ひっちゃんがっちゃん
【標準語】めちゃくちゃ、食い違い
【品詞】形容動詞
【意味等】ひっちゃかめっちゃか
(1)めちゃくちゃの「ひっちゃんがっちゃん」
《意味》物事が入り乱れている様、混乱した様子、ぐちゃぐちゃ、大破した状況
《用例》
・コンビニい車の突っ込んで…店なヒッチャンガッチャン、よう死人の出んやったねえ
→コンビニに車が突っ込んで…お店は大破、よく死亡者が出なかったもんだ
・おかあしか男の…電車ん中で刃物ば振り回いて、車内なヒッチャンガッチャン…大事たい
→不審な男が…電車の中で刃物を振り回して、車内は大混乱…大変な事態だ
・レストランでウエイターのこけなって、ごっつおなヒッチャンガッチャン…もったいなか
→レストランでウエイターが転倒して、ご馳走がぐちゃぐちゃ…もったいない
(2)食い違いの「ひっちゃんがっちゃん」
《意味》主張が食い違うこと、
《用例》
・どっちが悪かか…言いよう事のヒッチャンガッチャン、裁判で決着つけらな…しょんなか
→どちらが悪いのか…主張に食い違いがある、裁判で決着つけないと…仕方がない
・地域医療ば充実させて、健康保険税な下げるげなが…ヒッチャンガッチャンやなかや?
→地域医療ば充実させて、健康保険税な下げるそうだが…矛盾していないか?
・あの人ぁ…言いよう事としようことのヒッチャンガッチャンやけん、人望のなかろうが
→あの人は…主張と行動とが一致しないので、人望がないんだ
【参考】語源は不明で諸説ある
・その1:「ひっちゃかめっちゃか」の音変異
・その2:ひっちゃん(演奏が難しい奈良時代の弦楽器「ちいちゃか;弛衣茶伽」)+がっちゃん(硬い物がぶつかったり割れるときの擬音)→めちゃくちゃ
イラストによる状況解説
【博多・糸島弁検索】
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