よござす
【標準語】わかりました、ようございます、必要ございません
【品詞】連体詞
【意味等】
(1)「わかりました」のよござす
《意味》承知しました、よろしいです
《参考》了承・追認の丁寧な言い方
《用例》
・ヨゴザス、その件な…あたしい任いときなっせい、あたっか…よかごとしとっちゃる
→分かりました、その件は…私に任せなさい、私が…好いように取り計らっておきます
・ヨゴザス、そこまでお願いされたら…断られまっせん、あたしが会長ば…引き受けまっしょう
→承知しました、そこまでお願いされたら…断れません、私が会長を…お引き受けしましょう
・ヨゴザス、連帯保証人になっとりますけん…しょんなかですたい、なるだけ早う…支払うたい
→よろしいです、連帯保証人になってるんで…仕方ないですよ、なるだけ早く…支払うよ
(2)「ようございます」のよござす
《意味》良いです、好いです
《参考》追認・肯定の丁寧な言い方
《用例》
・この松な…ヨゴザスなあ、しっかり剪定して…手入れもヨゴザスけん、姿のヨゴザス
→この松は…ようございますなあ、しっかり剪定されて…手入れも良いですから、姿が好いです
・昼間っから飲む酒な…ヨゴザスばってん、酔いとうのごとなって…つぁーらんごとなりますもん
→昼間っから飲む酒は…好いんですけど、アル中のようになって…駄目になっちゃいますもの
・ヨゴザスなあ…仕事もせんで、ゴルフ三昧らすな?ヨゴザスなあ…持っちゃあとかあ、違あ
→いいですなあ…仕事もせずに、ゴルフ三昧ですか?いいですなあ…お金を持ってる所は、違う
(3)「必要ございません」のよござす
《意味》いりません、お断りします
《参考》拒否・否定の丁寧かつ強めの言い方
《用例》
・謝罪やら…ヨゴザス、元い戻いちゃんなっせい、謝ってもろうたっちゃ…元いな戻らんとですよ
→謝罪なんて…お断りよ、元に戻してください、謝ってもらったって…元には戻らないんですよ
・もう…ヨゴザス、ああたば頼りいした…あたきが馬鹿やった、ほんなことい頼りいならん男やね
→もう…いいです、あなたを頼りにした…私が馬鹿でした、本当に頼りにならない男だね
・酒なヨゴザス、だいたいな好いとうとですばってん…酒でやりそこのうたけん、禁酒しとります
→お酒はいりません、本来は好きなんですけど…お酒で失敗しちゃったので、禁酒してるんです
【参考】よ(よい)+ございす(ございます)
イラストによる状況解説
【翻訳】
《上段》
「よろしいです、これで契約しましょう」
「ありがとうございます!一生懸命やらせていただきます」
「じゃあ…着手金の3,000万円は…すぐ振り込もう!」
《中段》
「このレンズは…すごく好いですねぇ…」
「気安く…触らないでくれ!特注なんで…高いんだぞ!」
「私にも貸してくれよ」
《下段》
「ちょっと…落札価格を教えてくれおるだけだ!」
「お断りします!私は公務員ですよ」
「ちょっとぐらい…いいじゃないか」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。