「ふ(フ)」の博多・糸島弁
1 | ふ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】運 【意味等】巡り合わせ、運命 【同義】こうぼう、ふ、まん 【参考】語源は諸説あり ・「神符(しんぷ):神社や寺で出す護符」の「符(ふ)」が由来の説 ・「臓腑(ぞうふ):内臓、はらわた」の「腑(ふ)」が由来の説 【関連】「ふ」を使った言葉(九州各地で使われる) (1)「ふのよか」 《意味》運が良い 《参考》符:お札(お守り)の効果がよい、腑:内臓が健康で調子がよい 《用例》「あの大事故い巻っ込まれて…怪我のひとつもなかやら、ほんに…フノヨカ」 →「あの大事故に巻き込まれて…怪我のひとつもないなんて、本当に…運が良い」 (2)「ふのわるか」 《意味》運が悪い 《参考》符:お札(お守り)の効果が悪い、腑:内臓が健康で調子が悪い 《用例》「新装開店したら…コロナやろ、で…火事たい。フノワルカってありゃせん」 →「新装開店したら…コロナだろ、で…火事だよ。運が悪いってこの上ない」 |
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2 | ふいきん |
【標準語】布巾 【意味等】食器などを拭く布、小さな布 【参考】由来は「拭布」や「粉布」など諸説あるようです 【関連】関東から九州までの広範囲の地域で「ふいきん」は使われる 【用例】「茶碗な…まあだ濡れとうごたあけん、フイキンで拭いて…なあいとって」 →「茶碗は…まだ濡れているようだから、布巾でふいて…片付けてちょうだい」 |
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3 | フウ |
【標準語】カメムシ 【意味等】亀虫、半翅目異翅亜目属する陸生種の昆虫の総称 【参考】悪臭を放つため、クサムシやヘッピリ、ヘコキムシなどの俗称がある |
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4 | ふう |
【標準語】殻 【意味等】甲羅、穀物などの殻、虫のついた豆類または虫の卵と幼虫 【参考】硬くて食べられない処分する部分、虫食いで食べられない…また虫の部分 《用例》「大豆やら小豆な乾かいて…フウやらば風で飛ばいて、実ば選るったい」 →「大豆や小麦などは乾かして…殻くずなどを風で飛ばして、実を選別するんだ」 |
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5 | ふう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】様子 【意味等】ありさま、様子、具合、機嫌、状況 【参考】語源は「風(ふう)」に由来する 【用例】「ふう」を使った言い回し ・「入院したが…どんかフウ?」→「入院したけれど…どんな具合?」 ・「事故現場は…どえなフウ?」→「事故現場は…どのような状況?」 ・「フウの悪かごたあ…うてあいなんな」→「機嫌が悪そうだ…相手にするな」 |
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6 | ふうがじん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】趣味人、変人 【意味等】 (1)趣味人の「ふうがじん」 《意味》趣味に生きる人 《参考》自分の好みや趣向を重視した生活をする人 《用例》「おいしゃんなフウガジンで、家い茶室ば建てて…毎週、茶会ばしよんなあ」 →「叔父さんは趣味に生きる人で、家に茶室を建てて…毎週、茶会をしているんだ」 (2)変人の「ふうがじん」 《意味》変わり者、普通の人と価値観が違う人、一風変わった人 《参考》一般人と価値観がズレていることから「変人・変わり者」の意を持つ 《用例》「下着からこうにい、着とうもんな…そうようピンク。あらフウガジンたい」 →「下着からこっち、着ている物は…すべてピンク。あいつは変わり者だよ」 【同義】ふうがじん、へんちく、へんちくりん 【参考】語源は、雅な趣を愉しむ「風雅人」が由来 |
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7 | ふうかぶり |
【標準語】頬被、頭巾 【意味等】 (1)頬被りの「ふうかぶり」 《意味》頭や頬を手拭などで覆い隠すこと、手拭などで頭を覆って顎で結ぶ被り方 《参考》「ほうかぶり」の音変異 (2)頭巾の「ふうかぶり」 《意味》布を袋形または折り畳んで頭部や顔を覆い包むもの、「かんかん」に同じ |
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8 | ふうぎ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】評判 【意味等】うわさ、世評 【参考】語源は古語の「風儀(ふうぎ)」 ・古語では、容姿や様子の意味のほか、習わしやしきたりなどの意もある ・現代語としては、風習や態度、風紀などの意で使われる 【関連】「ふうぎ」を使った言葉:「ふうぎわるういう」 《意味》あてつけがましく不平を言う、口汚く不満を言う 《参考》責任を転嫁するためにあてこすったり、不満をぶつぶつと訴える様 【用例】「ああた優しゅうして…よか男やけん、クラスの女子いフウギのよかが…」 →「あなた優しくて…いい男だから、クラスの女子に評判がいいぞ…」 |
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9 | ふうぎわるういう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】あてつけがましく言う 【意味等】あてこすって責任を転嫁する、口汚く不満を言う、ぶつぶつ悪口を言う 【参考】ふうぎ(評判)+わるう(悪く)+いう(言う)→あてつけがましく言う 【同義】ふうぎわるういう、ぶすつく、ぶすぶすいう 【類義】ふうわるう、ふうわるういう 《意味》悪意を持って罵る 【用例】「俺い…フウギワルウイイなんな、遠足の中止いなったたあ…雨のせいばい」 →「俺に…ぶつぶつ不満を言うなよ、遠足が中止になったのは…雨のせいだぞ」 |
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10 | ふうくる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】夢中になる、意識が鈍る 【意味等】 (1)夢中になるの「ふうくる」 《意味》悪事や博打、遊興、色事などに熱中し、溺れること 《用例》「遊び慣れとんなれんけん、定年前い…風俗いフウケテ、手い合わん」 →「遊び慣れてないもんだから、定年前に…風俗に夢中になって、手に負えない」 (2)意識が鈍るの「ふうくる」 《意味》正常な判断を失った言行をする、 頭の働きや知覚が鈍くなる 《用例》「病気で奥さんの亡うなして、家い引き籠って…フウケタごとなっとんなあ」 →「病気で奥さんを亡くして、家に引き籠って…無気力な状態になっている」 【同義】ふうくる、ふうける 【参考】語源は「ほうける(呆ける、惚ける)」 【関連】「ふうける」に関連することば ・「ふうけとる」→夢中になっている、意識が鈍っている ・「ふうけもん」→愚か者、痴れ者、馬鹿者、あほう |
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11 | ふうけとる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】夢中になっている、意識が鈍っている 【意味等】 (1)夢中になっているの「ふうけとる」 《意味》悪事や博打、遊興、色事などに熱中し、溺れる様 《用例》「博打いフウケテ…離婚されとうとい、ばかちんが…まーだ、フウケトル」 →「博打に夢中になって…離婚されているのに、馬鹿者が…いまだに溺れている」 (2)意識が鈍っているの「ふうけとる」 《意味》正常な判断を失った状態、 頭の働きや知覚が鈍い様 《用例》「えらい借金のあるくせい、事業拡大やら…自殺行為、フウケトンナア」 →「すごく借金があるくせに、事業拡大なんて…自殺行為、正気の沙汰じゃない」 【参考】ふうけ(溺れる・判断できない)+とる(ている)→惚(呆)けている |
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12 | ふうけもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】痴れ者 【意味等】愚か者、痴れ者、馬鹿者、あほう、うすのろ 【同義】ふうけもん、ほうけ、ほうたれ 【参考】ふうけ(溺れる・判断できない)+もん(者)→痴れ者 【用例】「資産家やったとい…息子がフウケモンで、財産ば…そうようのうなかいた」 →「資産家だったのに…息子が馬鹿者で、財産を…すべて失ってしまった」 |
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13 | ふうける 《詳しくはこちら》 |
