けそけそ
【標準語】挙動不審な様(きょろきょろ、そわそわ、おどおど)
【品詞】副詞
【意味】
(1)「きょろきょろ」の「けそけそ」
《意味》周囲に目を配って見回す様子、周りが気になって様子を窺う様
《用例》
・あんたが…ケソケソしとうけん、博多駅で…家出と間違あかさるうったい
→あんたが…きょろきょろしてるから、博多駅で…家出と間違えられるんだよ
・なして、そえんケソケソしとると?なんか、悪かことばしたっちゃなかな?
→なぜ、そんなに落ち着きがないの?何か、悪いことをしたんじゃないのか?
(2)「そわそわ」の「けそけそ」
《意味》そわそわと落着きのない様
《用例》
・ケソケソせんと!んなこといもう…うちの孫なケソケソしとんなるけん
→そわそわするな!本当にもう…うちも孫は落ち着きがないんだから
・うちの息子…ケソケソいごき回ると、行動障害やなかか…心配しよる
→うちの息子…落ち着きなく動き回るんだ、行動障害じゃないか…心配してる
(3)「おどおど」の「けそけそ」
《意味》おずおず、心理的抑圧などで落着かない様、人目を気にしてためらう様子
《用例》
・うちの息子…ケソケソしとうけん、学校で…虐められよんなるごたる
→うちの息子…おどおどしてるから、学校で…虐められているようだ
・ケソケソせんで…早よ行きない、揺れるばってん…吊り橋な落ちゃあせん
→ためらわずに…早く行けよ、揺れるけど…吊り橋は落ちないよ
【参考】由来は不明、標準語とは意味が違う
《標準語の意味》
・恥じるようすもなく平然とした様、いけしゃあしゃあ
・ぞんざい、粗略(そりゃく)、恬然(てんぜん)
「けそけそ」を使った言葉
けそけそしなんな、けそけそしめえ、こせこせしやんな、こせこせしめえ
【標準語】挙動不審になるな
【品詞】動詞(否定形)
【意味】
・きょろきょろせずに落ち着きなさい
・そわそわせずに行儀良くしなさい
・おどおどせずにきちんとしなさい
【同義】けそけそしなんな、けそけそしめえ、こせこせしやんな、こせこせしめえ
【類義】しゃんとしない
《意味》しっかりしなさい
【用例】
・高級料亭やけんって…ケソケソシナンナ、田舎もんって…思わりょうが
→高級料亭だからって…きょろきょろするな、田舎者と…思われるだろ
・表彰な…嬉しかろうばってん、式典会場でな…のぼせてケソケソシメエ
→表彰は…嬉しいだろうけど、式典会場では…興奮して恥ずかしいことするな
・コセコセシヤンナ、今日な…ああたが主役やが、胸ばはって…祝うてもらいない
→おどおどするなよ、今日は…あなたが主役だよ、胸を張って…祝ってもらいなよ
イラストによる用例解説
【翻訳】
「うほっ、ほえーっ、母ちゃん…面接会場って広いねぇー、ひっ、うおーっ、いてっ」
「面接中でしょ…きょろきょろしないでよ!」
「・・・・・・・」
【博多・糸島弁検索】
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