~やった
【標準語】~だった
【品詞】形容動詞(終止形):やっ+助動詞:た
【意味等】~でした(過去の事実を断定する言い回し)
【参考】やっ(やる)+た(過去の助動詞)→だった(過去に行ったという意味)
《用例》
・あたきゃあ、頭のよかっちゃが…今度のテストも100点ヤッタとよ、東大い行くかいな?
→私は、頭がいいんだよ…今日のテストも100点だったのよ、東大に行こうかしら?
・見たや?今んたあ…UFOヤッタっちゃなか?ひょくっと見たけん…心臓のあおぎよう
→見たか?今のは…UFOだったんじゃない?突然の目撃で…動悸がしている
・また「スカ」ヤッタ、ああたも「スカ」ヤッタと?くじい「アタリ」な入っとうと?
→また「ハズレ」だった、あなたも「ハズレ」だったの?くじに「アタリ」は入ってるの?
【類義】~んやった
《意味》~なかった(過去を打ち消す言い回し)
《参考》~ん(~ない:打消し)+やった(だった)→~なかった
《用例》
・雨の降ったけん、畑仕事なせンヤッタ…やけん買いもんい行たが、なんも買わンヤッタ
→雨が降ったので、畑仕事はしなかった…だから買物に行ったけど、何にも買わなかった
・「なして…結婚せンヤッタと?」「よか人やったばってん、なしてか性格の合わンヤッタと」
→「なぜ…結婚しなかったの?」「いい人だったけど、何でか性格が合わなかったの」
【関連】語尾につかない「やった」は、過去の行為が成功した喜びの感情も表す
《参考》「やった」を重ねた「やったやった」は、他者が言う場合は祝福の意を表す
《用例》「ヤッタヤッタ…よか試合やった、あえな大きなかとば相手い…よう勝ったねぇ」
→「でかしたでかした…いい試合だった、あんな大きいのを相手に…よく勝てたねぇ」
イラストによる状況解説
【翻訳】
《~やった①》
「あなた…総理大臣だったの?少し…酔ってますので…」
「ははは…他人の空似じゃけんのぉ!」
《~やった②》
「先生…お久しぶりです」
「おまえ…鉄男…」「だった?」
「先生が担任のときは、まだ…男だった…」
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