ぐいのみ、ぐのみ
【標準語】鵜呑み(丸のみ、受容)
【品詞】名詞
【意味】
(1)「丸のみ」の「ぐのみ」
《意味》噛まずに飲み込むこと、一気飲み、あるままの形で飲み込むこと
《用例》
・イガの喉い刺さったけんって…飯ばグイノミいしなんな。食道い傷のつくバイ!
→小骨が喉に刺さったからって…ご飯を丸呑みするな。食道に傷がついちゃうよ!
・鳥ゃあ魚ば頭からグノミしようばってん、うまか思うて食べようっちゃろうか?
→鳥は魚を頭から丸呑みしているけれど、うまいと思って食べているんだろうか?
・えらい…精のつくドリンクげなけん、吐こうごたあ味ばってん…グイノミした
→すごく…精がつくドリンクらしいので、吐きそうな味だけど…一気飲みした
(2)「受容」の「ぐのみ」
《意味》真意をよく理解せずに受け入れること、人の意見を少しも疑わずに受け容れること
《用例》
・よかごと言いよんなあばってん…グノミいしなすなよ。どうも…詐欺師のごたあばい
→いいように言っているけど…受容しちゃいけないよ。どうも…詐欺師のようだぞ
・こかあ俺の顔ば立てて…この条件ばグノミして、手ば打っちゃらんね
→ここは俺の顔を立てて…この条件をそのまま受け容れて、手打ちしてくれないか
・ああた、そえな妖しか話ばグイノミして…騙くらかせとうばい、ぜんな戻ってこんばい
→あなた、そんな妖しい話を妄信して…騙されてるって、お金は戻ってこないよ
【同義】ぐいのみ、ぐのみ
【参考】由来は「うのみ」の音変異
イラストによる用例解説
【翻訳】
「何をされてるの?早く吐き出さないと…死んじゃうよ!」
「い・いかん…餅を噛まずに丸呑みして…しまった…んぐっ……んぐっ」
【博多・糸島弁検索】
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