みずくさか
【標準語】味が薄い、他人行儀な
【品詞】形容詞、形容動詞
【意味等】
(1)「味が薄い」のみずくさか
《意味》水っぽい、味が薄くて不味い、塩気が足りない
《参考》由来は、古語「水臭し」酒の味が薄いときに使われた
《用例》
・この塩ラーメンな味の無か…塩入れたと?ミズクソウしてうまみのうなか!食やされん
→この塩ラーメンは味が無い…塩入れたの?水っぽくてうまくない!食えねえよ
・「味噌汁のミズクサカ」「しょんなかろうが、高血圧やけん…塩分ば控えるごと言われとろうが」
→「味噌汁が薄い」「仕方ないでしょ、高血圧だから…塩分を控えるように言われてるでしょ」
・「おらあロック…水割りなミズクサカ、カルピスっちゃミズクサカた好かんけん…原液ばロック」
→「俺はロック…水割りは水っぽい、カルピスも水っぽいのは嫌いなので…現役をロック」
(2)「他人行儀」のみずくさか
《意味》親しい間柄なのによそよそしい、改まった親しみのない振る舞い
《参考》由来は諸説ある
・情が薄い説:「味が薄い」の意に掛けて「情が薄い」ことを「みずくさか」という
・酒が薄い説:返杯の盃をすすぐと水っぽくなる、直に返杯ができないよそよそしさをいう
《用例》
・「困っとうなら俺い言わなあ…ミズクサカ」「なら、金貸しちゃあ?ああた、こすかろうが」
→「困ってるなら俺に言えよ…他人行儀な」「じゃあ、金貸してくれる?あなた、ケチだろ」
・あの議員、選挙前なよう話しかけて来なったが…選挙の終わりゃあミズクサカ、挨拶もせん
→あの議員、選挙前はよく話しかけて来たけど…選挙が終わったら他人行儀、挨拶もしない
・彼女の…急いミズクソウなんなって、おかしかと思うたら、新しか彼のでけて…別れたかげな
→彼女が…急によそよそしくなって、不審に思ったら、新しい彼ができて…別れたいそうだ
イラストによる状況解説
【翻訳】
・みずくさか1
「親友だから、迷惑なんか掛けられない」
「俺は怒るぞ」
「他人行儀なことを言うなよ!」
・みずくさか2
「何を入れたら…こんなに水っぽくなるんだ?」
「み、みずっぽい」
「そうかい?俺は…旨いよ!」
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