落ちるぞ |
|
おつる | 【標準語】 落第する 【意味等】 受験に失敗する、進級に失敗する 【用例】 ・受験前い…恋いやらオツルけん、大学なそうよう…オツルったい →受験前に…恋なんか落ちるから、大学は全部…落第するんだ |
|
おてこぼり | 【標準語】 穴ぼこ 【意味等】 道路などの穴、くぼみ、おて(落ち)+こぼり(小掘り) 【用例】 ・雨の降ったら、オテコボリの…びちゃいなって、歩きにっか →雨が降ったら、道の穴ぼこが…ぬかるんで、歩きにくい |
|
おてしお | 【標準語】 小皿 【意味等】 小さい皿、香の物などを盛る皿 【用例】 ・漬けもんのほしかけん、そのオテシオば…取とっちゃんない →漬物が欲しいので、その小皿を…取ってちょうだい |
|
おてしお | 【標準語】 手塩皿 【意味等】 不浄を払うために塩を盛る皿 【用例】 ・昔ゃあ…食膳の不浄ば払うとい、オテシオい…塩ば盛ったげな →昔は…食膳の不浄ば払うのに、手塩皿に…塩を盛ったそうだ |
|
おてしょう | 【標準語】 小皿 【意味等】 小さい皿、香の物などを盛る皿 【用例】 ・回転寿司のオテショウな、上ん段の湯呑の横い…たいそある →回転寿司の小皿は、上の段の湯呑の横に…たくさんある |
|
おてしょう | 【標準語】 手塩皿 【意味等】 不浄を払うために塩を盛る皿 【用例】 ・昔ゃあ…食膳の不浄ば払うとい、オテショウい…塩ば盛ったげな →昔は…食膳の不浄ば払うのに、手塩皿に…塩を盛ったそうだ |
|
おてつき | 【標準語】 失敗 【意味等】 おはじきなどの遊びでの失敗、やり損ない 【用例】 ・オテツキしたんだあ…めっけん?そんなら…せん →失敗したら…おでこ弾きの刑?それなら…やらない |
|
おてつき | 【標準語】 雑煮 【意味等】 主に結婚式の披露宴に出る雑煮を言う、由来は「手つき:餅」 【用例】 ・オテツキい入っとう餅な、赤が新郎で…白が新婦げな →披露宴の雑煮に入っている餅は、赤が新郎で…白が新婦だそうだ |
|
おてつき | 【標準語】 本膳前に出す食べ物 【意味等】 おもてなしの食事の取っ掛かりの食べ物、供応に手を付けること 【用例】 ・もてなしの…オテツキな、季節の山菜の3種盛りやった →供応の…本膳前に出す料理は、季節の山菜の3種盛りだった |
|
おてつき | 【標準語】 婚前の仲人訪問 【意味等】 結婚前に仲人宅でお茶などをすること、結婚に向けた取り掛かり 【用例】 ・結婚式までの流れやが、まず…オテツキい行て、顔合わせせな →結婚式までの流れだが、まず…仲人を訪ねて、顔合わせしなきゃ |
|
おててこん | 【標準語】 簡単 【意味等】 朝飯前、由来は「御出木偶芝居(おででこしばい)」のお囃子 【用例】 ・木工細工やら、木ば扱うたあ…お手のもん、オテテコンたい →木工細工なんか、木を扱うのは…お手の物、容易いことだ |
|
おてる | 【標準語】 落ちる 【意味等】 高い所の物が落下する、引力で下に移動する 【用例】 ・秋い紅葉して、冬いなったんだ…葉のオテル、何か切なか →秋に紅葉して、冬になったら…葉が落ちる、何か切ない |
|
おてる | 【標準語】 落第する 【意味等】 受験に失敗する、進級に失敗する 【用例】 ・あすうでばっかしで…よかとな?高校受験…オテルばい →遊んでばかりで…いいのかい?高校受験…落第するぞ |
|
おてんとさん | 【標準語】 太陽 【意味等】 お天道様、お日様、太陽の畏敬と親しみをこめた言い方 【用例】 ・こまか子供の絵いな、たいがい…オテントサンの描いちゃる →小さな子どもの絵には、だいたい…お日様が描いてある |
|
おと | 【標準語】 末っ子 【意味等】 子どもの中で最後に生まれた人、一番最後に生まれた兄弟姉妹 【用例】 ・下の娘な…オトやけん、要領のようして…あまゆるとのうまか →下の娘は…末っ子なので、要領が良くて…甘えるのが上手い |
|
おといた | 【標準語】 落とした 【意味等】 落下させた、割った、落第させた 【用例】 ・ちゃんとこ…花瓶ばオトイタ、割れっしもうたけん…まどう →うっかり…花瓶を落とした、割れちゃったので…弁償する |
|
おといた | 【標準語】 無くした 【意味等】 失った、紛失した 【用例】 ・さんとくば…オトイタ、警察い届けたが…見つからんごたあ →財布を…無くした、警察に届けたけど…見つからないようだ |
|
おといとる | 【標準語】 薄ら馬鹿 【意味等】 うすのろ、なんとなく知能が足りない、またそう見える人 【用例】 ・また…やりそこのうとう、あらあ…オトイトルとやなかな? →また…しくじってやがる、あいつ…薄ら馬鹿じゃないのか? |
|
おとうとじょう | 【標準語】 弟さん 【意味等】 他人から言う場合の弟の敬称 【用例】 ・オトウトジョウな、あのバンドで…ドラムばしよんしゃろ? →弟さんは、あのバンドで…ドラムをしてるんでしょ? |
|
おとご | 【標準語】 末っ子 【意味等】 子どもの中で最後に生まれた人、一番最後に生まれた兄弟姉妹 【用例】 ・オトゴの弟な…まあだ小学生、あたしとは…15歳も離れとう →末っ子の弟は…まだ小学生、私とは…15歳も離れている |
|
おとこし | 【標準語】 下男 【意味等】 男性の雇い人、男手、主に農家に雇われて農作業や雑事をする男性 【用例】 ・昔ゃあ…稲刈りんときやら、たいそ…オトコシの来よんなった →昔は…稲刈りのときなど、たくさんの…下男が来ていた |
詳細 |
おとこし | 【標準語】 夫 【意味等】 自分の夫、自分の家の男性の家族 【用例】 ・オトコシャ、たんたんばっかし飲うで…いっちょも仕事しなれん →夫は、酒ばかり飲んで…ちっとも仕事をしない |
詳細 |
おとこし | 【標準語】 男子 【意味等】 男衆、男の人、男性 【用例】 ・婚活パーティーの参加費な、オトコシが3万円…おなごしな無料 →婚活パーティーの参加費な、男性が3万円…女性は無料 |
詳細 |
おどし | 【標準語】 案山子(かかし) 【意味等】 竹や藁などで作った鳥獣害防止の人形 【用例】 ・稲刈りの…近づいてきたんだあ、田んぼい…オドシの増ゆる →稲刈りが…近づいてきたら、田んぼに…案山子が増える |
|
おどし | 【標準語】 鳴子(なるこ) 【意味等】 大きな音などがなる鳥獣害防止の装置、ししおどし 【用例】 ・アナグマの…畑ば荒すけん、センサー付きの…オドシばつけた →アナグマが…畑を荒すので、センサー付きの…オドシをつけた |
|
おとし | 【標準語】 下肥(しもごえ) 【意味等】 人の糞尿の肥料、こやし 【用例】 ・オトシの窒素分やらが、農作物の生育い…よかとげな →下肥の窒素分などが、農作物の生育に…いいんだ |
|
おとし | 【標準語】 大便 【意味等】 うんこ、人糞 【用例】 ・朝から…腹の痛うして、ちょっと便所い行て…オトシしてこう →朝から…お腹が痛くて、ちょっと便所に行って…うんこしてくる |
