ま、まあ
【標準語】もう
【品詞】副詞
【意味等】この上、更に、いま
【同義】ま、まあ
●「ま(あ)」を使った言葉
(1)ま(あ)いっぺん、ま(あ)いっかい
《意味》もういっぺん、もういっかい
《用例》
・何てや?マイッペン言うてんろ!あんまと、のぼしかえったことば言いよったら…だごいなすぜ
→何だと?もういっぺん言ってみろ!あまり、横着なことを言ってたら…ボコボコにしてやるぞ
・頼む!マアイッカイ打たしちゃり、おらあほんなこたあ上手かっちゃけん…今の三振な無したい
→頼む!もう一回打たせてくれ、俺は本当は上手なんだから…今の三振は無しだよ
・念のため…マアイッペン言うが、市議会の海外視察研修やけんな…観光旅行やなかけんね
→念のため…もういっぺん言うけど、市議会の海外視察研修だからね…観光旅行じゃないからね
(2)ま(あ)いっちょ、ま(あ)ひとつ
《意味》もういっちょう、もう一個
《用例》
・無料配布やけん一人いっちょんとい…旦那んともマアイッチョやれって、文句ば言うてきなあと
→無料配布だから一人一個なのに…旦那の分ももう一個よこせって、苦情を言ってくるんだ
・このおはぎ…美味かねぇ、ダイエットしようとばってん…辛抱しきらん、マイッチョ食うてんろ
→このおはぎ…美味いねぇ、ダイエットしてるんだけど…辛抱できん、もうひとつ食べてみよう
・リズムに合わして、手拍子…パンパン、手拍子…パパパン、マヒトツおまけにパパンがパン
→リズムに合わせて、手拍子…パンパン、手拍子…パパパン、もうひとつおまけにパパンがパン
(3)まあひとせん、ま(あ)ちっと、ま(あ)ちょっと、まちょこっと
《意味》もう少し、もうちょっと
《参考》
・ま、まあ(もう)+ちっと(ちょっと、ちょこっと)→もうちょっと
・まあ(もう)+ひとせん(一寸:ひとすんの音変異)→もうちょっと
《用例》
・ああたぁ面食いやけん、旦那ぁマチット男前やろうと思うとったばってん…性格のよかと?
→あなたは面食いなので、旦那はもうちょっと男前だろうと思ってたけど…性格がいいの?
・たった…こがしこな?お祭りの寄付ばい、あんたぁ地元で稼ぎよろうが…マアヒトセン出しない
→たった…これだけかい?お祭りの寄付だよ、あんた地元で稼いでるんだろ…もう少し出しなよ
・ああたが、マチョット器量のようして、マチョコット頭の良かなら…付き合うちゃるとばってん
→あなたが、もうちょっと器量が良くて、もう少し頭が良いなら…付き合ってあげるんだけど
イラストによる状況解説
【翻訳】
「あなた…若いんだから、もう少し飲まなきゃ…ぬはは」
「私は、あまり飲めないんです…じゃあ…もう一杯だけ」
「そんなこと…言わないで…もう一杯飲んでごらんよ!」
「本当に…飲めないんですから…じゃあ、もう少し」
「そんなこと言わずに…もう少し…いや…あ、やはりやめておこう(酒乱かな?)」
「飲めないって言ってるだろうが…この…クソじじい!」
【博多・糸島弁検索】
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