かたぐ、がたぐる、かたげる
【標準語】担ぐ
【品詞】動詞
【意味】肩に掛けて持ち運ぶ、肩に乗せる
【同義】かたぐ、がたぐる、かたげる
【類義】
(1)かく(舁く):複数で持ち上げて移動する
《用例》
・籠ばカク → 籠を担ぐ
・山笠ばカク → 山笠を担ぐ
(2)からう(かるう):背負う、背中に乗せて移動する
《用例》
・ランドセルばカラウ → ランドセルを背負う
・子供ばカラウ → 子供をおんぶする・背負う
(3)いなう:両肩で担げる、天秤棒(いない棒)などの道具を使って持ち上げて移動する
《用例》
・水桶をイナウ → 水桶を両肩に担げる
・商品をイナッテ行商する → 商品を両肩に担げて行商する
《解説》
・「かたぐ」は個々に担いで運ぶ…個々の単独行動
・「かく」は複数人で担いで運ぶ…集団の組織行動
・「からう」は背負って運ぶこと
・「いなう」は棒の両端に掛けたものを両肩に担げて運ぶ
【参考】由来は古語の「担く(かく)」で意味は同じ
【用例】
・おんたかろう…無理しなんな、ひとんでカタグりよったら…ぎっくり腰いなるばい
→重たいだろう…無理すんなよ、一人で担いでいたら…ぎっくり腰になるよ
・こっちゃあ…俺がカタグルけん、そっちゃあ…ああたがカタグルと
→こっちは…俺が担ぐから、そっちは…あなたが担ぐんだ
・20㎏の米ば…いっぺんに3つもカタグルやら、ああたあ強かねえ…力持ちやん
→20㎏の米ば…一度に3つも担いで運ぶなんて、あなたは強いなあ…力持ちだよ
イラストによる用例解説
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