|
おとし | 【標準語】 肥溜め 【意味等】 肥壺、大便を溜める壺 【用例】 ・ぽっとん便所やけん、オトシから…おつりの返ってくる →汲み取り式便所なので、肥壺から…撥ねが返ってくる |
|
おとしごえ | 【標準語】 下肥(しもごえ) 【意味等】 人の糞尿の肥料、こやし 【用例】 ・オトシゴエの窒素分やらが、農作物の生育い…よかとげな →下肥の窒素分などが、農作物の生育に…いいんだ |
|
おとしごえ | 【標準語】 大便 【意味等】 うんこ、人糞 【用例】 ・朝から…腹の痛うして、便所でオトシゴエば…出いてこう →朝から…お腹が痛くて、便所で大便を…出してこよう |
|
おとしごえ | 【標準語】 肥溜め 【意味等】 肥壺、大便を溜める壺 【用例】 ・オトシゴエのあぽな、いっとき寝かいてから…畑い撒くと →肥壺の大便は、しばらく寝かせてから…畑に撒くんだ |
|
おとつい | 【標準語】 一昨日 【意味等】 昨日の前日、「おととい」は主に関東「おとつい」は主に関西 【用例】 ・オトツイのカレーばってん、火ば通したら…食わりょうや →一昨日のカレーだけど、火を通せば…食えるだろう |
|
おとっとん | 【標準語】 弟さん 【意味等】 他人から言う場合の弟の敬称 【用例】 ・ああたの…オトットンな、東京の大学い…行きよんしゃあと? →あなたの…弟さんは、東京の大学に…行ってるの? |
|
おとっとんじょう | 【標準語】 弟さん 【意味等】 他人から言う場合の弟の敬称 【用例】 ・ああたんオトットンジョウの、あたっか妹ば…ひきそざしよんなる →あなたの弟さんが、私の妹を…不良の仲間にしようとしている |
|
おととい | 【標準語】 一昨日 【意味等】 昨日の前日、「おととい」は主に関東「おとつい」は主に関西 【用例】 ・ボケよりめえか?オトトイの夜…何ば食うたか思い出さん →ボケていないか?一昨日の夜…何を食ったか思い出せない |
|
おとどしい | 【標準語】 疎遠である 【意味等】 遠ざかって馴染みがなくなる、久しく会ってない、漢字で「遠々しい」 【用例】 ・改装しなって、店の雰囲気の変わって…オトドシュウなった →改装されて、店の雰囲気が変わって…足が遠のいた |
|
おとなしか | 【標準語】 素直 【意味等】 穏やかで逆らわない様、年長者らしい振る舞い、柔和、従順 【用例】 ・オトナシカ犬と思うとったが、ひょくっと…食いついてくると →柔和な犬と思っていたけど、突然…噛み付いてくるんだ |
|
おとばせ |
【標準語】 |
|
おとび | 【標準語】 返礼品 【意味等】 いただきもののお返し、 返礼としてその器に入れて相手に返す品 【用例】 ・オトビな…ちょっとしたもん、昔ゃ…マッチやらチリ紙やった →お返しは…ちょっとした物、昔は…マッチやチリ紙だった |
|
おとぼ | 【標準語】 末っ子 【意味等】 子どもの中で最後に生まれた人、一番最後に生まれた兄弟姉妹 【用例】 ・オトボやったけん、親の死ねてから…兄しゃんが親代りやった →末っ子だったので、親が亡くなって…兄が親代りだった |
|
おとぼう | 【標準語】 末っ子 【意味等】 子どもの中で最後に生まれた人、一番最後に生まれた兄弟姉妹 【用例】 ・遅うにでけたオトボウやけん…愛らしかろ?孫のごたあもん →遅くに出来た末っ子だから…可愛いだろ?孫のようだもの |
|
おどまあ | 【標準語】 俺 【意味等】 主に男性が同輩や年下の人に対して使う自称の人代名詞 【用例】 ・オドマア…不器用やけん、上手か行き方やら…しきらんです →俺は…不器用だから、上手な生き方なんて…出来ませんよ |
|
おどまあ | 【標準語】 お前 【意味等】 あんた、君、自称の人代名詞だが2人称としても使う 【用例】 ・オドマア…誰や?偉そうい…俺い意見するとや、くらすうぜ →お前…誰だ?偉そうに…俺に文句を言うのか、ぶん殴るぞ |
|
おとみ | 【標準語】 返礼品 【意味等】 いただきもののお返し、 返礼としてその器に入れて相手に返す品 【用例】 ・オトミな…粗品、今あ…珈琲やら紅茶のパックの多かげな →お返しは…粗品、今は…珈琲や紅茶のパックが多いそうだ |
|
おともこそもなか | 【標準語】 音沙汰がない 【意味等】 訪ねてこない、便りがない、音信不通 【用例】 ・いっつもあすびい来よったが、喧嘩してからあオトモコソモナカな →いつも遊びに来ていたけれど、喧嘩してからは訪ねてこないね |
詳細 |
おともこともなか | 【標準語】 音沙汰がない 【意味等】 訪ねてこない、音信不通、おとも(音も)+ことも(事も)+なか(無い) 【用例】 ・「離婚する」って大騒ぎしよったが、このごら…オトモコトモナカ →「離婚する」って大騒ぎしてたけど、最近は…音沙汰がないねェ |
詳細 |
おとりぞめ | 【標準語】 食積(食摘:くいつみ)を取る 【意味等】 正月のおせち料理を来客がつまむこと、お取り初 【用例】 ・おせちな…祝の膳やけん、遠慮せんで…オトリゾメしちゃんしゃい →おせちは…祝いの膳なので、遠慮せずに…お摘まみください |
|
おとろしか | 【標準語】 こわい 【意味等】 恐ろしい、おっかない、不安、不気味、気味が悪い 【用例】 ・山でクマの…襲うてきた?そらあ…オトロシカ目い遭うたなあ →山でクマが…襲ってきた?そりゃあ…怖い目に遭ったねえ |
詳細 |
おとろしか | 【標準語】 ひどい 【意味等】 大変な、痛い、苦しい、えらい、たいした、たいそう 【用例】 ・連帯保証で…3,000万円?オトロシカことい…なっとう →連帯保証で…3,000万円?大変なことに…なっている |
詳細 |
おとろしか | 【標準語】 不快 【意味等】 疲れて辛い感じ、面倒臭い感じ、心身を襲う嫌な感じ 【用例】 ・ひしていじゅう田ん草取り?オトロシカろ?今日な…はよ寝り →日がな田の除草?疲れて辛いだろ?今日は…早く寝なさい |
詳細 |
おとろしか | 【標準語】 大きい 【意味等】 でかい、多い、たくさんある 【用例】 ・ダゴバチの…巣ば作っとう、見てんやい…えらいオトロシカ →スズメバチが…巣を作ってる、見てごらん…すごくでかい |
詳細 |
おとろしか | 【標準語】 狡猾 【意味等】 ずる賢い、ずるい、賢い、冷酷、無情 【用例】 ・ぜんのためなら、詐欺い脅喝…何でちゃしなあ、オトロシカ男ばい →金のためなら、詐欺に脅喝…何でもやるよ、冷酷な男だよ |
詳細 |
おどん | 【標準語】 俺 【意味等】 主に男性が同輩や年下の人に対して使う自称の人代名詞 【用例】 ・オドンな…ぜん持ちぜ、何ば食いたかや?奢ちゃあたい →俺は…金持ちだぜ、何を食いたいんだ?奢ってやるよ |
|
おどん | 【標準語】 お前 【意味等】 あんた、君、自称の人代名詞だが2人称としても使う 【用例】 ・オドン…おうちゃっかねえ、しゃばかくせい…艶つけてくさ →お前…生意気だなあ、弱いくせに…格好つけやがって |
