びんた
【標準語】頬、頭
【品詞】名詞
【意味等】
(1)頬の「びんた」
《意味》鼻と口の両側の耳にまでの部分、ぽっぺた
《同義》びんた、ふうたん、ほおたん、ほおべた、ほおべんた
《用例》
・この赤ちゃんの愛らしかこと…ビンタの赤うして、フヨフヨして軟らかか
→この赤ちゃんの可愛いこと…ほっぺたが赤くて、フヨフヨして軟らかい
・なんなこらあ…うまかーっ、ホオタンの落ちょうごたあ
→なんじゃこりゃあ…美味い、ほっぺたが落ちそうだ
・NHKアーカイブスば見て…思うたが、昔の子供な…ホオベエンタの真っ赤々やね
→NHKアーカイブスを見て…思ったけど、昔の子供は…頬が真っ赤々だね
・聖書い「右のホオベタば打たれたら…左のホオベタば差し出せ」ってやが、痛かろう?
→聖書に「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」ってだけど、痛いでしょ?
(2)頭の「びんた」
《意味》頭、頭の部分、首
《参考》九州南部(鹿児島)を中心に使われる、「びんたの毛」→「頭髪」など
《用例》
・熱ななかとばってん…朝からビンタん痛か、風邪ばひきかけよるごたあ
→熱は無いんだけど…朝から頭が痛い、風邪をひきかけているみたいだ
・床屋さんで…ビンタば、ぼうずいしたと?何か…こそうぞうとし過ぎて…おかあしか
→理髪店で…頭を、丸刈りにしたの?何だか…こざっぱりし過ぎて…変だよ
【参考】
・由来は「鬢(びん)」、耳と頬の間に生える頭髪(もみあげ)のこと
・標準語では…頬を平手で打つこともいう、博多・糸島弁の「はつる」に当たる
・ちなみに「往復びんた」や「連続びんた」をすることは「はつりたあす」に当たる
【関連】「びんた」を使った言葉:「びんたん」
《意味》横っつら、顔面の側面
《用例》
・あんた…うちゃあスケバンやけん、のぼしあがったら…ビンタンばはつりたあしちゃあ
→あんた…私はスケバンなので、つけあがってたら…横っ面を連続びんたしてやる
イラストによる状況解説
【翻訳】
「あばぁ」「可愛い」
「あばぁ」「ゴワゴワしてる」
【博多・糸島弁検索】
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