【標準語】夢中になる、意識が鈍る 【意味等】「ふうくる」に同じ |
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14 | フウズキ |
【標準語】ホオズキ、ウミホオズキ 【意味等】 (1)ホオズキの「フウズキ」 《意味》酸漿、ナス科ホオズキ属の一年草または多年草また、その果実 《参考》観賞用植物、果実は中身を取り出して口に含んで鳴らす、子供の玩具 (2)ウミホオズキの「フウズキ」 《意味》海酸漿、アツキガイ科の巻貝(テングニシやアカニシなど)の巾着型の卵嚢 《参考》卵嚢に穴を空けて中の液を出して口に含んで鳴らす、子供の玩具 |
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15 | フウズバナ |
【標準語】ゲンゲ、レンゲソウ 【意味等】翹揺、マメ科ゲンゲ属に分類される越年草、レンゲソウ 【参考】地中深くの養分や空気中の窒素分をため込む、緑肥として田畑に植えられる |
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16 | ふうたん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】頬 【意味等】「びんた」に同じ、鼻と口の両側の耳にまでの部分、ぽっぺた 【同義】びんた、ほおたん、ほおべた、ほおべえんた 《用例》「昔の田舎ん子供な…冬いなったら、ホウタンの…真っ赤っかいなりよった」 →「昔の田舎の子供は…冬になったら、ほっぺが…真っ赤っかになっていた」 |
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17 | ふうたんぬるか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】のろま 【意味等】やりかたがのろい、ぐずぐずする、反応が鈍い、どんくさい 【参考】動作が遅くてぐずついたり、扱いが緩やか過ぎて対応が遅いような状況 ・ふうたん(ほうたれ:間抜け)+ぬるか(のろい、鈍い)→のろま 【用例】「まあだ…終わらんとや?フウタンヌルカ仕事ばせんで…しかしかしてんろ」 →「まだ…終わらないの?ぐずぐず仕事をしないで…てきぱきやれよ」 |
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18 | ぶうっとふくれる |
【標準語】不機嫌になる 【意味等】怒る、立腹する、機嫌が悪くなる 【参考】怒ると、ぷうっと頬を膨らませることに由来 【用例】「姉ちゃんの…ブウットフクレトンなあが、何ば…はらかいとんしゃあと?」 →「お姉ちゃんが…不機嫌になってるけど、何を…怒っているの?」 |
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19 | ふうてあい |
【標準語】無愛想 【意味等】愛想が悪い、相手にせず放ったらかされる、しかとされる 【参考】ふ(不)+うてあい(相手にすること)→愛想が悪い 【用例】「この店な…たっか銭ば出いて…飲みいきた客ば、フウテアイするとな?」 →「この店は…高い金を払って…飲みに来た客を、放ったらかしにするのかい?」 |
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20 | ぶうてす |
【標準語】太った女性 【意味等】肥満の女性、身体が肥えて太っている女の人 【同義】ぶうてす、ぶた 【類義】ぶってえ(太っている人) 【用例】「おまいんがたあ…かかしゃんもやが、姉しゃんも…えらいブウテスやねえ」 →「お前の家は、お母さんもだけど、お姉さんも…すごく太っているなあ」 |
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21 | ふうばれ |
【標準語】おたふくかぜ 【意味等】流行性耳下腺炎、子どもに多いムンプスウイルスによる伝染病 【参考】両方の耳下腺の炎症で頬がおたふくのように腫れる症状に由来 【同義】ふうばれ、ほおばれ |
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22 | ふうわるう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】悪しざまに 【意味等】悪意を持って、事実より悪く 【参考】ふう(ありさま)+わるう(悪く)→ありさまを悪く、悪しざまに 【関連】「ふうわるう」を使った言葉:「ふうわるういう」 《意味》悪意を持って悪く言う、口ぎたなく悪口をいう、悪しざまに罵る 《類義》ふうぎわるういう→あてつけがましく言う 【用例】「俺が…息子ばひきそざしよう思うて、訪ねたらフウワルウ…うてあいなあ」 →「俺が…息子を不良に誘い込むと思って、訪ねたら悪意を持って…対応するんだ」 |
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23 | ふうわるういう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】悪しざまに罵る 【意味等】悪意を持って悪く言う、口ぎたなく悪口をいう 【参考】ふうわるう(悪しざまに)+いう(言う)→悪しざまに罵る 【類義】ふうぎわるういう→あてつけがましく言う 【用例】「部下い嫌われとうが、飲み屋であんたん事ば…フウワルウイイよったが」 →「部下に嫌われてるぞ、飲み屋であなたの事を…悪意を持って罵っていたぞ」 |
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24 | ぶえん |
【標準語】生魚 【意味等】鮮魚、釣りたての魚、刺身用の魚 【参考】漢字で「不塩・無塩(塩加工していない)」に由来 【関連】昔は冷蔵がなく魚介類の保存は塩加工、「ぶえん」は生食用の鮮魚をいう 【用例】「この店の生けすの魚な…漁港から直送やけん、ブエンな…最高いうまか」 →「この店の生けすの魚は…漁港から直送なので、鮮魚は…最高にうまい」 |
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25 | ふきおろし |
【標準語】下屋、風雨 【意味等】 (1)下屋の「ふきおろし」 《意味》母屋の屋根を伸ばしてできた広い軒下、また、その屋根 《参考》漢字で「葺きおろし」、屋根を葺いて下すことに由来 (2)風雨の「ふきおろし」 《意味》風を巻き込み吹きつける雨 《参考》漢字で「吹きおろし」、風を伴い吹きつける雨に由来 |
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26 | ふきまわし |
【標準語】拭き掃除 【意味等】室内を掃いたり拭いたりする掃除 【参考】拭いて回る行為に由来 【用例】「正月の来ようけん…大掃除、廊下やらフキマワイテ、新年ば迎よう」 →「正月が近くなったので…大掃除、廊下など拭き掃除して、新年を迎えましょう」 |
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27 | ぶきよう |
【標準語】合点がいかないこと 【意味等】道理に外れていること、卑劣なこと、道義に背くこと、不都合なこと 【参考】漢字で「不器用・無器用」、器用でない、器用さが無いこと 【関連】一般的には、手先が器用でないこと、物事の処理の手際が悪いことをいう 【用例】「そらあ…人権蹂躙ですばい、そえな、ブキヨウかこたあ…でけんですばい」 →「それは…人権蹂躙ですよ、そんな、道理に外れることは…許されませんよ」 |
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28 | ぶきりょう 《詳しくはこちら 》 |
【標準語】顔立ちが悪い、才能がない 【意味等】 (1)顔立ちが悪いの「ぶきりょう」 《意味》器量が悪いこと、顔立ちが醜いこと 《参考》不細工は、目や鼻、口の形やバランスが悪いこと 《用例》「あんた…ブキリョウばってん、愛嬌なあるけん…好かれとうなあ」 →「あんた…顔立ちは悪いけれど、愛嬌があるから…好かれているねぇ (2)才能がないの「ぶきりょう」 《意味》才知・能力のないこと 《用例》「あんかとば責任者いしたんだあ…ブキリョウかけん、やりそこないなあが」 →「あんなのを責任者にしちたら…才覚がないから、失敗してしまうぞ」 【参考】漢字で「不器量・無器量」、器量が良くない、器量が無いこと |
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29 | フク |
【標準語】フグ 【意味等】河豚、フグ目フグ科に属する魚の総称、毒のある高級魚 【参考】フグは「不遇・不具」など縁起の悪い言葉を連想するので、縁起のよい「福」にかけ、フクというようになった |
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30 | ふくいりぞうすい |