|
おなぎかき | 【標準語】 鰻搔(うなぎかき) 【意味等】 ウナギを捕まえる道具、またその道具でウナギを捕ること 【用例】 ・ここで…天然のおきなかとば見たと、オナギカキしてんど →ここで…天然の大きいのを見たんだ、鰻搔をやってみよう |
|
おなぎてぼ | 【標準語】 鰻筌(うなぎうえ) 【意味等】 捕まえたウナギを入れる細長い竹籠、逃げられない構造の手籠 【用例】 ・オナギカキば…したっちゃよかが、オナギテボな…あると? →鰻搔を…してもいいけど、鰻筌は…あるの? |
|
おなご | 【標準語】 下女 【意味等】 女性の雇い人、住み込みのお手伝いさん、女中、女手、酌婦、女郎 【用例】 ・昔ゃあ…庄屋で金持ちやったけん、たいそ…オナゴのおったげな →昔は…庄屋で金持ちだったので、たくさん…女中がいたそうだ |
詳細 |
おなご | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、自分の家の女家族 【用例】 ・うちのオナゴな…でけたオナゴで、あたしいな…過ぎたオナゴですと →うち女房は…出来た女房で、私には…出来すぎた女房なんです |
詳細 |
おなご | 【標準語】 女子 【意味等】 婦人、女の人、女性 【用例】 ・あのオナゴな…えらい別嬪さんやねえ、見とって…ドキドキする →あの女の人は…すっごく美人だなあ、見てて…ドキドキする |
詳細 |
おなごかい | 【標準語】 女遊び 【意味等】 女郎買い、売春、遊女をあげて遊興すること、男性の風俗通い 【用例】 ・オナゴカイいい…新地い通いよったら、病気ば…うつされた →風俗遊びに…新地に通ってたら、病気を…うつされた |
詳細 |
おなごし | 【標準語】 下女 【意味等】 女性の雇い人、住み込みのお手伝いさん、女中、女手、酌婦、女郎 【用例】 ・ここのオナゴシな…ぜん出いたら、別のサービスば…しなあげなバイ →ここのホステスは…お金出したら、別のサービスを…するそうだよ |
詳細 |
おなごし | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、自分の家の女家族 【用例】 ・うちのオナゴシな、わっかときゃあ…愛らしかったが、今あ…えずか →私の妻は、若いときは…可愛かったけど、今は…恐ろしい |
詳細 |
おなごし | 【標準語】 女子 【意味等】 婦人、女の人、女性 【用例】 ・オナゴシい…あまっこと話いたら、シェクハラって…訴えらるるが →女性に…淫らな話をしたら、セクハラって…訴えられるぞ |
詳細 |
おなごだいしょう | 【標準語】 かかあ天下 【意味等】 夫より権力を持つ妻、一家を支配している奥さん 【用例】 ・あっちゃあ…代々、奥さんの強か…オナゴダイショウ一家やもん →あのお宅は…代々、奥さんが強い…かかあ天下一家だもの |
詳細 |
オナゴダケ | 【標準語】 メダケ 【意味等】 女竹、タケ亜科メダケ属の多年生常緑笹の一種 【用例】 ・昔ゃ…オナゴダケな、夏野菜の支柱いやらい…よう使いよった →昔は…メダケは、夏野菜の支柱なんかに…よく使っていた |
|
おなごのくさったごたる | 【標準語】 女々しい男性 【意味等】 ねちねちした性格の男、頼りにならない男、はっきりしない男 【用例】 ・今のういなって言いなんな、ほんなこと…オナゴノクサッタゴタル →今頃になって言うなよ、本当に…女々しいやつだ |
詳細 |
オナヌッサン | 【標準語】 アオダイショウ 【意味等】 青大将、ナミヘビ科 ナメラ属に分類されるヘビ、別名「ヤジラミ」 【用例】 ・オナヌッサンな、名主さんやらの…大屋敷の屋根裏い住み着く →アオダイショウは、名主さん等の…大屋敷の屋根裏に住み着く |
|
おなべふ | 【標準語】 おなべふ(手遊び歌) 【意味等】 2人で行う手遊び歌、相手の性質を決める単純な遊び 【用例】 ・おな…お利口、なな…泣きべす、べな…勉強家、ふな…不良 →おは…お利口、なは…泣きべそ、べは…勉強家、ふは…不良 |
詳細 |
おにぐら | 【標準語】 横穴式石室 【意味等】 塚穴、古墳の死者を安置する石の部屋のこと 【用例】 ・糸島あ…古墳の多かけん、オニグラの…よう出てくる →糸島は…古墳が多いので、横穴式石室が…よく出土する |
|
おにごー | 【標準語】 鬼ごっこ 【意味等】 鬼遊び、一人が鬼になって他の者を捕まえて鬼が交代する遊び 【用例】 ・オニゴーばするが、泣きなあけん…こまかとば鬼いしなんな →鬼ごっこをするけど、泣くので…小さい子は鬼にするなよ |
|
おにごと | 【標準語】 鬼ごっこ 【意味等】 鬼遊び、一人が鬼になって他の者を捕まえて鬼が交代する遊び 【用例】 ・あらあいかん、オニゴトで…こまかとばこなしよう →あいつは駄目だ、鬼ごっこで…小さい子を虐めている |
|
おにば | 【標準語】 八重歯 【意味等】 鬼歯、本来の歯並びの外側に他の歯と重なって生えている歯 【用例】 ・ひどかオニバで…噛み合わせの悪かけん、歯医者で矯正しようと →酷い八重歯で…噛み合わせが悪いので、歯医者で矯正してるの |
|
おにば | 【標準語】 殻竿(からざお) 【意味等】 豆類や麦などの脱穀に用いる農具、打棒を回転させて打ち付ける 【用例】 ・就農して5年な?オニバの振り下ろし方の…上手いなっとう →就農して5年かい?殻竿の振り下ろし方が…上手くなっている |
|
おにみそ | 【標準語】 見掛け倒しの弱い人 【意味等】 外見は強そうだが内心は弱い人、「みそ」は「みそっかす」を言う 【用例】 ・がたいな大きか…顔なえずか、ばってん…しゃばか、オニミソたい →体はでかい…顔は怖い、でも…弱い、見掛け倒しの弱虫だ |
|
おにみそ | 【標準語】 強がりだけの意気地なし 【意味等】 強そうなことを言うが本当は弱い 【用例】 ・くらすって言いよったが…おらんごとなっとう、オニミソやん →ぶん殴るって言ってたが…いなくなってる、口だけの意気地なしだ |
|
おのしだし | 【標準語】 熨斗出しの儀 【意味等】 披露宴の熨出しの儀、新婦側の結婚承諾を様式化した儀式 【用例】 ・オノシダシな…博多の婚礼儀式、新婦が…熨斗ば差し出すと →熨斗出しの義は…博多の婚礼儀式、新婦が…熨斗を差し出すんだ |
|
おばいけ | 【標準語】 鯨の脂肉 【意味等】 尾羽毛、鯨の尾びれと身の間の美味な肉、ゼラチン質の希少部位 【用例】 ・50年ぐらい前な…オバイケな安かったが、今ぁ…高級食材やん →50年程前は…鯨の尾の脂肉は安かったけど、今は…高級食材だよ |
|
おばけ | 【標準語】 鯨の脂肉 【意味等】 尾羽毛、鯨の尾びれと身の間の美味な肉、ゼラチン質の希少部位 【用例】 ・子供ん時ゃ…オバケな不味かったが、おせいなったら…美味か →子供の時は…鯨の脂肉は不味かったけど、大人になったら…美味い |
|
