ひっつきもっつき、ひっつきまいつき
【標準語】べたべたする、おしあいへしあいする
【品詞】動詞
【意味等】
(1)べたべたするの「ひっつきもっつき」
《意味》くっついて離れない、いつもくっついている
《用例》
・ああたたち夫婦な…ヒッツキモッツキしちゃあが、おんきゅうのつがいのごたる
→あなたたち夫婦は…いつもくっついて離れないが、おしどり夫婦のようですね
・お前んがたの妹なあ、子供んときゃあ…いっつもあんたいヒッツキモッツキしよったなあ
→君んちの妹は、子供の時…いつもあなたにくっついて離れなかったなあ
・ヒヨコのヒッツキモッツキするたあ、ああたば親鳥と思うとうとやなかと?
→ヒヨコがくっついて離れないのは、あなたを親鳥と思っているんじゃないの?
(2)押し合いへし合いの「ひっつきもっつき」
《意味》ひどく混雑している、狭い所にたくさんの人が集まる、ぎゅうぎゅう詰め
《用例》
・通勤な毎日…満員電車たい、ヒッツキモッツキやけん…東京暮らしなくたびるる
→通勤は毎日…満員電車だよ、ぎゅうぎゅう詰めだから…東京暮らしは疲れるよ
・三社参りい行たが…人の多して、ヒッツキモッツキして…ほにょっと参られた
→三社参りに行ったけど…人が多くて、ひどく混雑していて…やっとこさ参拝できた
・寒かけん…押しくら饅頭ば…せん?みんなでヒッツキモッツキしたら、温うなるが
→寒いので…押しくら饅頭を…しない?みんなで押し合いへし合いしたら、温まるよ
【同義】ひっつきまいつき、ひっつきもっつき
【参考】ひっつき(くっつく)+もっつき(餅つき)→ベタベタとくっつく
イラストによる状況解説
【翻訳】
「なに…あれ!ベタベタしちゃって…本当に…イヤらしい」
「本当は、うらやましいんじゃないのかい?」
【博多・糸島弁検索】
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