【標準語】福沸かし 【意味等】餅入り雑炊、餅いり粥 【参考】漢字で「福入雑炊」、神棚などにお供えした餅(福)を雑炊に入れたもの 【関連】1月2・4・7・15日など、地域によって食べる日が異なる |
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31 | ぶくしゅうがき 《詳しくはこちら》 |
【標準語】熟し柿 【意味等】木になったまま熟したカキ、熟してぐじゅぐじゅに柔らかくなったカキ 【同義】ぶくしゅうがき、ぶっかん 【用例】「年寄り婆しゃんな…歯のなかけん、硬かとより…ブクシュウガキがよかと」 →「年寄りのお婆ちゃんは…歯がないから、硬いのより…熟し柿のほうがいいんだ」 |
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32 | ふくぞうろう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】うずくまっている 【意味等】かがんでいる、しゃがんでいる、這いつくばっている 【参考】 ・ひざを折って腰を落とす、または蛙のように背を丸くしてかがんでいる状態 ・ふくぞう(ふくらむ:かがむ)+ろう(~している)→かがんでいる 【同義】ふくぞうろう、ふくろうどる、ふくろうろう 【用例】「ああた…さあきからフクゾウロウが、どえんかあると?」「腹の…痛かと」 →「あなた…さっきからうずくまってるけど、どうかしたの?」「腹が…痛いんだ」 |
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33 | ぶくぶくきる |
【標準語】厚着する 【意味等】厚着する、着込む 【参考】ぶくぶく(膨らむの擬態語)+きる(着る)→着ぶくれするほど着込む 【用例】「寒かけんって…子どもいブクブクキセよったら、しゃばか子いなるが…」 →「寒いからって…子どもに厚着をさせてたら、身体が弱い子になるよ…」 |
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34 | ふくらかし |
【標準語】風船 【意味等】ゴム風船 【参考】「膨らませるもの」のこと 【用例】「浮いとうフクラカシなあ…ヘリウムばい、息ば吹き込んだっちゃ…浮かん」 →「浮いてるゴム風船は…ヘリウムだよ、息を吹き込んでも…浮かない」 |
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35 | ふくらかす |
【標準語】膨らませる 【意味等】風船など萎んでいるものを膨らませること 【用例】 ・ばかぞうが…嫁のおるとい、飲み屋の姉ちゃんの腹ばフクラカイテ…家な修羅場げな →馬鹿者が…嫁がいるのに、飲み屋の姉ちゃんを妊娠させて…家は修羅場らしい ・昔な、ビキのけつのすい…麦藁ば刺いてフクラカシよったが、いま思やあ…残酷やね →昔は、カエルの肛門に…麦藁を刺して膨らませていたけど、いま思えば…残酷だね |
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36 | ふくらむ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】かがむ 【意味等】うずくまる、はいつくばる 【参考】古語の「ふくだむ(毛羽立つなどして、丸く膨らむこと)」に由来 【用例】「地震の来たんだあ…机の下い入って、頭ばかぼうて…フクランデ」 →「地震が来たなら…机の下に入って、頭をかばって…うずくまって」 |
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37 | ブクリュウ |
【標準語】エブリコ 【意味等】恵布里古、タマチョレイタケ目に属するキノコの一種 【関連】以前は、ツガルサルノコシカケ属のキノコに分類されていた |
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38 | ふくろ |
【標準語】袋網(漁業用語) 【意味等】漁獲用の袋網、地引網の最奥の袋状の部分 |
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39 | ふくろうどる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】うずくまっている 【意味等】「ふくぞうろう」に同じ 【用例】「大雨の後…玄関のとこい、おきなかビキのフクロウドルけん…たまがった」 →「大雨の後…玄関のところに、大きなカエルがうずくまっていたので…驚いた」 |
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40 | ふくろうろう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】うずくまっている 【意味等】「ふくぞうろう」に同じ 【用例】「ネコのフクロウドルとい気づかんで、踏んだら…掻き裂かれっしもうた」 →「ネコがかがんでいるのに気づかずに、踏んだら…引っ掻かれてしまった」 |
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41 | ぶげんしゃ |
【標準語】財産家 【意味等】金持、富豪、分限者 【同義】ふげんしゃ、べんしゃ 【参考】漢字で「分限者(富限者)」の意味について ・分限(身の程:地位、資格)+者→地位の高い人、資格のある人 ・「ぶんげんしゃ」は有資格者、「ぶげんしゃ」は金持ちと分けた言い方もある |
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42 | ふご |
【標準語】ざる 【意味等】笊、ざる、魚籠 【参考】 竹や藁を編んで釣り紐をつけた運搬用具、畚(ふご) |
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43 | ぶこんこつ |
【標準語】無骨 【意味等】洗練されていないこと、不愛想、不器用、不風流 【参考】語源は「無骨」に由来するが、なぜ骨が根骨(こんこつ)なのかは不明 【用例】「悪か男や…なかとばってん、ブコンコツやけん…おなごいな好かれなれん」 →「悪い男じゃ…ないんだけど、無愛想だから…女性にはモテないんだ」 |
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44 | ぶさいく 《詳しくはこちら》 |
【標準語】不恰好、不器用 【意味等】 (1)不格好の「ぶさいく」 《意味》形や体裁の悪いこと、容貌が整っていないこと 《類義》ぶきりょう(不器量) ・不器量は、全体としての顔立ちが悪い・醜いこと ・不細工は、目や鼻、口の形やバランスが悪いこと 《用例》「ああたあ鼻の低か…ブサイクやね」「お前、人のこたあ言えめえもん」 →「あなたは鼻が低い…顔が整っていない」「お前、人のことは言えないだろ」 (2)不器用の「ぶさいく」 《意味》職人などの腕の下手なこと、できばえが悪いこと 《類義》ぶきりょう(不器量) ・不器量は、統率や運営などの手際が下手…能力がないこと ・不細工は、組立や加工などの技術が下手…不器用なこと、またその加工品 《用例》「なん…このブサイクかガンプラな、ちゃんと…説明書ば見て作ったとや?」 →「なに…この下手糞なガンプラは、ちゃんと説明書を見て作ったのかい?」 【参考】漢字で「不細工」、細工ができていない、細工が悪いことに由来 |
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45 | ふさぐ |
【標準語】気絶する 【意味等】失神する、一時的に息が絶えて死んだようになること 【参考】蓋をするや覆うの「塞ぐ」に由来、関連は不明、意識が閉じられるからなのか |
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46 | フジカズラ |
【標準語】フジ 【意味等】藤、マメ科フジ属のつる性落葉木本で日本の固有種 【参考】花の時季は観賞の対象、公園などに藤棚などを設ける地域も多い |
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47 | ふじょう |
【標準語】忌み 【意味等】忌むべきこと、けがれていること 【参考】「不浄」に由来、黒不浄:怪我、腫物、赤不浄:女性の月のもの |
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48 | ぶしょう |
【標準語】ものぐさ 【意味等】だらしない、不潔でだらしない 【同義】ぶしょう、ふゆうなか 【参考】「不精」に由来 【関連】「ぶしょう」を使った言葉:ぶしょうもん 《意味》寒がり、他人より寒さを感じる人、怠け者 《参考》ぶしょう(だらしない)+もん(者)→ものぐさ者 【用例】「よか歳こいて、起きたら…歯ば磨け、ブショウしよったら…モテんばい」 →「いい歳こいて、起きたら…歯を磨け、不潔でだらしないと…モテないぞ」 |
