あるしこ、ありぎり
【標準語】あるだけ
【品詞】形容詞
【意味】ありっきり、あるかぎり、全部、すべて
【同義】あるしこ、ありぎり
【参考】
・ある(ある)+しこ(だけ)→あるだけ
・あり(ある)+ぎり(かぎり)→あるだけ
【類義】そうよ、そうよう
《意味》全部、みんな、ことごとく、残らず、ごっそり
【用例】
・梅の実の欲しかって?よかばい、そこい生っとうけん…アリギリちぎっていってよかよ
→梅の実が欲しいって?いいよ、そこに生ってるから…ありったけ採っていっていいよ
・今日なお祝いたい、俺の奢りやけん…この店いある酒ばアルシコ飲うで…騒いじゃり
→今日はお祝いだ、俺の奢りだから…この店にある酒をあるだけ飲んで…騒いでくれ
・灯油ば貸いてってやけん…アルシコよかよって言うたら、うちんとの無かごとなっとう
→灯油を貸してってだから…あるだけいいよって言ったら、我が家の分が無くなってる
「ありぎり」を使ったことば
あったらありぎり
【標準語】ありったけ
【品詞】副詞
【意味】あるならあるだけ
【参考】
・「ありぎり」の強調、すべての量が開示された状況でのあるだけ
・あったら(あるなら)+あり(ある)+ぎり(かぎり)→あるならあるだけ
【用例】
・酒もごっつおーも…たいそ用意しとうけん、アッタラアリギリ飲うで食うて…楽しんで
→酒もご馳走も…たくさん用意してるから、あるならあるだけ飲んで食って…楽しんで
・「料理なこれしこで…足りる?」「よかよか…立食パーティーやけんアッタラアリギリ」
→「料理はこれだけで…足りる?」「よしよし…立食パーティーだからあるならあるだけ」
イラストによる用例解説
【翻訳】
「余らせてしまってもいけないので、あったらあるだけ飲んでちょうだい!」
「じゃあ、全部…飲んじゃうぞ!」
【博多・糸島弁検索】
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