オバコグサ | 【標準語】 ハハコグサ 【意味等】 鼠麹草、キク科ハハコグサ属の越年草、ホウコクサとも言う 【用例】 ・オバコグサな…春の七草で、オギョウやらゴギョウやら呼ばるる →ハハコグサは…春の七草で、オギョウやゴギョウとも呼ばれる |
|
おばしゃん | 【標準語】 伯母さん 【意味等】 伯母さん(父母の姉、父母の兄の妻) 【用例】 ・母ちゃんな…すそ子で、爺さんの死ねて…オバシャンの親代り →母さんは…末っ子で、爺さんが死んで…伯母さんが親代り |
詳細 |
おばしゃん | 【標準語】 叔母さん 【意味等】 叔母さん(父母の妹、父母の弟の妻) 【用例】 ・里のオバシャンな…母ちゃんの妹、浜のオバシャンな…父ちゃんの妹 →里の叔母さんは…母さんの妹、花の叔母さんは…父さんの妹 |
詳細 |
おばしゃん | 【標準語】 小母さん 【意味等】 小母さん(大人の女性の親しみを込めた呼び方)、中年女性 【用例】 ・オバシャン、紅茶と…シフォンケーキのあるけん…お茶しょうえ →小母さん、紅茶と…シフォンケーキがあるから…お茶しない |
詳細 |
おはば | 【標準語】 おおっぴら 【意味等】 隠しだてのない様、オープンな状況、由来は「大幅」と思われる 【用例】 ・うったちゃ…親友やけん、何でっちゃ…オハバい言い合うと →私たちは…親友なので、何でも…オープンに言い合うんだ |
|
おはば | 【標準語】 自慢 【意味等】 自画自賛、優越的な様子、手前味噌 【用例】 ・孫の…九大い行たってオオバ言いなあ…なしか面白うなか →孫が…九大に行ったと自慢を言うんだ…何故か面白くない |
|
おばんだご | 【標準語】 通夜団子 【意味等】 親鸞上人の通夜で食べる団子、大量の千切昆布と煮込んだ団子 【用例】 ・うちゃあ浄土真宗やけん…枕団子な供えん、オバンダゴな食ぶる →我家は浄土真宗なので…枕団子は供えない、通夜団子は食べる |
|
おひかり | 【標準語】 燈明 【意味等】 神仏に供える灯火、御明、由来は「御光」と思われる 【用例】 ・仏様い…おっぱんば上げて、オヒカリ点けて…あーんしてき →仏壇に…仏餉を供えて、ロウソクを灯して…お参りしておいで |
|
おひざ | 【標準語】 正座(幼児語) 【意味等】 行儀好い座り方、膝を揃えて畳んだ座り方、屈膝座法 【用例】 ・にょうにょうの時ゃ…しびりんきょうでちゃ、オヒザしときない →お経の時は…足が痺れても、正座しておきなさい |
|
おひまち | 【標準語】 日待ち神事 【意味等】 日待、特定の日に徹夜して籠もり明かす宗教的な集会 【用例】 ・うちの部落な…旧暦の1,5,9月15日い、お宮でオヒマチのある →うちの集落は…旧暦の1,5,9月15日に、神社で日待ち神事がある |
|
おひめさま | 【標準語】 ものもらい 【意味等】 麦粒腫、まつ毛の下の脂腺や汗腺などが化膿する炎症 【用例】 ・オヒメサマのでけとうけん…眼帯ばして、眼ば扱わんと →モノモライが出来てるので…眼帯をして、眼を触るな |
|
おひめさま | 【標準語】 雛の節句 【意味等】 旧暦3月3日、弥生の節句、桃の節句、ひな祭り 【用例】 ・ああたが18歳いなるまで、オヒメサマいな…雛人形ば飾りよった →あなたが18歳になるまで、桃の節句には…雛人形を飾っていた |
|
オヒメサマ | 【標準語】 ナナホシテントウ 【意味等】 七星瓢虫、コウチュウ目テントウムシ科の昆虫の1種 【用例】 ・オヒメサマな…アブラムシの天敵、益虫やが →ナナホシテントウは…アブラムシの天敵、益虫だよ |
|
オヒメサマ | 【標準語】 ナメクジ 【意味等】 蛞蝓、陸に生息する巻貝のうち殻が退化しているものの総称 【用例】 ・オヒメサマな、皿いビールば入れて…置いとったら、寄ってくる →ナメクジは、皿にビールを入れて…置いてたら、寄ってくる |
|
おひやごはん | 【標準語】 3時の食事 【意味等】 農繁期の昼食と夕食の間の簡易な食事(農繁期の食事は1日4回) 【用例】 ・稲刈りな…遅うまでかかるけん、オヒヤゴハンば…食うてこう →稲刈りは…遅くまでかかるので、3時の食事を…食ってこよう |
|
おぶっぱん | 【標準語】 仏餉(ぶっしょう) 【意味等】 仏前に供える御飯、まくら飯 【用例】 ・仏様いオブッパンば上げて、手ば合わして…あーんしてきない →仏壇に仏餉をお供えして、手を合わせて…お参りしておいで |
|
おぶっぱん | 【標準語】 平べったい顔立ち 【意味等】 仏前に供える御飯のようなのっぺりとした顔立ち 【用例】 ・顔のべったるかとがオブッパン、後頭部のべったるかとがゼッペキ →顔が平たいのが…仏餉、後頭部が平たいのが…絶壁 |
|
おふろ | 【標準語】 手遊びのひとつ 【意味等】 一人が両手の指で風呂を作り、相手が入れた指を逃さないようつまむ遊び 【用例】 ・オフロな…両手の指ば組うで、入れた指ば…爪で捕まゆるあすび →オフロは…両手の指を組んで、入れた指を…爪で捕まえる遊び |
|
おべこいん | 【標準語】 負け犬 【意味等】 強い者には逆らわない人、おべこ(卑怯)+いん(犬) 【用例】 ・陰で文句な言うが…なあも言いきらんイエスマン、オベコインたい →陰で文句は言うが…何も言えないイエスマン、負け犬だよ |
|
おぼえたあ | 【標準語】 巧みだ 【意味等】 技術が身についている、身体で覚えて上手い、手際よい 【用例】 ・菓子職人30年な…オボエタア、チョチョッと作んなあ →菓子職人30年は…巧みだなあ、サッサッと作っちゃう |
|
おぼえとる | 【標準語】 巧みだ 【意味等】 技術が身についている、身体で覚えて上手い、手際よい 【用例】 ・師匠の俺よか…オボエトル、こらあ…俺の自慢の弟子たい →師匠の俺より…手際いい、こいつは…俺の自慢の弟子だ |
|
おぼけ | 【標準語】 桶 【意味等】 績んだ麻を入れる桶、苧績み(おうみ)かけの桶 【用例】 ・このオボゲな…苧(カラムシ)ば紡いで、麻糸ば作るときの桶 →この桶は…苧(カラムシ)を紡いで、麻糸を作るときの桶 |
|
おぼさん | 【標準語】 伯母さん 【意味等】 伯母さん(父母の姉、父母の兄の妻) 【用例】 ・母ちゃんな…すそ子で、爺さんの死ねて…オボサンの親代り →母さんは…末っ子で、爺さんが死んで…伯母さんが親代り |
詳細 |
おぼさん | 【標準語】 叔母さん 【意味等】 叔母さん(父母の妹、父母の弟の妻) 【用例】 ・桜井のオボサンな…母ちゃんの妹、船越のオボサンな…父ちゃんの妹 →桜井の叔母さんは…母さんの妹、船越の叔母さんは…父さんの妹 |
詳細 |
おぼさん | 【標準語】 小母さん 【意味等】 小母さん(大人の女性の親しみを込めた呼び方)、中年女性 【用例】 ・オボサン、紅茶と…シフォンケーキのあるけん…お茶しょうえ →小母さん、紅茶と…シフォンケーキがあるから…お茶しない |
詳細 |
