のたくる
【標準語】のたうちまわる、うろうろする
【品詞】動詞
【意味等】
1)のたうちまわるの「のたくる」
《意味》 体をくねらせて這い回る、うねって動く
《参考》のた(のたる:這っていく)+たくる(激しく繰り返す)
《類義》たんころぶ、たんぎりまい、ひちくるう
《用例》
・「ストレスのやろうや…昨日な、悪夢いうなされて…ノタクリよったげな」
→「ストレスなんだろう…昨日は、悪夢にうなされて…のたうち回っていたそうだ」
・「ヒラクチな気色ん悪か…おきなかビキば飲ん込もうして、ノタクルようっちゃもん」
→「マムシは気持が悪い…大きなカエルを飲み込もうとじて、うねって動いてるんだもん」
2)うろうろするの「のたくる」
《意味》あちこち歩きまわる、ほっつき歩く
《類義》さるきまわる、そうつく
※同じ歩き回るでも「のたくる」は悪い意味で使われる
《用例》
・どこば…ノタクリよったとな?いっちょん帰ってこんけん、心配しよったとばい
→どこを…ほっつき歩いていたんだい?ちっとも帰ってこないので、心配してたんだぞ
・あの爺さんな、ぶつぶつ言うてノタクリよんなるが…認知症で徘徊しよんなれんや
→あのお爺さんは、ブツブツ言って歩き回っているけど…認知症で徘徊してないかい
【参考】「のた」は「のたる(這う)」と「ぬた(塗る)」の説があり、「ぬたくる」を「ぬりたくる(塗りたくる)」と同意に使う人もいる。個人的には、同意でないと思っている。
イラストによる状況解説
【翻訳】「どうしよう…父さんがのたうち回って…苦しんでいるの…」「あなた…大丈夫?苦しいの?痛いの?もしかして…毒キノコだったの?」「ぐおおお…ど・ど・毒キノコ…じゃないんだけど…死にそうになるほど…臭くて…不味いんだよ!!」
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