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49 | ぶしょうもん |
【標準語】寒がり 【意味等】寒さにいじける者、他人より寒さを感じる人、怠け者 【同義】ぶしょうもん、ふゆうた、ふゆた 【参考】ぶしょう(だらしない)+もん(者)→ものぐさ者 【用例】「うちの馬鹿息子な…ブショウモンやけん、寒うなったら…起きてきなれん」 →「うちの馬鹿息子は…ものぐさ者なので、寒くなったら…起きてこないんだ」 |
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50 | ぶす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】仏頂面、不平不満、毒 【意味等】 (1)仏頂面の「ぶす」 《意味》愛想のない顔、無愛想な表情、醜い女 《同義》ぶきりょう、ぶさいく、ぶす、おっぺしゃん、へちゃむくれ 《参考》「ぶす」は女性への悪口や侮蔑の言葉として使われる 《関連》「ぶす」を使った言葉 ・ぶすくれる→ふてくされる ・ぶすうっとする、ぶすける、ぶすこく→愛想のない態度をとる (2)不平不満の「ぶす」 《意味》不平、不満、指示に対する悪口や文句 《参考》指示権限がないものが、指示者または指示内容に対して言う駄目出し 《関連》「ぶす」を使った言葉 ・ぶすかん→いつも不満を言う人 ・ぶすつく→文句を言う ・ぶすぶすいう→不平不満を言う (3)毒の「ぶす」 《意味》毒、トリカブト、ヒサカキの実 《参考》毒のあるもの(トリカブト)などのそのものをさす |
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51 | ぶすうっとしとる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】むっつりしている 【意味等】不機嫌な様子、無愛想な様、口数が少なくて愛嬌がない状態 【参考】ぶすうっと(無愛想な顔)+しとる(している)→不機嫌な様子である 【用例】「メイド喫茶んとい…女の子のブスウットシトル、ちったあ…笑うてんやい」 →「メイド喫茶なのに…女の子が不機嫌な態度をとってる、少しは…笑ってくれよ」 |
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52 | ぶすかん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】すねもの(拗ね者) 【意味等】いつも不満な態度をとったり、不平を言う者、いつも膨れっ面をする人 【参考】ぶす(不平不満)+かん(奸:腹黒い人)→不平不満野郎 【用例】「また…あれが何か言いようと?はしこうしてブスカンやけん…手い合わん」 →「また…あいつが何か言ってるの?性格が刺々しい拗ね者だから…手に負えない」 |
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53 | ぶすくれる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふてくされる 【意味等】素直に従わずに不満な態度をとる、すねる、膨れっ面をする 【参考】語源は諸説ある ・その1:古語「憤む(ふずくむ):憤る、恨み怒る」に由来する ・その2:古語「燻べる(ふすべる):嫉妬する」に由来する ・その3:ぶす(不平不満)+くれる(~のまま過ごす)→拗ねたまま過ごす 【同義】ぶすくれる、ぶすける、ぶすこく 【用例】「新しかスマホい…買換えちゃらんやったけん、まーだ…ブスクレトンなあ」 →「新しいスマホに…買換えてあげなかったので、まだ、ふてくされているんだ」 |
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54 | ぶすける 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふてくされる 【意味等】「ぶすくれる」に同じ 【参考】ぶす(不平不満)+ける(助動詞:…ということ)→不平不満ということ 【用例】「告白しなったが…あっさりフラれっしもうて、ブスケテ…寝とんなあ」 →「告白したんだけれど…あっさりフラれてしまって、ふてくされて…寝ているよ」 |
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55 | ぶすこく 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふてくされる 【意味等】「ぶすくれる」に同じ 【参考】ぶす(不平不満)+こく(ほざく、「する」の俗語)→不平不満をする 【用例】「株で…大損こいたけんって、ブスコイテ…あたきい当たんなんな」 →「株で…大損したからって、ふてくされて…私に当たらないでよ」 |
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56 | ぶすつく 《詳しくはこちら》 |
【標準語】不平不満を言う 【意味等】小言を言う、不平不満をグダグダという 【同義】ぶすつく、ぶすぶすいう 【参考】ぶす(不平不満)+つく(言う、伝える)→不満を言う 【用例】「俺が悪かっちゃ…なかっちゃけん、そえん…ブスツカンちゃよかろうもん」 →「俺が悪いんじゃ…ないんだじゃら、そんなに…小言を言わなくてもいいだろ」 |
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57 | ぶすぶすいう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】不平不満を言う 【意味等】「ぶすつく」に同じ 【参考】ぶすぶす(「不平不満」の繰り返し)+いう→不満を言う 【用例】「無理ば承知で…頼みこうだが、ブスブスイウテ…引き受けちゃんなった」 →「無理を承知で…頼み込んだら、不平不満を言いながらも…引き受けてくれた」 |
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58 | ふする 《詳しくはこちら》 |
【標準語】繕う、寝込む、植え付ける 【意味等】 (1)繕うの「ふする」 《意味》布などの破れたところを補修する、繕う 《同義》こそくる、ふする、ふせる 《参考》語源は「伏する」に由来、17世紀に編纂された「日葡辞書」にも掲載 《用例》 ・靴下の穴ば…フスルやら、うちの家計な…そえんやおいかんと? →靴下の穴を…繕うなんて、我が家の家計は…そんなにひっ迫しているの? ・しゃがみこうだ時い…ズボンのケツの破れっしもうた、母ちゃん…フセチャらん →しゃがみ込んだ時に…ズボンの尻が破れてしまった、母さん…繕ってちょうだい (2)寝込むの「ふする」 《意味》病気で寝込む、臥床、病気 《同義》ふする、ふせる 《参考》語源は「臥する」に由来、「ふせっとる」は、病気で寝込んでいるの意 《用例》 ・コロナの流行り始めな…フセットンシャアって聞いたら、えらい…心配やった →コロナの流行り始めは…病気で寝込んでいると聞いたら、とても…心配だった ・体調の悪かってな…聞いとったばってん、フスルごとひどかって…知らんやった →体調が悪いとは…聞いていたけど、寝込むほどひどいとは…知らなかった (3)植え付けるの「ふする」 《意味》苗や種、種イモなどを植え付ける、保存のためイモを土に埋める 《同義》ふする、ふせる 《参考》語源は「伏する」に由来、土をかぶせるの意 《用例》 ・日曜日い…夏野菜の苗ばフスルけん、今日中い畑ば鋤いて…畝ば立てとって →日曜日に…夏野菜の苗を植えるので、今日中に耕起して…畝を立てておいて ・サツマイモな…寒に弱かけん、保存用のいもがまば掘って…イモばフセトッテ →サツマイモは…寒さに弱いので、保存用の芋穴を掘って…イモを埋めておいて |
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59 | ふせ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】繕い、あて布 【意味等】 (1)繕いの「ふせ」 《意味》衣服の破れの補修、布を当てて繕うこと 《用例》「服の虫穴ば…掛け接ぎい出いたが、フセの分らんごと…きれゆうでけとう」 →「服の虫穴を…掛け接ぎに出したけど、繕いが分からないほど…綺麗にできてる」 (2)あて布の「ふせ」 《意味》服の補修にあてる接ぎ布、小布片 《同義》ふせ、ふせぎれ 《用例》「ああたのセーター、両肘い革のフセばして…えらい、お洒落いなっとう」 →「あなたのセーター、両肘に革布で補修して…とっても、お洒落になっている」 【参考】破れを「伏せ隠す」事や物に由来 |
