きりかやす
【標準語】手を焼く、画策する
【品詞】動詞
【意味】
(1)「手を焼く」の「きりかやす」
《意味》扱いに困る
《参考》「反論・反撃してくる」の意味があり、一筋縄ではいかないことを示す
《用例》
・うちの息子な…はしかかけん、先生も…キリカヤシよんなるごたあ
→うちの息子は…小うるさいので、先生も…扱いに困っているようだ
・ああ言や…こう言う、反抗期やけん…娘いなキリカエシよりますと
→ああ言えば…こう言う、反抗期なので…娘には手を焼いているんですよ
・こっちば直いしたら…あっちのそぜる、古か機械やけん…キリカエシますと
→こっちを直せば…あっちが壊れる、古い機会なので…扱いに困るんです
(2)「画策する」の「きりかやす」
《意味》やってのける
《参考》「~をする」の卑語、状況を打開しようと方法を変えること
《用例》
・俺い任いときない、よかごとなるごとキリカヤシといちゃあ
→俺に任せておけ、いいようになるように画策しておいてやる
・仕事なでけなあばってん、あいつのいい口やらキリカヤシな…おら好かん
→仕事はできるんだけど、あいつの言い回しややり方は…俺は嫌いだ
・あらあ策士やけん…勝つためい、騙いたり…脅いたりいろいろキリカヤシなる
→あいつは策士だから…勝つために、騙したり…脅したりいろいろ画策する
イラストによる用例解説
【翻訳】
「これで高祖のオジキの対応をたのむ!
…組の存続がかかってるから秘密裏に動くんだぞ…!」
「まかせとけって!画策して、希望どおりにしてやる!」
「きりかやす」を使った言葉
おうじょうきりかえす、おうじょうきりかやす
【標準語】扱いに困る
【品詞】動詞
【意味】対応に困窮する、どう処理してよいものか閉口する
【同義】おうじょうきりかえす、おうじょうきりかやす
【参考】
・おうじょう(往生:困り果てる)+きりかえす(反撃・対応する)→対応に困る
【用例】
・あいつは、はしこうして…へっぱくばっかし言うけん、オウジョウキリカヤスや
→あいつは、攻撃的で…余計な口出しをするので、扱いに困っているんだ
・続けたっちゃ…止めたっちゃ、おんなしくらい損害な出る…オウジョウキリカヤスや
→続けても…止めても、同じくらい損害が出る…対応が難しいなあ
・頭の良過ぎて…先生の俺い意見してくる、間違うとらんけん…オウジョウキリカヤス
→頭が良すぎて…先生の俺に注意してくる、間違ってないだけに…対応に困っている
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