かく
【標準語】履く、舁く、被る
【品詞】動詞
【意味】
(1)「履く」の「かく」
《意味》締め込みを身につける、褌を履く、掻く
《参考》へこいかく:褌を締めこむ
《用例》
・博多んもんなおおろうもん、青竹割ってへこいカク
→博多の人は豪傑者で、青竹を割って褌にして締め込む
※博多の男は豪傑で言ったら引かない、青竹を割って褌に締めるほどの心意気がある
・ああた、青竹ばへこいカイたらキンタマいイガのたいそ刺さって痛かでっしょうもん
→あなた、青竹を褌にして履いたらキンタマにトゲがたくさん刺さって痛いでしょうよ
(2)「担ぐ」の「かく」
《意味》舁く、複数で持ち上げて移動する
《参考》やまばかく:山笠を担ぐ
《類義》かたぐ、かたぐる、かたげる
→個々に持ち上げて移動する、肩に掛けて持ち運ぶ、肩に乗せる
《用例》
・山笠ん時やぁ、郡部からカキ手の加勢のたいそ来なあげなねェ
→山笠の時は、郡部(博多区以)から担ぎ手の加勢がたくさん来るそうだね
・へこカイテ、やまカイテ、おまいもいっちょうまえになったったいねぇ
→締め込み締めて、山笠舁いて、お前も一人前になったんだねぇ
(3)「被る」の「かく」
《意味》頭の上から覆う
《参考》日傘ばかく:日傘をさす
《用例》
・初夏は日焼けしやすかけん、日傘ばカイテ行きない
→初夏は日焼けしやすいので、日傘をさして行きなさい
・新興宗教の教祖げな、頭巾やらカイテ…なんか胡散臭か
→新興宗教の教祖だって、頭巾なんか被って…何だか胡散臭い
イラストによる状況解説
【博多・糸島弁検索】
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