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60 | ふせぎれ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】繕い、あて布 【意味等】「ふせ」に同じ 【参考】ふせ(繕い)+ぎれ(布切れ)→繕い用の布切れ 【用例】「洒落とろ?このシャツのフセギレな、エルメスのスカーフばい」 →「お洒落だろ?このシャツの繕い用の布は、エルメスのスカーフだよ」 |
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61 | ふせっとる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】病気になっている 【意味等】寝込んでいる、具合が悪くて横になっている 【用例】「すんまっせん…フセットルけん、来らっしゃったとい…お茶も出さんで…」 →「すみません…病気で寝込んでて、おいでになったのに…お茶も出さずに…」 |
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62 | ふせもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】種イモ、サツマイモの苗(ツル) 【意味等】植付用の種イモ、植付用のイモ苗 【用例】「温室いサツマイモば…ふせて、ツルの出て来たんだあ…フセモンいすると」 →「温室にサツマイモを…埋めて、ツルが出て来たら…植付用のイモ苗にするんだ」 |
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63 | ふせる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】繕う、寝込む、植え付ける 【意味等】「ふする」に同じ |
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64 | ぶた |
【標準語】太った女性 【意味等】「ぶうてす」に同じ 【参考】動物の「豚」に由来 【関連】「ぶた」は太った女性への悪口や侮蔑の言葉として使われる 【用例】「肥えた女の人い…ブタやら言いなんなよ、セクハラで…訴えらるるばい」 →「太った女性に…ブタなんて行っちゃいかんぞ、セクハラで…訴えられるぞ」 |
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65 | ふたいとこ |
【標準語】またいとこ(又従兄弟、又従姉妹) 【意味等】親が「いとこ(従兄弟、従姉妹)」同士である子の関係、いとこの子供 |
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66 | ぶちあたる |
【標準語】まぐれあたり(紛中) 【意味等】偶然にぶつかること、思いがけずあたること 【参考】標準語では「強くぶつかる・激しく当たる」として使う場合が多い 【用例】「入試で…解っきらん問題いブチアタッたら、飛ばいて…次んとば解きない」 →「入試で…解けない問題に思いがけず当たったら、飛ばして…次のを解きなさい」 |
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67 | ふちかた |
【標準語】食用籾 【意味等】食用にする籾米、家族の食糧、食費、食いぶち 【参考】漢字で「扶持方」、食い扶持に由来する 【用例】「きばって…仕事しない、フチカタの…のうなったら、家族な…路頭い迷う」 →「頑張って…仕事をしなさい、食い扶持が…無くなったら、家族は…路頭に迷う」 |
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68 | ぶちまわす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】殴り飛ばす 【意味等】「ばちまわす」に同じ 【同義】でちまわす、でっちまわす、ばちまわす、ぶちまわす 【参考】「ぶち」は勢いを意味する接頭語 【参考】「ぶち(勢いよく)+まわす(回す)」→ひどい目に遭わせる 【関連】暴力を加える方法として、うったたく(強く叩く)、くらす(殴る)、でちまわす(殴り飛ばす)、うしばく(棒でひっぱたく)、はつる(平手打ち)、はつりたおす(平手打ちの連打)、けたぐる(蹴りを入れる)、でちなぐる(投げ飛ばす)、ぼてくりこかす(ぼこぼこにする)、だごいなす(足腰立たんようにする) 【用例】「きしゃん…横着っかぜ、のぼしかえっとったら…ブチマワスぜ」 →「貴様…横着だぞ、のぼせかえっているようだったら…ボコボコにするぞ」 |
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69 | ぶちん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】男が陰部を露わにしていること 【意味等】褌やパンツを着けていない男、ふるちん 【同義】ぶちん、ぶりきん、ぶりちん、むっちん 【用例】「この頃…ブチンいなって、女の子い見せる不審者のおるけん…気ばつけり」 →「この頃…陰部を露わにして、女の子に見せる不審者がいるので…気をつけて」 |
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70 | フツ |
【標準語】ヨモギ 【意味等】蓬、キク科の多年草 【参考】餅に入れることから別名「モチグサ」、灸のモグサや漢方薬の原料になる |
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71 | ぶっかけめし |
【標準語】汁かけご飯 【意味等】みそ汁や出汁をかけたご飯、茶漬け飯 |
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72 | ぶっかん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】熟し柿 【意味等】「ぶくしゅうがき」に同じ 【用例】「ブッカンば食いい…メジロの来るとやが、ヒヨドリの…追っ払いなあと」 →「熟し柿を食べに…メジロが来るんだけど、ヒヨドリが…追っ払うんだよ」 |
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73 | ふつくら |
【標準語】ふところ(懐) 【意味等】着ている服と胸との間、たもと(袂) 【参考】「懐(ふつぐら)」に由来、「ふっくら」とも言う 【関連】「ふつくら」を使った言葉:「ふつくらて」→懐手 |
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74 | ふつくらて |
【標準語】懐手 【意味等】手を袖から出さずに懐に入れていること、自分では何もしないこと 【用例】「手伝いい来たとやろ?寒かけんって…フツクラテせんで、いごいちゃりい」 →「手伝いに来たんでしょ?寒いからって…懐手しないで、動いてくれないかなあ」 |
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75 | ふっつく |
【標準語】ひっつく、くっつく 【意味等】引き合って一つになる、食いついて一つになる 【参考】「ひっつく・くっつく」の音変異 【用例】「こまかとっから…2人なふっついとったが、おせいなって…結婚しなった」 →「小さな時から…2人は引っ付いていたけど、大人になって…結婚しちゃった」 |
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76 | ぶってえ |
【標準語】でぶ 【意味等】肥満の人、太っている人 【参考】「太い」に由来 【類義】ぶうてす、ぶた:どちらも女性に対する悪口 【用例】「直い、お相撲さんば…初めと見たが、えらいブッテエやけん…たまがった」 →「直接、お相撲さんを…初めて見たけど、とても太っている人なので…驚いた」 |
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77 | ぶっとる |
【標準語】気取る 【意味等】そのように振る舞う、それらしい様子をする 【参考】「~振る(~のように振る舞う)」に由来 【用例】「あの娘な…愛らしかばってん、ぶっとるけん、おらあ…あんまと好かん」 →「あの娘は…可愛いんだけど、気取っているので、俺は…あまり好きじゃない」 |
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78 | ぶっぱん |
【標準語】仏前に供える御飯 【意味等】死者の枕元に供える飯、まくら飯、顔の平たい人 【参考】 ・「御飯(おんぱん)」「佛飯(ぶつぱん)」が由来 ・丸く平らな形状から、顔が平たい人を揶揄する言葉としても使われる 【関連】供える器を「仏飯器」という 【同義】おっぱん、おっぱんさま、おぶっぱん、ぶっぱん |
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79 | ふつもち |
