こがす
【標準語】引き抜く、壊す
【品詞】動詞
【意味】
・引き抜く、抜き取る
・壊す、崩す
【参考】
・「こげ」は、かけら(欠片)の意味~物の断片・破片、木っ端を示す
《同義》こげ、こけら
《用例》「茶碗のコゲで、手ば切んなんなよ」→「茶碗の破片で、手を切らないように」
※「こけら」は木を削った屑や干し芋(さつま芋を輪切にして干したもの)の意もある。
・「こげる・こぐる」は、抜ける、欠けるの意味~一部分が欠ける・折れる・壊れる
《同義》こげる、こぐる
《用例》「甘かとばっかし食うたら歯のコゲル」→「甘いものばかり食べると虫歯になる」
※「こぐる」は、上記のほかに、くぐるという意もある。
【用例】
・歯医者い、虫歯ばコガシい行かないかんばってん、行たむなか
→歯医者に、虫歯を抜きに行かなくちゃいけないんだけど、行きたくない
・ステンドグラスば作るけん、色ガラスばコガス道具ば貸しちゃんしゃい
→ステンドグラスを作るので、色ガラスを切り取る道具を貸してちょうだい
・家宝の茶碗やったけん、金継ぎでコゲば直してもろうたら見事いよみがえったばい。
→家宝の茶碗だったので、金継ぎで欠けを修復してもらったら見事によみがえったよ。
・地震で備前焼の花瓶のこきたあれて、縁ん所のコゲテしもうた。あーあ、高っかったとい。
→地震で備前焼の花瓶が転倒して、縁の部分が欠けてしまった。あーあ、高かったのに。
・なんな、この食材な…出刃包丁の刃のコグルごと硬か…包丁のねぶれっしもうた
→なんだ、この食材は…出刃包丁の刃が欠けるほど硬い…包丁が切れなくなっちゃった。
イラストによる用例解説
博多・糸島弁
標準語
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。