たいそ、たいそう、ようけ、ようけい
【標準語】たくさん、はなはだしく
【品詞】副詞
【意味】
(1)「たくさん」のたいそ
《意味》多く、いっぱい
《同義》たいそ、たいそう、ようけ、ようけえ
《用例》
・ああたん会社な大企業やけん、ボーナスなタイソ出たっちゃろ?よかねえ
→あなたの会社は大企業だから、ボーナスがいっぱい出たんでしょ?いいなあ
・宝くじい当たったげなねえ…1000万円?噓やろ、そえんタイソウ当たったと?
→宝くじに当たったそうだね…1000万円?噓でしょ、そんなたくさん当たったの?
・あっちゃあ…タイソ子供のおらっしゃあけん、いっつも賑やかしゅうしとらっしゃる
→あちらは…たくさん子供がいるので、いつも賑やかにしていらっしゃる
・ジャガイモのタイソ採れたけん、やろう…遠慮せんでヨウケエ持って行きんしゃい
→ジャガイモがたくさん採れたので、あげる…遠慮せずにたくさん持ってってちょうだい
・タイソウ釣れたけんって…アジコばヨウケもろうた、南蛮漬けなっと作ってんどう
→たくさん釣れたからと…アジをたくさん貰った、南蛮漬けでも作ってみよう
・まあだ食うと?牧のうどんば3杯やら…あんたんごと、ヨウケエ食うたあ…おらんぜ
→まだ食うの?牧のうどんを3杯なんて…あなたのように、たくさん食う人は…いないよ
(2)「はなはだしい」のたいそ
《意味》たいへんな、非常に、とても、大仰な
《同義》たいそ、たいそう
《用例》
・あんた、彼氏ば振ったっちゃろ?彼氏なタイソ落ち込うで、泣きよんなったごたあよ
→あなた、彼氏を振ったんでしょ?彼氏がひどく落ち込んで、泣いていたみたいだったよ
・忙しかとい、わざわざお見舞いい来てもろうて…爺さんのタイソウ喜びよんしゃった
→忙しいのに、わざわざお見舞いに来ていただいて…爺さんもとても喜んでいました
・おまやぁ…先輩い何ば言うたとや?タイソウはらかいて…くらすって言いよんなったぜ
→お前は…先輩に何を言ったんだ?とても怒ってて…ぶん殴るって言ってたぞ
【参考】
(1)由来について
・たいそう、たいそ:「大層(たいそう)」の音変異
・ようけい、ようけ:「余計(よけい)」の音変異
(2)使われる地域
・中部から関西、九州にかけて全国的に広い地域で使われる
・全国的には「たいそう」や「ようけい」を使う地域が多い
イラストによる状況解説
【翻訳】
・たいそう1
「女子からチョコをもらった」
「まあ…たくさん」
「俺はモテなかったのに…本当に俺の子供なのか?」
・たいそう2
「どうしちゃったの?」
「ひどく気落ちしている…フラれたそうな」
「ぐぐっ」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。