【標準語】よもぎ餅 【意味等】ヨモギの若葉を入れてついた餅、草餅 【用例】「あっちの婆さんのフツモチな…んまか、作り方ば…習いたかとばってん」 →「あちらのお婆ちゃんのよもぎ餅は…美味い、作り方を…習いたいんだけど」 |
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80 | ふてえがってえ |
【標準語】これは驚いた 【意味等】びっくりした、驚いたときに発する言葉 【参考】語源や由来は不明 【類義】たまがった(驚いた) 【用例】「フテエガッテエ、宝くじい…当たっとう、6等の300円ばってんがね…」 →「こりゃあ驚いた、宝くじに…当たっている、6等の300円だけどね…」 |
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81 | ふてえこと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】一大事 【意味等】「おおごと」に同じ、大きな変事、容易でないこと、大変やっかいなこと、苦しいこと、大儀なこと、たくさんなこと 【同義】おおごと、ふてえこと 【参考】ふてえ(大きい)+こと(事)→大変なこと 【用例】「ネットでエロ動画ば…見つろ?会社い請求の来て…フテエコトいなっとう」 →「ネットでエロ動画を…見ただろ?会社に請求が来て…大騒ぎになってるぞ」 |
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82 | ふてえしこ |
【標準語】たくさん 【意味等】数量の多いこと 【参考】ふてえ(太い:大きい、たくさん)+しこ(だけ)→たくさん 【用例】「スロットルばしたが…15連チャンして、フテエシコ…メダルの出た」 →「スロットルをしたけど…15連チャンして、たくさん…メダルが出た」 |
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83 | ふとうなす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】育てる 【意味等】成長させる 【同義】ふとうなす、ふとらかす 【参考】ふとう(ふとく:大きく)+なす(させる)→大きくさせる 【用例】「女手一つで…フトウナスとい、母ちゃんな…えらい苦労しとんなあ」 →「女手一つで…育て上げるのに、お母さんは…とても苦労されているんだ」 |
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84 | ふとうなる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】育つ 【意味等】成長する 【同義】ふとうなる、ふとる 【参考】ふとう(ふとく:大きく)+なる(させる)→大きくなる 【用例】「我がだけで…フトウナッタやら思うとらんや?母ちゃんい…感謝せなあ」 →「自分だけで…育成長したなんて思っていないか?お母さんに…感謝しなさい」 |
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85 | ブドウムシ |
【標準語】コガネムシ 【意味等】黄金虫、甲虫目コガネムシ科の昆虫の総称または一部のグループ 【同義】ブドウムシ、ブンドウ |
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86 | ふとうもん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】乱暴者、横着者 【意味等】道理に外れた乱暴者、横着者、前科者、不屈者 【同義】おうろうもん、おおどうもん、おおろうもん、ふとうもん 【参考】ふとう(横着・不屈)+もん(者) 【用例】「フトウモンって聞いて…心配やったが、ちゃんと挨拶する…よか青年たい」 →「乱暴者と聞いて…心配だったけど、ちゃんと挨拶する…好青年だよ」 |
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87 | ふとか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】大きい、歳上 【意味等】 (1)おおきいの「ふとか」 《意味》大きい、太い、多い、大変 《用例》「北海道から…カニば送ってきたが、値段もよかったが…えらいフトカ」 →「北海道から…カニを送ってきたけど、値段も高かったけれど…すごく大きい」 (2)歳上の「ふとか」 《意味》歳上、上級生、年長 《用例》「同級生やなか、若うしとんなあが…あの人ぁ、俺より…えらいフトカ」 →「同級生じゃないよ、若くしているけど…あの人は、俺より…ずいぶん歳上だ」 《関連》「ふとか」を使った言葉:「ふとかひと」→大人 |
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88 | ふとかひと 《詳しくはこちら》 |
【標準語】大人 【意味等】成人 【参考】ふとか(年長)+ひと(者)→大人 【同義】おせ、ふとかひと 【用例】「おまやあ…つぁーらん、フトカヒトやなからなあ…観たらいかん動画ぜ」 →「お前は…駄目だ、大人じゃなければ、観てはいけない動画だよ」 |
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89 | ふとかめ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ひどい目 【意味等】残酷な体験、むごい体験 【参考】ふとか(大きな・大変な)+め(体験)→ひどい目 【用例】「家い入った…ぬすとの、居直って…暴れて、フトカメいおうた」 →「家に入った…泥棒が、居直って…暴れて、ひどい目に遭った」 |
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90 | ふとらかす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】育てる 【意味等】「ふとうなす」に同じ 【参考】ふとら(ふとく:大きく)+かす(する)→大きくする 【用例】「金魚ば…フトラカスといな、餌のほかい…水槽やら何やら、ぜんのかかる」 →「金魚を…育てるには、餌のほかに…水槽や何やらと、お金がかかる」 |
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91 | ふとりあがる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】大人になる 【意味等】成長してしまう、成人になる 【参考】ふとり(成長)+あがる(上がる:終了する)→大人になる 【用例】「がじけた子やったが…フトリアガッたら、別嬪か…じょうもんさんやもん」 →「痩せこけた子だったけど…成人になったら、美人の…お嬢さんだもの」 |
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92 | ふとる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】育つ 【意味等】「ふとうなる」に同じ 【参考】「太る」に由来 【用例】「もう…中学生いなると?よその子な…フトルとの早か」 →「もう…中学生になるの?歳他人の子は…成長するのが早い」 |
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93 | ふなべた |
【標準語】船端(ふなはた) 【意味等】船のへり 【参考】ふな(舟)+べた(古語の「辺、端(へた)」) |
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94 | ふねこぐ |
【標準語】居眠り 【意味等】居眠りする、眠る 【参考】うつらうつらと居眠りする様が、舟を漕ぐ動作と似ていることに由来 【用例】「よっぽど…くたびれとうっちゃね、茶碗ば持ったまま…フネコギよんなあ」 →「よほど…疲れているんだね、茶碗を持ったまま…居眠りしている」 |
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95 | ふねたて |
【標準語】船底の補修(漁業用語) 【意味等】船底の補修・加工、船底の熱処理 【参考】船底についた貝などを落としたり、虫害や腐食防止のため船底を焼くこと |
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96 | ふねをたてる |
【標準語】船首を一定方向に向けるよう操船する(漁業用語) 【意味等】舳先を潮流や風上に向ける 【参考】船は風上や潮流の方向に向くと安定する、その操船を「舟をたてる」という |
