よいちくれ、よいとう
【標準語】酔っ払い
【品詞】名詞
【意味等】酔っ払った人、ひどく酒に酔った人、酔いどれ、酩酊状態の人
【同義】よいちくれ、よいとう
【参考】
・「よいちくれ」の由来は「酔いたくれ(酔い+たくれる)」の音変異
・「よいとう」の由来は不明、「酔い人(よいと)」や「酔いたくれ」の音変異説がある
【類義】よいくらう(酔っ払う)
【参考】「よいとう」を使った言葉
(1)よいとうされ
《意味》酔っ払い野郎、「よいちくれ」「よいとう」に同じだが卑下した言い方
《参考》由来は不明、よいとう(酔っ払い)+され(さるく:うろうろする)?
《用例》
・あらあ、酒いだめしかけん…ヨイトウサレいなったら、酔狂まわすとぜ
→あいつは、酒に卑しいから…酔っ払いになったら、酒癖が悪く手が付けられないんだ
・どこのヨイトウサレな?アパートの階段でヨイクロウて…寝っしもうて、いごきなれんと
→どこの酔っ払いだ?アパートの階段で酩酊状態で…眠ってしまって、動かないんだ
【用例】
・あたきゃあヨイチクレな、好かん…ぐぜぐぜ言うて、どこいっちゃ立ちションしなあもん
→私は酔っ払いは、嫌い…ぐずぐずとくだを巻いて、どこにでも立小便をするんだもの
・無口で大人しか人と思うとったら、ヨイチクレたら…ようしゃべんなあ、おかあしか人やった
→無口で大人しい人だと思っていたけど、酔っ払ったら…よくしゃべるんだ、面白い人だった
・年末年始な…忘年会やら新年会やらで、なかずの夜な…ヨイトウだらけ、たいそ歩きよんなあ
→年末年始は…忘年会や新年会などで、中洲の夜は…酔っ払いだらけ、たくさん歩いているよ
・なかずで飲みよったら、どっかのヨイトウの那珂川い落てて…救急車やら来ておおごとやった
→中洲で飲んでいたら、どこかの酔っ払いが那珂川に落ちて…救急車などが来て一騒動だった
イラストによる状況解説
【翻訳】
《よいちくれ》
「じゃあ…帰ろう…」
「あのお客さん、すごく酔ってる」
「酔っ払いだもの」
《よいとう》
「オエエ…エエ…ゲロゲロゲロ」
「うわあ~店の前で…ゲロを吐いちゃっているよ」
「酔っ払いだねぇ」
《よいとうされ》
「はぐはぐ…オエエエ…もぐもぐ…ゲロロロ…」
「嘘でしょ!吐いたゲロを食べてるよ」
「酔っ払い…嫌~い」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。