おまい | 【標準語】 お前 【意味等】 2人称のあなた(対等以下に言う) 【用例】 ・おまいな誰や?黙って…人んがたい忍び込うで、ぬすとやなかや? →お前は誰だ?黙って…人の家に忍び込んで、泥棒じゃないのか? |
詳細 |
おまい(ん)がい | 【標準語】 お前の家 【意味等】 お前の家庭、お前の家族 【用例】 ・オマイガイの姉さんな、えらーい、じょうもんさんげなねェ →お前の家の姉さんは、ものすごーく、いい女なんだってねェ |
詳細 |
おまい(ん)がた | 【標準語】 お前の家 【意味等】 お前の家庭、お前の家族 【用例】 ・オマイガイの姉さんな、えらーい、じょうもんさんげなねェ →お前の家の姉さんは、ものすごーく、いい女なんだってねェ |
詳細 |
おまいす | 【標準語】 ごますり 【意味等】 へつらい、お世辞、由来は「売僧(まいす)」で堕落した僧 【用例】 ・役人な、偉か先生いな…オマイス、下のもんいな…威張んなあ →役人は、権力者には…媚へつらう、下の者には…威張るんだ |
|
おまいども | 【標準語】 お前ども 【意味等】 お前ら、お前たち、お前の複数形 【用例】 ・オマイドマあ…先生の話ば、いっちょん聞きよりめえ →お前たちは…先生の話を、ちっとも聞いてないだろ |
詳細 |
おまい(ん)どん | 【標準語】 お前ども 【意味等】 お前ら、お前たち、お前の複数形 【用例】 ・オマインドンな…ここい落書きしたろ?悪そうすんな…はらかくぜ →お前たちは…ここに落書きしだだろ?悪戯するな…怒るぞ |
詳細 |
おまえ(ん)がい | 【標準語】 お前の家 【意味等】 お前の家庭、お前の家族 【用例】 ・オマエンガイな…山ん中やが、この雪で…よう学校いこられたなあ →お前の家は…山の中だけど、この雪で…よく学校に来れたねえ |
詳細 |
おまえ(ん)がた | 【標準語】 お前の家 【意味等】 お前の家庭、お前の家族 【用例】 ・オマエガタあ…漁師やが、牡蠣の養殖して…牡蠣小屋もしようと? →お前の家は…漁師だが、牡蠣を養殖して…牡蠣小屋もしてるの? |
詳細 |
おまえろん | 【標準語】 お前ども 【意味等】 お前ら、お前たち、お前の複数形 【用例】 ・オマインドンな…ここい落書きしたろ?悪そうすんな…はらかくぜ →お前たちは…ここに落書きしだだろ?悪戯するな…怒るぞ |
詳細 |
おみあう | 【標準語】 蒸せる 【意味等】 高温の蒸気で調理される、高温多湿でむしむししている、蒸し暑い 【用例】 ・「肉まんのオミアウけん…食わん?」「モセル日い…食わん」 →「肉まんが蒸せるので…食べない?」「蒸し暑い日に…食わん」 |
詳細 |
おみあう | 【標準語】 蒸れる 【意味等】 蒸れて軟らかくなる、蒸れてじめじめする、ご飯が蒸れる 【用例】 ・米な…炊き上がったっちゃあ、ご飯のオミアウまで5分な待たなあ →米は…炊き上がっても、ご飯が蒸れるまで5分は待たなくちゃ |
詳細 |
おみあわす | 【標準語】 蒸す 【意味等】 高温の蒸気で調理する、蒸かす、高温多湿でむしむしする 【用例】 ・イモな、茹でたとよりオミアワイタと…それより焼いたとが…うまか →イモは、茹でたのより蒸したもの…それより焼いたのが…うまい |
詳細 |
おみあわす | 【標準語】 蒸らす 【意味等】 蒸れるようにする、ご飯を蒸らす 【用例】 ・飯な炊けたが…まちっと待っとき、5分な…オミアワサな食われん →飯は炊けたけど…もう少し待って、5分は…蒸らさないと食えない |
詳細 |
おみあわす | 【標準語】 熟させる 【意味等】 果実を採ってから保存して熟させる 【用例】 ・採りたてのキウイな…硬か、いっとき置いてオミアワイテ食うと →採りたてのキウイは…硬い、しばらく置いて完熟させて食うんだ |
詳細 |
おみい | 【標準語】 雑炊 【意味等】 おじや、味付き具入粥、由来は徳島の郷土料理のみそ雑炊「おみい」 【用例】 ・鍋の締めな…うどんがよかな?飯ば入れて…オミイがよかな? →鍋の締めは…うどんがいいかい?飯を入れて…雑炊がいいかい? |
|
おみごく | 【標準語】 ごくう(御供) 【意味等】 神仏に供える飯や餅などのこと、供物、穀物の敬称、吉事の赤飯など 【用例】 ・さっき…サルのおったが、お地蔵さんのオミゴクの…のうなっとう →さっき…サルがいたけど…お地蔵さんのお供えが…無くなっている |
|
おみきすず | 【標準語】 御神酒徳利(おみきとっくり) 【意味等】 神酒を入れて神前に供える徳利、瓶子(へいし)、錫製の徳利 【用例】 ・直会ばしますけん、オミキズズば回して…お神酒ば飲んじゃり →直会をしますので、御神酒徳利を回して…お神酒を頂いてください |
|
おみたて | 【標準語】 花嫁への贈り物 【意味等】 嫁方の親戚からの菓子などの贈り物、選別、またそれを贈ること 【用例】 ・嫁いだら…いっとき帰られんけん、オミタテな…糸島んといしとく →嫁いだら…しばらく帰れないので、選別は…糸島の物にしておく |
|
おみたて | 【標準語】 見送り 【意味等】 出発する人を見送ること、送別、見送って別れの杯を酌み交わすこと 【用例】 ・先輩たちの…卒業オミタテ会やが、部員みんなで…準備しょうえ →先輩たちの…卒業送別会だけど、部員みんなで…準備しようよ |
|
おみる | 【標準語】 蒸せる 【意味等】 高温の蒸気で調理される、高温多湿でむしむししている、蒸し暑い 【用例】 ・イモのオミルけん…食わん?何て?屁の出るけん…食わん? →イモが蒸せるので…食べない?何だと?屁が出るから…食わない? |
詳細 |
おみる | 【標準語】 蒸れる 【意味等】 蒸れて軟らかくなる、蒸れてじめじめする、ご飯が蒸れる 【用例】 ・米な…炊き上がったっちゃあ、ご飯のオミルまで…蓋ば開けなんな →米は…炊き上がっても、ご飯が蒸れるまで…蓋を開けちゃ駄目 |
詳細 |
おめえすとる | 【標準語】 ごまをする 【意味等】 機嫌をとる、へつらう、世辞を言う、おまいす(ごますり)+とる 【用例】 ・あら上手もん、偉かといな…ほけの出るごとオメエストル →あいつは世渡り上手、権力者には…湯気が出るようにごまをする |
|
おめく | 【標準語】 大声を出す 【意味等】 叫ぶ、高く鋭い声を発する、大声を出す、大声で泣く 【用例】 ・はらかいたけんって…オメキなんな、近所中に聞こえろうが →怒ったからって…大声を上げるなよ、近所中に聞こえているだろ |
詳細 |
おめく | 【標準語】 大声で鳴く 【意味等】 鳥などが鳴く、犬などが吠える 【用例】 ・春いなってきたけん、朝方あようウグイスのオメキようね →春になってきたので、朝方はよくウグイスが鳴いているね |
詳細 |
おもす | 【標準語】 蒸す 【意味等】 高温の蒸気で調理する、蒸かす、高温多湿でむしむしする 【用例】 ・イモな、茹でるよりオモイタと…オモイタとより焼いたとが…旨か →イモは、茹でたのより蒸したの…蒸したのより焼いたのが…旨い |
詳細 |