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97 | ふのよか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】運が良い 【意味等】運が良い、調子がいい 【同義】こうぼうのよか、ふのよか、まんのよか 【参考】符:お札(お守り)の効果がよい、腑:内臓が健康で調子がよい 【用例】「あの大事故い巻っ込まれて…怪我のひとつもなかやら、ほんに…フノヨカ」 →「あの大事故に巻き込まれて…怪我のひとつもないなんて、本当に…運が良い」 |
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98 | ふのわるか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】運が悪い 【意味等】運が悪い、調子が悪い 【同義】こうぼううんのわるか、こうぼうのわるか、ふのわるか、まんのわるか 【参考】符:お札(お守り)の効果が悪い、腑:内臓が健康で調子が悪い 【用例】「新装開店したら…コロナやろ、で…火事たい。フノワルカってありゃせん」 →「新装開店したら…コロナだろ、で…火事だよ。運が悪いってこの上ない」 |
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99 | ふまいつぎ |
【標準語】踏み台 【意味等】足つぎ、高い所の物を取ったり上ったりするために乗る台 【同義】ふまいつぎ、ふみつぎ 【参考】ふまい(踏み)+つぎ(継ぎ) 【用例】「玄関の電気のほやば…LEDい替えるけん、フマイツギば持って来ちゃり」 →「玄関の電球を…LEDに替えるから、踏み台を持って来てちょうだい」 |
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100 | ふみしゃぐ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】踏み潰す 【意味等】踏んで潰す、足で踏んで体重をかけて潰すこと 【参考】ふみ(踏み)+しゃぐ(潰す) 【用例】「ゴジラの…暴れよります、家やら車やらフミシャイデ…おおごとです」 →「ゴジラが…暴れています、家や車など踏み潰して…大変な事態です」 |
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101 | ふみたくる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふみにじる 【意味等】踏みつけて足をすり動かしてつぶす、踏み荒らす 【参考】ふみ(踏み)+たくる(激しく繰り返す様) 【同義】ふみたくる、ふみちらかす、ふんだくる 【用例】「無農薬やけん…イモブウのおると、見つけたんだあ…フミタクットって」 →「無農薬だから…イモムシがいるんだ、見つけたら…踏みつけて潰しといて」 |
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102 | ふみちがえる |
【標準語】捻挫する 【意味等】足首をねじる、足をくじく、足首の筋を痛める 【参考】ふみ(踏み)+ちがえる(異常が起こる) 【関連】一般的な標準語では、道を誤る、階段などの踏み間違いを言う 【用例】「バレーの練習で…フミチガエっしもうたけん、試合いな…出られん」 →「バレーの練習で…足首の筋を痛めてしまったので、試合には…出られない」 |
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103 | ふみちらかす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふみちらす 【意味等】踏み散らして乱す、踏んで荒らす、「ふみたくる」に同じ 【参考】 ・「ふみたくる」よりひどい状況のニュアンス ・ふみ(踏み)+散らかす(散らし乱す) 【用例】「スイカば…盗るだけやのうして、畑もフミチラカイとうけん…しまえとう」 →「スイカを…盗むだけじゃなくて、畑も踏み荒らしてるので…駄目になっている」 |
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104 | ふみつぎ |
【標準語】踏み台 【意味等】「ふまいつぎ」に同じ 【用例】「神棚ば掃除するけん、フミツギば取っちゃり」 →「神棚を掃除するので、踏み台を取ってくれ」 |
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105 | ふやかす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふやけさせる 【意味等】豆などを水や湯などに浸してふくらませる、ふやかして柔らかくする 【同義】ひらかす、ふやかす、ほとばかす、ほとびらかす 【参考】ふや(増やす)+かす(させる)→ふやけさせる 【用例】「ちいっとんとい、乾燥ワカメばフヤカイたら…えらい増えっしもうた」 →「少しなのに、乾燥ワカメをふやけさせたら…ものすごく増えてしまった」 |
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106 | ふゆうた |
【標準語】寒がり 【意味等】「ぶしょうもん」に同じ 【参考】語源は「ふゆか」→「だるい」に由来すると思われる、糸島弁 【用例】「子どもな…風の子ばい、そえん…ぶくぶくきせなんな、フユウタいなるが」 →「子どもは…冬の子だよ、そんなに…厚着をさせるなよ、寒がりになっちゃうよ」 |
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107 | ふゆうなか |
【標準語】ものぐさな 【意味等】「ぶしょう」に同じ、なまけて精を出さない、ほねおしみをする 【参考】語源は「ふゆか」→「やる気が起きない」に由来すると思われる、糸島弁 【用例】「手伝うごと言うたが、もう…おらんごとなっとう、フユウナカ奴やん」 →「手伝うように言ったが、もう…いなくなっている、骨惜しみするやつだな」 |
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108 | ふゆた |
【標準語】寒がり 【意味等】「ぶしょうもん」に同じ 【用例】「そえん”寒か、寒か”って言いなすな、ほんに…あんたあ、ふゆたやねえ」 →「そんなに”寒い、寒い”って言わないでよ、本当に…あなたは、寒がりだねえ」 |
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109 | ふゆる |
【標準語】増える 【意味等】増す、量が多くなる 【参考】「増える」の音変異 【用例】「ああた…じぇん持ちやろ、俺い100万…預けり、1年で2倍いフユルばい」 →「あなた…金持ちだろ、俺に100万…預けろよ、1年で2倍に増えるよ」 |
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110 | ふらいき |
【標準語】大漁旗(漁業用語) 【意味等】大漁旗 【同義】ふらいき、まんせんばた 【参考】語源はオランダ語の「フラグ(vlag)」に由来 【関連】漁業関係以外にも、鉄道関係の手旗を「フライ旗」という |
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111 | ぶらぞう |
【標準語】怠け者 【意味等】ぶらぶらと怠けている人 【参考】ぶら(ぶらぶら)+ぞう(僧)→ぶらぶらする人 【用例】「あらあ、ブラゾウの…ばかぞうやけん、努力やらしきらん…期待しなんな」 →「あいつは、怠け者の…馬鹿者だから、努力なんてできない…期待するな」 |
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112 | ぶらぶらしとる |
【標準語】そぞろ歩く、無職 【意味等】 (1)そぞろ歩くの「ぶらぶらしとる」 《意味》目的もなくうろつく、時間を持て余して散歩する 《用例》「どこさい…行きよらっしゃあと?」「ブラブラシトルだけですたい」 →「どちらに…お出かけですか?」「時間を持て余して…散歩しているだけですよ」 (2)無職の「ぶらぶらしとる」 《意味》仕事がなく時間を持て余している、仕事がなくて怠けている 《用例》「いつまでっちゃあ…ブラブラシトランで、就職ばして…結婚しないや」 →「いつまでも…無職じゃなく、就職をして…結婚しろよ」 |
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113 | ぶらり |
【標準語】垂球(建築用語) 【意味等】下げ振り、構造物の傾斜測定などに使う測定器 【参考】糸の先端に逆円錐形の垂球(おもり)をつけた鉛直を調べる道具 |
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114 | ぶり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】裸 【意味等】裸、産まれたままの姿 【同義】ぶり、ぶりしゃん 【参考】ぶり(裸)+しゃん(さん:敬称)→裸ん坊 【用例】「ヌーディストの街なぁ…男もおなごも、ブリで…そうつきよんなあげな」 →「ヌーディストの街では…男も女も、真っ裸で…うろつているらしい」 |
