ごっつおう

【標準語】ご馳走、振る舞い、もてなし

【品詞】名詞

【意味】

(1)「ご馳走」の「ごっつおう」

《意味》美味しい食事、豪華な食事、心のこもった食事

《用例》

・今晩のゴッツオウな、何?…お茶漬け。何?どうしたと?はらかいとうと?
 →今晩の食事は、なあに?…お茶漬け。何?どうしたの?怒ってるの?

・昔ゃあ高級食材がゴッツオウやったが、今あ手の込んだ料理がゴッツオウやねえ
 →昔は高級食材がご馳走だったけど、今は手の込んだ料理がご馳走だねえ

・どえな粗食っちゃ、ああたが心ば込めて作っちゃあけん…ゴッツオウたい
 →どんな粗食でも、あなたが心を込めて作っているので…ご馳走ですよ

(2)「振る舞い」の「ごっつおう」

《意味》祝い膳、会食の御膳、振る舞われる食事

《用例》

・結婚式の披露宴のゴッツオウばってん、松竹梅の…竹が無難やろうねぇ
 →結婚式の披露宴の振る舞い料理だけど、松竹梅の…竹が無難でしょうねぇ

・立食パーティーやったばってん、高級食材ば使うた…ゴッツオウばっかしやった
 →立食パーティーだったけど、高級食材を使った…振る舞い料理ばかりだった

・バイトの昼のゴッツオウ…あんたが作り、冷蔵庫の食材で…なんか作り
 →バイトの昼の振る舞い…あなた作って、冷蔵庫の食材で…何か作って

(3)「もてなし」の「ごっつおう」

《意味》供応、接待、接伴

《用例》

・私もご相伴になってよかですな?なら、遠慮のうゴッツオウいなります
 →私もご相伴にあずかっていいですか?じゃあ、遠慮なくご馳走になります

・公務員な…業者からゴッツオウいなったらいかん、汚職の入り口やけんね
 →公務員は…業者から供応されちゃいかん、汚職の入り口だからね

・選挙の近うなったら…外食の増ゆる、先生方の…ゴッツオウい誘って来なあと
 →選挙が近くなったら…外食が増える、先生方が…接待に誘って来るんだ

【参考】

・由来は「ご馳走」の音変異

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イラストによる用例解説

【翻訳】
「日本海の新鮮な魚で、大将おすすめの海鮮!こりゃあ…たまりません!」
「まいうう~っ!」「ウニです!」
「すごい…ご馳走だねえ、食べたいねぇ」

 

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