おもす | 【標準語】 蒸らす 【意味等】 蒸れるようにする、ご飯を蒸らす 【用例】 ・ご飯な炊けたが…まちっと待っとき、オモサな…食われん →ご飯は炊けたけど…もう少し待って、蒸らさないと…食えない |
詳細 |
おもす | 【標準語】 熟させる 【意味等】 果実を採ってから保存して熟させる 【用例】 ・バナナなオモイテ…黃のうないて、黒か斑点の出とうとが…美味か →バナナは熟させて…黄色くさせて、黒い斑点が出てるのが…美味い |
詳細 |
おもて | 【標準語】 母屋 【意味等】 屋敷の中の主人が住む家屋、本家、主たる居住家屋、対義「はなれ」 【用例】 ・オモテな築100年いなるけん、こないだ…ドウトウシの駆除ばしたと →母屋は築100年になるので、この前…シロアリの駆除をしたんだ |
|
おもて | 【標準語】 座敷 【意味等】 人や神を招く部屋、客間、神を祀ってある部屋 【用例】 ・遠かところば…玄関先やのうして…オモテいあがっちゃんなざっせえ →遠方から…玄関先じゃなく…座敷にお上がりください |
|
おもて | 【標準語】 前庭 【意味等】 家の前の庭、家の正面側の屋外 【用例】 ・オモテな…花やらたいそ植えて、えらいきれいか…手ば掛けちゃあ →前庭は…花などたくさん植えて、すごく綺麗ね…手を掛けている |
|
おもて | 【標準語】 表地 【意味等】 畳表、下駄や草履の表側を覆うもの、茣蓙 【用例】 ・築20年いなるけん、そろそろ座敷のオモテ替えの…時期やねえ →築20年になるので、そろそろ座敷の畳表の張替えの…時期だなあ |
|
オモノキ | 【標準語】 イヌシデ 【意味等】 犬四手、カバノキ科クマシデ属の落葉高木、庭木や盆栽に使われる 【用例】 ・オモノキな…形の好かけん、庭木やら盆栽いする人の…多か →イヌシデは…形が好いので、庭木や盆栽にする人が…多い |
|
おもれくさか | 【標準語】 蒸れて臭い 【意味等】 蒸れて腐った臭いがする、おもれ(「おもす」の受動形)+くさか 【用例】 ・ああた…足ば洗い、靴下のオモレクサカ…わっか女性い嫌わるるが →あなた…足を洗って、靴下が蒸れて臭い…若い女性に嫌われるよ |
|
おもれる | 【標準語】 蒸れる 【意味等】 蒸せる、熱気がこもって蒸し暑く感じる 【用例】 ・今日なオモレルねえ…はよ梅雨の明けんかいな、具合の悪かや →今日は蒸し暑いねえ…早く梅雨が明けないかなあ、体調が悪いよ |
|
おやかけ | 【標準語】 長男 【意味等】 第一番目の男の子、一家の主人、戸主 【用例】 ・オヤカケの…保証人でやりそこのうて、破産で…しまえとう →戸主が…保証人で失敗して、破産で…終わってしまった |
|
おやかけ | 【標準語】 財産家 【意味等】 庄屋、地主、田主、地域の主(リーダー)的存在 【用例】 ・あっちゃあオヤカケやけん、地元行事いな…えらい寄付ばさっしゃあ →あのお宅は財産家なので、地元行事には…多額に寄付をされる |
|
おやごし | 【標準語】 親類 【意味等】 血統、身内、親戚、縁者、由来は漢字で「一類」 【用例】 ・この辺な…田中苗字の多かが、戦国時代からのオヤゴシげな →この辺は…田中名字が多いけど、戦国時代からの親類らしい |
|
およごし | 【標準語】 和物(あえもの) 【意味等】 おあえ、野菜や魚介などを酢や味噌、辛子、胡麻などであえた料理 【用例】 ・このオヨゴシな…美味か!ミョウガの入って…季節ば食いようごたあ →この和物は…美味い!ミョウガが入って…季節を食ってるみたいだ |
|
おらえる | 【標準語】 括りつける 【意味等】 (船を)結びつける、もやう、繋留させる、抑える 【用例】 ・船の流されんごと…このロープでオラエといて →船が流されないように…このロープで括りつけておいて |
|
おらす | 【標準語】 繋留する 【意味等】 船を留め置く、船を繋ぎ留める 【用例】 ・台風の来たんら、ここの漁船なそうよ…漁港の奥いオラスと →台風が来たら、ここの漁船は全部…漁港の奥に繫留するんだ |
|
おらぶ | 【標準語】 大声を出す 【意味等】 叫ぶ、高く鋭い声を発する、大声を出す、大声で泣く 【用例】 ・俺の耳の遠かけんって…そえん耳元でオラビなんな、聞こえとう →俺の耳が遠いからって…そんなに耳元で叫ぶなよ、聞こえてる |
詳細 |
おらぶ | 【標準語】 大声で鳴く 【意味等】 鳥などが鳴く、犬などが吠える 【用例】 ・隣いニワトリ、午前2時頃からオラビなあけん…寝不足ばい →お隣のニワトリ、午前2時頃から大声で鳴くので…寝不足だよ |
詳細 |
おらん | 【標準語】 いない 【意味等】 居てない、不在、対義語は「おる」 【用例】 ・嫁のオラン…子供もオラン、俺ば置いて…どこさいか行っとう →妻がいない…子供もいない、俺を置いて…どこか行っちゃった |
|
おらんおらんばあ | 【標準語】 いないいないばあ 【意味等】 顔を隠し…突然「ばあ」と顔を出す、幼児をあやす方法 【用例】 ・「おらんおらんばあ…」「顔のえずかけん…子供な泣きようばい」 →「いないいないばあ…」「顔が怖いから…子供は泣いてるよ」 |
|
おり | 【標準語】 俺 【意味等】 主に男性が同輩や年下の人に対して使う自称の人代名詞 【用例】 ・シャツに口紅?…浮気したろって?オリな…知らんぜ →シャツに口紅?…浮気したでしょって?俺は…知らんよ |
|
おりがつ | 【標準語】 俺のもの 【意味等】 自分の所有物、自分のもの 【用例】 ・この冷蔵庫のビールな…オリガツやけん、飲うだら…うったたくぜ →この冷蔵庫のビールは…俺の物だから、飲んだら…殴るぞ |
|
おりたえる | 【標準語】 狼狽する 【意味等】 不意を打たれて驚き・慌て取り乱す、慌てふためく、うろたえ騒ぐ 【用例】 ・スマホば覗いたら…オリタエルけん、浮気しよるって…ピーンときた →スマホを覗いたら…慌てたので、浮気してるって…ピーンときた |
詳細 |
おりたち | 【標準語】 田植えの初日 【意味等】 田植えを始める日、由来不明:田に早乙女(田植娘)が下り立つ? 【用例】 ・早場米いしたら…オリタチな3月中旬、稲刈りな8月ぜ →早場米にしたら…田植え初日は3月中旬、稲刈りは8月だよ |
|
おりたちごもり | 【標準語】 御田植神事 【意味等】 田植え前の籠り、田植え前に豊作を祈願して神社に参籠すること 【用例】 ・農地集積で…米農家な2件、オリタチゴモリな…せんごとなった →農地集積で…米農家は2件、御田植神事は…やらなくなった |
|
おりや | 【標準語】 母屋 【意味等】 屋敷の中の主人が住む家屋、本家、主たる居住家屋、対義「はなれ」 【用例】 ・オモテな築100年いなるけん、この前…ドウトウシの駆除ばしたと →母屋は築100年になるので、この前…シロアリの駆除をしたんだ |
|
