なごうなる
【標準語】横たわる、長くかかる
【品詞】動詞
【意味】
(1)横になる「なごうなる」
《意味》寝そべって休むこと、横たわること、療養などで床につくこと
《参考》なごう(長く:横に)+なる(なる)→横たわる(休憩・休養する)
《用例》
・どうも…具合の悪かごたあ、すんまっせんばってん…ちょっとナゴウナッテこう
→どうも…体調が悪いようだ、すまないけれど…少し横になって休んでこよう
・牧のうどんの畳んとこいな、うどん食うた後…ナゴウナットウおいさんのおんなあ
→牧のうどんの畳席には、うどんを食べた後…寝そべって休むおじさんがいる
(2)長引くの「なごうなる」
《意味》時間が長くかかること、手間取ること、長引くこと
《参考》なごう(長く:長時間)+なる(なる)→長時間になる
《用例》
・うちの婆しゃんな話好きやけん…道で人い会うたら、ナゴウナッテ…帰ってきなれん
→私のお婆ちゃんは話好きなので…道で知人に会ったら、話が長引いて…帰ってこない
・区長のなり手のおらんけん、役員候補で押し付け合いいなって…常会なナゴウナロウや
→区長の受け手がいないので、役員候補で押し付け合いになって…常会は長引きそうだ
イラストによる状況解説
【翻訳】「父ちゃんは…具合が悪いと言って寝室で横になっているので、絶対、邪魔しないのよ」「長くなっている…?」
なごうなす
【関連】「なごうなす」は脅し文句
《意味》起き上がれないほどの暴力を加える、気絶させる
《参考》なごう(横に)+なす(してやる)→ぶっ倒してやる(叩きのめしてやる)
《関連》喧嘩言葉、相手を服従させようとする脅し文句
《類義》ぼてくりこかす、だごいなす、くらす、うったたく…など
《用例》「きしゃん…おうちゃっか。のぼしかえっとったら、だごいないてナゴウナスぜ」
→「貴様…横着だ。つけあがってたら、ボコボコにして叩きのめすぞ」
イラストによる状況解説
【翻訳】「かかってこいよ…10秒でぶっ倒してやる」「さっさと座って腕を出さないと…ワクチンが打てないだろ!注射が怖いのかい?」
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