どべ、どべどべ
【標準語】泥
【品詞】名詞
【意味等】
・水が混じって柔かくなった土
《用例》「田んぼであすびよったら、服いドベのついて汚れっしもうた…好かーん」
→「田んぼで遊んでたら、服に柔らかい泥がついて汚れちゃった…最悪」
・下水、どぶ
《用例》「汚水桝のふたの外れて、足ばドベい突っ込んでしもうた…臭かー」
→「汚水桝のふたが外れて、足を下水に突っ込んでしまった…臭いよー」
・沼、泥沼
《用例》「つつみい水鳥の写真ば撮りい行たら、えらいドベで…いぼって、往生こいた」
→「ため池に水鳥の写真を撮りに行ったら、ひどい泥沼で…泥にはまって、難儀した」
・かす湯酒
《参考》酒粕をお湯でとかした飲み物(万葉集で山上憶良の歌にも出てくる)
《関連》「どぶろく」は酒粕をこしていない白濁したお酒、似ているが同じものではない
・最下位、「どげ」に同じ
《用例》「走りぐっちょなクラスでドベばってん、頭のよかけん…成績な学校で1番やもん」
→「駆けっこはクラスで最下位だけど、頭がいいから…成績は学校で1番だもの」
【同義】どべ、とぼす
★「どべ」に関連する言葉:どべどべ、どぶどぶ、どべちゃ、どぼつく
【標準語】べとべと
【品詞】副詞
【意味等】
・道や庭などがぬかるんでべとべとする状態、どろどろ、泥まみれ
《用例①》「長雨で、長靴のいぼり込むごと…畑のドべドべなっとう」
→「長雨で、長靴がはまり込むほど…畑がどろどろになっている」
《用例②》「水はけの悪かけん、玄関前な…雨でドブドブいなって出られんが」
→「水はけが悪くて、勝手口のところは…雨でどろどろになってて出られないよ」
・ぬかるみ、泥水
《用例①》「ちさか子い長靴やら履かいたら、わざとのごとドベドベい入んなあ」
→「小さな子に長靴など履かせたら、わざとのようにぬかるみに入るんだ」
《用例②》「雨ん中…田回りばしよったら、前から来た車いドベチャばかけられた」
→「雨の中…田んぼの見回りをしていたら、前から来た車に泥水をかけられた」
【同義】どぶどぶ、どべどべ、どべちゃ、とぼつく
イラストによる状況解説
【翻訳】
上…「市長ぉ!足元に気をつけて…あっ!」「バシャ」
中…「市長ォ!大丈夫で・・・」「あばば」
下…「市長ォ!ついて行きます…どこまでも」「バシャ」「おうっ!」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。