おりやう | 【標準語】 折り合う 【意味等】 協議が整う、調整がつく 【用例】 ・裁判いなっとったが、オリヤイのついて…和解したげな →裁判になっていたけど、協議が整って…和解したそうだ |
詳細 |
おりやう | 【標準語】 快方に向かう 【意味等】 重かった病気がよくなってくる、症状が落ち着く 【用例】 ・いっときゃあ…危篤やったが、だいぶオリヨウとんなあ →一時的に…危篤だったけれど、だいぶ快方に向かっている |
詳細 |
おりやう | 【標準語】 放蕩をやめる 【意味等】 酒や女におぼれて悪かった身持ちを改める、落ち着く 【用例】 ・悪そうで…汚れかけよったが、このごらあ…オリヨウとう →不良で…ヤクザになりかけてたが、最近は…落ち着いている |
詳細 |
おりやう | 【標準語】 よりを戻す 【意味等】 元の鞘に収まる、元どおりにする、元の関係に戻す 【用例】 ・別れるるって言いよったが、子供のでけて…オリヤイなった →離婚すると言ってたが、子供ができて…よりが戻った |
詳細 |
おりようとる | 【標準語】 落ち着いている 【意味等】 もとに戻っている、憩っている、慌てずにゆっくり構えている 【用例】 ・さすが名人…攻められたっちゃ、おろたえなれん…オリヨウトル →さすが名人…攻められても、慌てたりしない…落ち着いている |
詳細 |
おりょりょ | 【標準語】 あれれ 【意味等】 あらら、おやまあなど軽い驚きを表す言葉 【用例】 ・「オリョリョ…俺のアイス知らん?」「お前んと?すまん食うた」 →「あれれ…俺のアイス知らない?」「お前のか?すまん食った」 |
|
おる | 【標準語】 いる 【意味等】 居る、在席、標準語では「居る」の謙譲語、対義語は「おらん」 【用例】 ・そこい…ゴッカブロウのオル、殺虫剤とハイ打ちば…取って →そこに…ゴキブリがいる、殺虫剤とハエ叩きを…取って |
|
おれがい | 【標準語】 俺の家 【意味等】 俺の家族、自分の家・家族、おれ(俺)+がい(家) 【用例】 ・オレガイい…き、一緒いエッチか動画ば…観ろうえ →俺の家に…おいでよ、一緒にエッチな動画を…観ようぜ |
|
おれがた | 【標準語】 俺の家 【意味等】 俺の家族、自分の家・家族、おれ(俺)+がた(家) 【用例】 ・オレガタの妹な…綺麗かぜ、紹介しちゃるけん…あすびいき →俺の家の妹は…綺麗だぞ、紹介してやるから…遊びにおいで |
|
おれる | 【標準語】 降りる 【意味等】 下りる、下がる、下る、降る、高い所から低い所へ移る 【用例】 ・雷山い縦走して…雷神社さいオレルけん、3時頃…迎えい来て →雷山に縦走して…雷神社に降りるので、3時頃…迎えに来て |
|
おれんがい | 【標準語】 俺の家 【意味等】 俺の家族、自分の家・家族、おれ(俺)+がい(家) 【用例】 ・オレガンイい…き、一緒いエッチか動画ば…観ろうえ →俺の家に…おいでよ、一緒にエッチな動画を…観ようぜ |
|
おれんがた | 【標準語】 俺の家 【意味等】 俺の家族、自分の家・家族、おれ(俺)+がた(家) 【用例】 ・オレンガタの妹な…綺麗かぜ、紹介しちゃるけん…あすびいき →俺の家の妹は…綺麗だぞ、紹介してやるから…遊びにおいで |
|
おろ | 【標準語】 あれ? 【意味等】 あれ?おや?など軽い驚きを表す言葉 【用例】 ・おろ?まあだ…おったと?かかさんの…まあだ迎えい来んと? →あれ?まだ…居たの?おかあさんが…まだ迎えに来ないの? |
|
おろ~ | 【標準語】 不十分 【意味等】 大して~ない、十分に~ない、不完全 【用例】 ・爺さんやなあ、目な…オロ見ゆる、耳な…オロ聞こゆる →爺さんにだなあ…目は…よく見えない、耳は…よく聞こえない |
詳細 |
おろい | 【標準語】 よくない 【意味等】 良くない、好くない、立派でない、粗悪、悪い 【用例】 ・プレゼントもろうたが…オロイ、げさっか、いっちょんようなか →プレゼント貰ったけど…好くない、品がない、ちっとも好くない |
詳細 |
おろし | 【標準語】 篩(ふるい) 【意味等】 紛粒状の固体混合物から特定の紛粒状固体を選別する機器の総称 【用例】 ・そこの砂ば…オロシいかけて、石やらゴミば…のけて →そこの砂を…ふるいにかけて、石やゴミを…ぬけて |
|
おろし | 【標準語】 山おろし 【意味等】 山側から海側に吹き降ろす強風、だし風 【用例】 ・北い低気圧のあって、雷山から海の方い…オロシの吹きよる →北に低気圧があって、雷山から海側に…強風が吹き下ろしている |
|
おろし | 【標準語】 差掛け(さしかけ) 【意味等】 建物につけ添えた小屋根の部分、母屋から差し出した片流れの屋根 【用例】 ・雨の降ってきたけん、洗濯もんば…オロシんとこい入れて →雨が降ってきたので、洗濯物を…差掛けのところに入れて |
|
おろたえる | 【標準語】 狼狽する 【意味等】 不意を打たれて驚き・慌て取り乱す、慌てふためく、うろたえ騒ぐ 【用例】 ・なあも…悪かことしとらんとやが、警官ば見たら…オロタエルと →何も…悪い事してないんだけど、警官を見たら…慌てるんだ |
詳細 |
おろたえかえる | 【標準語】 慌てふためく 【意味等】 非常に狼狽してしまう、ひどくまごつく 【用例】 ・わががたの火事って聞いて、オロタエカエッテ…帰んなった →自宅が火事と聞いて、慌てふためいて…帰ってしまった |
詳細 |
おろたえもん | 【標準語】 慌て者 【意味等】 落ち着きのない人、そそっかしい人 【用例】 ・オロタエモンやけん、受験票ば家い忘れて…試験会場さい行とう →慌て者だから、受験票を家に忘れて…試験会場に行ってる |
詳細 |
おろよか | 【標準語】 よくない 【意味等】 良くない、好くない、立派でない、粗悪、悪い 【用例】 ・あれが…彼氏?あえな…オロヨカ男とやら…付き合いなんな →あいつが…彼氏?あんな…つまらん男となんか…付き合うなよ |
詳細 |
おわたり | 【標準語】 神幸(じんこう) 【意味等】 神幸祭、神様がお出かけになること、神の臨行、祭りの行列 【用例】 ・糸島のオワタリな…深江やら福吉やらで、毎年10月いある →糸島の神幸祭は…深江や福吉などで、毎年10月に行われる |
|
オンキュウ | 【標準語】 カブトガニ 【意味等】 鋏角亜門のカブトガニ目に属する節足動物の総称、絶滅危惧種 【用例】 ・糸島の…弁天橋んとこい、オンキュウの産卵場ば…作っちゃあ →糸島の…弁天橋の所に、カブトガニの産卵場が…作ってある |
|
おんきゅうのつがい | 【標準語】 おしどり夫婦 【意味等】 非常に仲が好い夫婦、カブトガニがいつも雌雄でいることから言う 【用例】 ・70歳ば過ぎて…手やら繋いで、オンキュウノツガイやねえ →70歳を過ぎて…手なんか繋いで、おしどり夫婦だねえ |
|
おんじ | 【標準語】 伯父さん 【意味等】 伯父さん(父母の兄、父母の姉の夫) 【用例】 ・上のオンジな…市長、下のオンジな…市議会議長 →伯父さんは…市長、叔父さんは…市議会議長 |
