あっちゃこっちゃ、ひっちゃこっち、へちゃぽん
【標準語】あべこべ、あちこち
【品詞】形容動詞
【意味等】
(1)あべこべの「ひっちゃこっち」
《意味》ものが反対になること、逆さま
《用例》
・ああたとあたきの靴のヒッチャコッチいなっとう、こらあ…酔うとうばい
→あなたと私の靴があべこべになっている、これは…酔っ払っちゃったようだ
・俺がいっち年長ばってん、消防団な団暦やけん…ヘチャポンで、醬油買いやもん
→俺が一番年上だけど、消防団は団暦なので…逆転して、下っ端だもの
・部品のはまらんけん…ようと見たら、ヒッチャラコッチャラやもん…はまらんはずやもん
→部品がはまらないので…よく見たら、逆さまだもの…取り付けられないはずだよ
(2)あちこちの「ひっちゃこっち」
《意味》あっちこっち、前後のつじつまが合わない
《用例》
・おりおうて説明しない…話のヒッチャコッチいなっしもうて、わからん
→落ち着いて説明しなさい…話の前後のつじつまが合わなくて、わからない
・靴なそろえて上がらな…アッチャコッチャてっ散らかって、誰んとかわかんごとなる
→靴をそろえて上がらないと…あちこちに散乱して、誰の物かわからないようになる
・役所い相談い行たら…ヒッチャラコッチャラたらい回しされて、たいがい…嫌いなったや
→役所に相談に行ったら…あっちこっちたらい回しにされて、いい加減…嫌になったよ
【同義】あっちゃこっちゃ、ひっちゃこっち、ひっちゃらこっちゃら、へちゃぽん など
・九州各地で使われるが、地域によって微妙にいいかたが違う
・博多では「ひっちゃらこっちゃら」、糸島では「ひっちゃこっち」がよく使われる
【参考】ひっちゃ(あちら)+こっち(こちら)→あべこべ、と思われる
イラストによる状況解説
【翻訳】
「父さん!それは!私の下着でしょ…不潔~もーっ!」
「あべこべになっちゃったようだなぁ…何か…変だと思ってた!」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。