じ、じべた、どべた、どろじ
【標準語】地、土、地元
【品詞】名詞
【意味】
(1)「地」の「じ」
《意味》地面、大地
《同義》じ、じべた、どべた
《用例》
・遠足で…直いジい座んなんな、けつの汚るるけん…敷もんば持って行きない
→遠足で…直に地面に座るな、お尻が汚れるから…敷物を持って行きなさい
・あっちん子な…我がまま放題やけん、癇癪まわいて…ジベタい倒れて駄々ばこねよる
→あちらの子は…わがまま放題だから、癇癪を起して…地面に倒れて駄々をこねてる
・昼休みい…誰いも気付かれんで、運動場の真ん中のドベタい…アポしとうとのおる
→昼休みに…誰にも気づかれずに、運動場の真ん中の地面に…うんこしたやつがいる
(2)「土」の「じ」
《意味》土、地中
《同義》じ、どろじ
《用例》
・ジのふかふかして…よう肥えとる、よか畑いな…ジいミミズのいっぱいおる
→土がふかふかして…よく肥えているいる、よい畑には…地中にミミズがたくさんいる
・タイムカプセルば…ジい埋める?中いドロジの入らんごと…よおと防水せなばい
→タイムカプセルを…土に埋める?中に土が入らないよう…しっかり防水しなさいよ
・あんた…どこであすうだと?服なドロジだらけ、こらあ洗うたっちゃ…あえんばい
→あんた…どこで遊んだの?服は土くれだれけ、こりゃあ洗ったって…落ちないぞ
(3)「地元」の「じ」
《意味》住んでいる土地やその近辺、生活している地域や村落、自分が住む集落や市町村
《同義》じ、じげ
《関連》「じ」のつく言葉……詳細は「じげ」を参照
・じげもん、じごろう、じもえ、じもん
〈意味〉①地元の人、土着の人、②地元産、この土地の産物
・じごたれ、じごたろう
〈意味〉地元で生まれ育ってずっと住んでいる人
《用例》
・山菜やらキノコ狩りやら、ジのもんと一緒やなからなあ…あんまと採れんばな
→山菜やキノコ狩りなんかは、地元の人と一緒じゃないと…あんまり採れないよ
・あの爺さんなジのもんやけん…訊いてんない、昔のこたあ…たいがい知っとんなあ
→あの爺さんは地元の人なので…訊いてごらん、昔のことは…だいたい知ってるよ
・芥屋カブな…ジの野菜たい、この種ばよそい植えたっちゃ…なしてか赤うならん
→芥屋カブは…地元野菜だよ、この種を他所に植えても…何故だか赤くならない
イラストによる状況解説
【翻訳】
「遠足では、地面に座って友達とお弁当を食べました…モテモテでした…」
「ミ・ミカン食べる?」
「リ・リンゴ食べる?」
【博多・糸島弁検索】
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