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115 | ぶりあげ |
【標準語】はねわな(はね罠) 【意味等】くくり罠、動物が罠を踏むと足をくくって捕まえる罠 |
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116 | ぶりぎ |
【標準語】からざお(殻竿)(農業用語) 【意味等】舞杵、連枷、麦や大豆、ナタネなどの穀物の脱穀作業に使用する道具 【参考】「振木」に由来、打穀用の農具 ・長い竹竿の先に回転する短い棒を取り付けた道具 ・シートに広げられた穀物を、短い棒を回転させながらたたいて脱穀する |
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117 | ぶりきん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】男が陰部を露わにしていること 【意味等】「ぶちん」に同じ 【参考】ぶり(裸)+きん(きんたま) 【用例】「インキンの薬ば…塗っちゃるけん、パンツば脱いで…ブリキンになってん」 →「インキンの薬を…塗ってあげるから、パンツを脱いで…キンタマを出して」 |
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118 | ぶりしゃん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】裸 【意味等】「ぶり」に同じ 【参考】ぶり(裸)+しゃん(敬称の、さん) 【用例】「さあ…一緒い風呂いはいるけん、服ば脱いで…ブリシャンいなんない」 →「さあ…一緒に風呂に入るから、服を脱いで…裸になりなさい」 |
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119 | ぶりちん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】男が陰部を露わにしていること 【意味等】「ぶちん」に同じ 【参考】ぶり(裸)+ちん(ちんちん) 【用例】「あらあ…何か勘違いしとう、看護婦さんの前で…ブリチンいなろうしよう」 →「あいつ…何か勘違いしている、看護婦さんの前で…陰部を出そうとしている」 |
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120 | ぶりまわす |
【標準語】振り回す 【意味等】振って回す、勢いよく回す、ぶんまわす 【参考】「振り回す」の音変異 【用例】「給食袋ば…ブリマワシよったら、紐の切れて…飛んで行た、がらるるばい」 →「給食袋を…振り回していたら、紐が切れて…飛んで行った、怒られちゃう」 |
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121 | ぶる |
【標準語】揺り動かす 【意味等】揺する、揺り動かす、揺す振る 【参考】「ああた…幼稚園生んとい、一人でブランコば…ブルとの上手かねえ」 →「あなた…幼稚園児なのに、ひとりでブランコを…揺り動かすのが上手だねえ」 |
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122 | ふるいつく |
【標準語】寒気がする 【意味等】急に高熱が出ること、悪寒がする 【同義】ふるいつく、ふるいのつく 【参考】ふるい(震え)+つく 【関連】標準語では一般的に「感情を押さえられずに抱きつく」の意 【用例】「風邪ば…ひいたごたあ、鼻水な出て…咳も止まらん、ああ…フルイツク」 →「風邪を…ひいたみたいだ、鼻水が出て…堰きも止まらん、ああ…寒気がする」 |
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123 | ふるいのつく |
【標準語】寒気がする 【意味等】「ふるいつく」に同じ 【用例】「ここ…出るっちゃろ?…幽霊、えずかー、なんか…フルイノツクやなあ」 →「ここ…出るんでしょ?…幽霊、怖いよー、何か…寒気がしちゃうよ」 |
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124 | ぶるこく |
【標準語】溺れる 【意味等】水中で死にそうになる、水の中に沈む 【参考】ぶる(「おぼる(溺る)」の音変異)+こく(「~する」の俗語) 【用例】「インの池さい…落て込んで、ブルコキよったけん…助けちゃった」 →「犬が池に…落ち込んで、溺れていたので…助けてあげた」 |
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125 | ふるてや |
【標準語】古物商 【意味等】古着や古道具の類を商う店や人 【参考】古語の「古手屋(ふるてや)」に由来 【用例】「よかろ?ライカのオールドレンズ、フルテヤでの…掘り出しもんたい」 →「いいだろ?ライカのオールドレンズ、古物商での…掘り出し物だよ」 |
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126 | ふるしき |
【標準語】ふろしき 【意味等】風呂敷、物を包み持ち運んだり収納したりするための四角い布 【参考】「風呂敷」の音変異 |
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127 | ふるぬっか |
【標準語】生温かい 【意味等】ぬるい、あまり温かくない 【用例】「酒の…フルヌッカけん、ま一回…燗ばつけなあいちゃらん?」 →「酒が…ぬるいので、もう一回…燗をつけ直してくれないかい?」 |
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128 | ふるふる |
【標準語】心底 【意味等】甚だしく嫌悪する様子を表す言葉、心から、心の底から 【参考】語源は不明、震えが起きるほど?相手にしない(振る)ほど嫌い? 【用例】「あいつやら、いっちょん…好かん、ほんなことい、フルフル…好かん」 →「あいつなんか、ちっとも…好きじゃない、本当に、心底…嫌いだ」 |
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129 | ふれまい |
【標準語】おもてなし 【意味等】供応、ご馳走でもてなすこと 【参考】「振る舞い」の音変異 【用例】「祝儀い…呼ばれて、フレマイば…おじゃまいなって、酔うてしもうた」 →「結婚祝いに…お呼ばれして、おもてなしで…ご馳走されて、酔ってしまった」 |
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130 | ぶわけ |
【標準語】折半 【意味等】半分分け、山分け、共同の利益を人数で折半すること 【参考】「部分け」に由来 【用例】「リンゴな…いっちょしかなかばってん、兄しゃんとでブワケして…食べり」 →「リンゴが…1個しかないけど、お兄ちゃんと半分こして…食べて」 |
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131 | ふんだくる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】ふみにじる 【意味等】「ふみたくる」に同じ、「ふみたくる」の音変異 【用例】「炊事場いムカゼのおったけん、喰われんごとフンダクッテ…殺いとうけん」 →「炊事場にムカデがいたので、咬まれないように踏みにじって…殺しているから」 |
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132 | ふんづまる |
【標準語】行き詰る 【意味等】仕事などが行き詰ってできなくなる、進退に窮する、物の通りが悪くなる 【同義】ふんづまる、へっちんこいとる 【参考】「糞詰まり」に由来、一般的には便秘のこと、完了できずに苦しむことから 【用例】「レポートな…明日までんとい、考えのフンヅマッテ…間に合いめえごたあ」 →「レポートは…明日までなのに、考えが行き詰って…間に合いそうもない」 |
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133 | ブンドウ |
【標準語】コガネムシ 【意味等】「ブドウムシ」に同じ 【用例】「ブンドウば捕まえたが、けつから…あぽのごたあとの出とう…だんしか」 →「黄金虫を捕まえたけど、尻から…うんこみたいな物が出ている…汚いなあ」 |
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134 | ブンブルバイ |
【標準語】カイコノウジバエ 【意味等】蚕の蛆蝿、双翅目ヤドリバエ科のハエの一種 【参考】カイコの幼虫に寄生する、寄生されたカイコは蠁蛆(きょうそ)病になる |