うちあげ
【標準語】飲み会、結末
【品詞】名詞
【意味】
(1)「飲み会」の「うちあげ」
《意味》酒盛り、行事の最後の慰労
《参考》単なる酒盛りではなく、下記を伴う宴会・慰労会・反省会を言う
・仕事や行事・興行などの終わった後の振舞事
・新夫が初めて妻の家に招かれる食事会
・婚約が整った時の宴会
《用例》
・やっと仕事の終わったけん…今日な、なかずのビヤガーデンでウチアゲするけん
→やっと仕事が終わったので…今日は、中洲のビヤガーデンで飲み会しましょう
・結納もしまえて…今日な両家の家族そうよ、芥屋でごっつおうば食うて…ウチアゲですと
→結納も終わって…今日は両家の家族みんな、芥屋で御馳走を食って…宴会ですのよ
・結婚して初めと…旦那ば連れてあるいてきなさるけん、今日な…鉢盛りとってウチアゲ
→結婚して初めて…旦那を連れて里帰りしてくるので、今日は…鉢盛りとって酒盛り
(2)「結末」の「うちあげ」
《意味》終わり、結末、フィナーレ、祭の翌日
《用例》
・今度の夏祭りのウチアゲな…4尺玉ば絡めた8連発の大玉花火で締めなあげな
→今度の夏祭りのフィナーレは…4尺玉を絡めた8連発の大玉花火で締めるそうだ
・この舞台のウチアゲな…マツケンサンバと、200人の腰元ダンサーの…総踊りやが
→この舞台の結末は…マツケンサンバと、200人の腰元ダンサーの…総踊りだよ
・ウチアゲの片付けな…8時から、業者のテントば取りい来るけん…トラックい載して
→祭の翌日の片付けは…8時から、業者がテントを取りに来るから…トラックに載せて
【同義】うちあげ、うちゃあげ
【参考】
・由来は、お祭りや興行などのフィナーレで、太鼓などを大きく打ったりすること
・元来は、フィナーレや興行の締めなど「終わり」を意味していた
・意味が転じ、大きな行事の反省会や仕事の慰労会など、飲み会や宴会を言うようになった
イラストによる用例解説
【翻訳】
うちあげ①
「今回の展示会は…皆さんの協力で…成功させることができ…うだうだ…」
「あいさつは”ご苦労さん”でいいんだよ」
「あいさつが長い!ビールがぬるくなる」
「ジョッキが重たいーっ」
うちあげ②
「ご苦労…うちあげたから、たんと飲んで食ってちょうだい!」
「何じゃ?こりゃあ」
「食えるものはないぞ」
「しけてる…乾き物ばっかりだ…」
「この酒は…随分前に賞味期限が切れてるぞ…」
「うちの社長は…どケチだったんだ」
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