ひぐらし、ひして、ひしてじゅう、ひのいちんち
【標準語】終日、終日仕事
【品詞】名詞
【意味等】
1)終日の「ひぐらし」、「ひして」
《意味》丸一日、一日がかり、ひねもす、朝から晩まで
《用例》
・ひさしかぶりの休日やったけん…朝寝しよったら、目の覚めたら…ヒグラシ寝とった
→久々の休日だったので…朝寝していたら、目が覚めたら…丸一日寝てしまった
・ヒシテ…アジコば釣りよったが、南蛮漬いしかならんごたるこまかとの…たいそ釣れた
→終日…アジを釣ってたが、南蛮漬にしかならないような小さいのが…たくさん釣れた
・引っ越しの片づけい…ヒシテジュウかかったばってん、まあだ…半分も終わらん
→引っ越しの片付けに…朝から晩までかかったけれど、まだ…半分も終わらない
・病院で精密検査ば受けたが…ヒノイチンチかかって、くたぶれっしもうた
→病院で精密検査を受けたけど…丸一日かかって、くたびれてしまった
2)終日仕事の「ひぐらし」、「ひして」
《意味》日がな一日の仕事、残業を伴う仕事
《用例》
・しちこいたらしか仕事やねぇ、しかしか…しまやかさなあ、ヒグラシしょうごたあ
→面倒臭い仕事だなぁ、てきぱき…終わらせなきゃ、一日仕事になりそうだ
・原稿の締め切りなあ…夜中の12時やけん、ヒシテせんやったら…間に合わんばい
→原稿の締め切りは…夜中の12時だから、一日がかりで仕事しないと…間に合わんぞ
・暮れい…お飾りば直売所い出いたら売るるけん、ヒシテジュウ作ったら…大儲けたい
→年末に…正月飾りを直売所に出荷したら売れるので、丸一日作ったら…大儲けだよ
・会計検査の入るけん帳簿やら整理しよったら、ヒノイチンチかかったっちゃ…しまえん
→会計検査が入るので帳簿などを整理していたが、丸一日かかっても…終わらない
【同義】ひぐらし、ひして、ひしてじゅう、ひのいちんち
【参考】
・「ひぐらし」:語源は古語の「ひくらし」、漢字で「日暮らし」
・「ひして」:語源は「日を通して」や「日一日(ひひとひ)」などの音変異説がある
・「ひしてじゅう」:ひして(終日)+じゅう(中)→終日:「ひして」の強調形
・「ひのいちんち」:「日一日(ひひとひ)」のこと、「一日」を強調した言い方
【関連】「ひして」を使った言葉:「ひしてごうし」
《意味》隔日、一日おき
《参考》ひして(丸一日)+ごうし(交互)→一日おき
《用例》「パートいな…月・水・金曜日、ヒシテゴウシい来てもろうて…よござすな?」
→「パートには…月・水・金曜日、一日おきに来ていただいて…よろしいですか?」
イラストによる状況解説
【翻訳】
「一日中…畑仕事だったので…今日は疲れたなあ~」
【博多・糸島弁検索】
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