わざこと、わざごと、わざっと、わざとんごと、わざとんごて

【標準語】わざと

【品詞】副詞、形容動詞

【意味】故意に、わざと、わざとらしく、ことさらに

【同義】わざこと、わざごと、わざっと、わざとんごと、わざとんこて

【参考】由来は下記の2つが考えられる

・わざ（態：行い、しわざ、行為、仕事）＋こと（事）

・古語の「態と（わざと）」の音変異

【用例】

・ああた、ワザコト…ちょっかいば出してくるが、ほんなこたあ…あたしば好いとうと？
　→あなた、わざとらしく…ちょっかいを出してくるけど、本当は…私を好きなの？

・はらかかしょう思うて、ワザゴト足ば踏んだろ？安全靴ば履いとうけん…痛うなかよ
　→怒らせようと思って、故意に足を踏んだでしょ？安全靴を履いてるから…痛くないよ

・買いもんしよったけん…声ば掛けたら、ワザット…知らん振りするとぜ、おうちゃっか
　→買物していたので…声をかけたら、わざと…知らぬ振りするんだぜ、横着なヤツだ

・ワザトンゴトたいそ…紅生姜ばラーメンさい入るるけん、辛うして…食われんごとなった
　→故意にたくさん…紅生姜をラーメンに入れるから、辛くて…食えなくなっちゃった

・授業中い…ワザトンゴツ騒いで、学校いも来んごとなって…知らんうちい退学しとんなあ
　→授業中に…わざと騒いで、学校にも来なくなって…知らないうちに退学しちゃった

【翻訳】
「好きだから…わざと泣かせたんだろ？知ってるんだぞ…」
「ち…違うもん…俺は…こんなブス、ちっとも…好きじゃない、ほ…本当だよ…あうう…」
「うっ…うえええ…」