わるそう
【標準語】不良少年、わるさ
【品詞】名詞
【意味】
(1)「不良少年」のわるそう
《意味》悪ガキ、腕白坊主、悪さをする人、やんちゃ坊主
《同義》わるそう、わるそうぼうず
《参考》
・わるそう:わる(悪)+そう(僧→坊主→子供)→悪い子供
・わるそうぼうず:わるそう(悪さ)+ぼうず(坊主→子供)→悪い子供
《用例》
・こまか時ゃあ…えらいワルソウで、おせいなったら…ヤクザ、ほんに…親不孝もんたい
→小さい時は…ものすごい不良少年で、大人になったら…ヤクザ、本当に…親不孝者だよ
・あっちの息子な…手の付けられんごとワルソウボウズで、警察いも目ばつけられとうげな
→あちらの息子は…手が付けられないほど悪ガキで、警察にも目をつけられてるらしい
・花火大会の後いな…ワルソウの大騒ぎしなあけん、しゃあらしゅうして…えずかと
→花火大会の後には…不良たちが大騒ぎするので、うるさくて…怖いんだ
(2)「わるさ」のわるそう
《意味》悪戯、悪いこと、犯罪
《参考》本来は「不良」を意味するが、不良がする行為(悪さ)のこともいう
《用例》
・また…うちの息子のワルソウして、学校い呼び出されて…えらい気の毒っかった
→また…うちの息子が悪さをして、学校に呼び出されて…すごく申し訳なかった
・ワルソウも…たいがいいせなあ、おいしゃん…はらかくばい、おいしゃんな…えずかとぜ
→悪戯も…いい加減にしないと、おじさん…怒るぞ、おじさんは…怖いんだぞ
・ほんに…あれや?犯人や?ワルソウやら…しきらん真面目かヤツばい、ほんなことや?
→本当に…あいつか?犯人か?悪い事など…出来ない真面目なヤツだぞ、本当なのか?
イラストによる状況解説
【翻訳】
《わるそう①》
「貴様!何を…してるんだ?」「おうっ」「ぐらぁ!」
「不良少年に囲まれた…ひえええええ」
《わるそう②》
「犯罪は止めておきなさい!いけないことですよ!」
「本当に…そうだ!そんなことをしたら…バチが当りますよ」
「賽銭箱を荒らしたら駄目でしょう…」
「ゆ…許して…も…もう悪行はやりませんから」
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