詳細 |
おんじ | 【標準語】 叔父さん 【意味等】 叔父さん(父母の弟、父母の妹の夫) 【用例】 ・上のオンジな…養子い入ったけん、下のオンジが…家取り →伯父さんは…養子に入ったので、叔父さんが…跡継ぎ |
詳細 |
おんじ | 【標準語】 小父さん 【意味等】 小父さん(大人の男性の親しみを込めた呼び方)、中年男性 【用例】 ・もう…オンジやけん、髪の薄うなって…モテんごとなったやねェ →もう…小父さんだから、髪が薄くなって…モテなくなっちゃたよ |
詳細 |
おんじ | 【標準語】 独身の男 【意味等】 独身の成年男子 【用例】 ・うちの班の消防団員な…そうようオンジ、イケメン揃いやが →我が班の消防団員は…全員独身の男、イケメン揃いだよ |
|
おんじ | 【標準語】 高齢男性 【意味等】 おじいさん、歳をとった男、年配の男性 【用例】 ・あのオンジな、ブツブツ言うて…さるきよるが、徘徊やなかや? →あの爺さん、ブツブツ言って…うろついてるけど、徘徊じゃない? |
|
おんじ | 【標準語】 弟 【意味等】 長男以外の男性兄弟、次男以下 【用例】 ・あっちゃ金持っあんやけん、3人のオンジな…養子やのうして、隠居 →あちらは資産家だから、3人の弟は…養子じゃなくて、分家 |
|
おんしゃん | 【標準語】 伯父さん 【意味等】 伯父さん(父母の兄、父母の姉の夫) 【用例】 ・上のオンシャンな…校長、下のオンシャンな…教頭 →伯父さんは…校長、叔父さんは…教頭 |
詳細 |
おんしゃん | 【標準語】 叔父さん 【意味等】 叔父さん(父母の弟、父母の妹の夫) 【用例】 ・上のオンシャンな…戦死したけん、下のオンシャンが…家取り →伯父さんは…戦死したので、叔父さんが…跡継ぎ |
詳細 |
おんしゃん | 【標準語】 小父さん 【意味等】 小父さん(大人の男性の親しみを込めた呼び方)、中年男性 【用例】 ・酒屋のオンシャンの、下戸やけん…酒の味のよう分かるげな →酒屋の小父さんが、下戸だから…酒の味がよく分かるそうだ |
詳細 |
おんたか | 【標準語】 重たい 【意味等】 重い、重量がある、目方がある 【用例】 ・この赤ちゃんな…おんたか、抱っこしとったら…こわろうごたあ →この赤ちゃんは…重い、抱っこしてたら…筋肉痛になりそうだ |
|
オンナメシ | 【標準語】 オミナエシ 【意味等】 女郎花、合弁花類オミナエシ科オミナエシ属 の多年生植物 【用例】 ・オンナメシな『万葉集』の山上憶良の詩い、出てくるげな →オミナエシは『万葉集』の山上憶良の詩に、出てくるらしい |
|
おんにゃく | 【標準語】 蝋石 【意味等】 石筆、蝋のように半透明で軟らかい石、筆記具に使われる石 【用例】 ・オンニャクな…今でちゃ、鉄工所やら造船所やらで…使われよう →石筆は、今でも、鉄工所や造船所などで…使われている |
|
おんば | 【標準語】 乳母 【意味等】 他人の赤ん坊に自分の乳を分け与えてやる人 【用例】 ・昔な…乳の出らんやったら、オンバの乳ば…飲ませよった →昔は…乳が出なかったら、乳母の乳を…飲ませていた |
|
おんば | 【標準語】 産婆 【意味等】 助産師、お産を手助けする人 【用例】 ・ばばさんな…病院やのうして、家でオンバの…取り上げたげな →お婆ちゃんは、病院じゃなくて、家で産婆が…取り上げたそうだ |
|
おんば | 【標準語】 デンプンの薄い膜 【意味等】 お粥などの表面にできる粘り気のある薄い膜 【用例】 ・オンバな…ご飯の澱粉質の溶けた、ごはんの旨味の素やが →薄い膜は…ご飯の澱粉質が溶けた、ごはんの旨味の素だよ |
|
オンバ | 【標準語】 ニホンヒキガエル 【意味等】 日本蟇蛙、ヒキガエル属に分類されるカエル 【用例】 ・井原山の…鍾乳洞の入口で、オンバば見た →井原山の…鍾乳洞の入口で、ニホンヒキガエルを見た |
|
オンバ | 【標準語】 トカゲ 【意味等】 有鱗目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称 【用例】 ・ネコの…オンバいしかかったら、尻尾ば切って…逃げた →ネコが…トカゲに襲いかかったら、尻尾を切って…逃げた |
|
おんばく | 【標準語】 大胆 【意味等】 敵を敵とも思わない様、物事に動じない様、向こう見ず、広大な様 【用例】 ・あえなこまか会社い…全財産ば投資?ああた…オンバクやねえ →あんな小さい会社に…全財産を投資?あんた…向こう見ずだなあ |
詳細 |
おんばく | 【標準語】 誇大 【意味等】 大仰、ほら、大袈裟、大嘘 【用例】 ・嘘やろ?うきょうって…オンバクい言いよろ?話のでけすぎとう →噓だろ?ウケようって…大袈裟に言ってるだろ?話が出来過ぎている |
詳細 |
おんばく | 【標準語】 横着 【意味等】 わんぱく、身の程知らず、無思慮 【用例】 ・なんや?あらあ…言いたか言いして…オンバクなヤツやねえ →なんだい?あいつ…言いたい放題して…横着なヤツだなあ |
詳細 |
おんばく | 【標準語】 派手 【意味等】 虚栄、贅沢、見栄 【用例】 ・ブランドもんに…良か車、借銭してのオンバクな…哀れいしか見えん →ブランド物に…高級車、借金しての虚栄は…哀れにしか見えない |
詳細 |
おんばく | 【標準語】 憎まれ口 【意味等】 乱暴な言葉使い、粗暴な言い様 【用例】 ・あえんオンバク叩いて、あの夫婦な…もうおりやいめえや →あんなに憎まれ口叩いて、あの夫婦は…もう寄りが戻らないだろう |
詳細 |
おんばく | 【標準語】 臆病 【意味等】 無気力、何も出来ない・したくない心理状態 【用例】 ・嫁さんの急い死ねて…旦那あオンバク、まあだ…子供なこまかとい →奥さんが急に亡くなって…旦那は無気力、まだ…子供は幼いのに |
詳細 |
おんばくもん | 【標準語】 豪気者 【意味等】 大胆な者、ものごとを恐れない者、事に動じない者、横着者 【用例】 ・ヤクザの親分い意見したと?えずうなかと?オンバクモンやねぇ →ヤクザの親分に説教したの?怖くないの?豪気者だねェ |
詳細 |
おんばくもん | 【標準語】 見栄っ張り 【意味等】 見栄を張る者、実力以上に良く見せようとする者 【用例】 ・あっちの娘じょうな…オンバクモンやが、あの服な…げさっか →あちらのお嬢さんは…見栄張りだけど、あの服は…品がない |
詳細 |
おんばくもん | 【標準語】 嘘つき 【意味等】 ほら吹き、大袈裟に言う人、話が大仰な人 【用例】 ・オンバクモンの話な…半分に聞くいとかなあ、おおごとする →大袈裟な人の話は…半分に聞いておかないと、酷い目に合う |
詳細 |
おんまし | 【標準語】 足 【意味等】 動物の下肢、立ったり歩いたりするための身体の部位、幼児語 【用例】 ・オンマシの痛か?おんぶせろ?ばばさんの甘やかしなあけん…好かん →足が痛い?おんぶしろ?お婆ちゃんが甘やかすから…いやだわ |