あいた
【標準語】しまった、痛い、飽きた
【品詞】感嘆詞
【意味】
(1)「しまった」のあいた
《意味》あちゃー、失敗したときや困った時などに発することば
《参考》相手や周囲の人に、失敗をアピールするために出るとっさの言葉
《同義》あいた、やいや、わいたー(誇張した言い方)
《用例》
・アイタしもうた、三徳ば忘れてきた…すまんばってん、ああた出いとって
→あちゃーしまった、財布を忘れてきた…悪いんだけど、あなたが支払っといて
・ヤイヤー、宿題なしたとばってん…ちゃんとこ家い忘れてきとろうごたあ、先生…信じて
→ああっ、宿題はしたんだけど…うっかり家に忘れてきちゃったようです、先生…信じて
・ワイターおおごと…年末ジャンボい当たっとう…って喜うだところで、目の覚めたったい
→うわー大変だ…年末ジャンボに当たっている…と喜んだところで、目が覚めたんだ
(2)「痛い」のあいた
《意味》いてて、熱い、予期せぬ痛みや熱さなどを感じたときなどに発することば
《参考》相手や周囲の人に伝達するために反射的に出る言葉
《用例》
・アーイタよ…今、あたきの足ば踏んだろ…やけん、下手かととの社交ダンスな好かん
→痛いわねぇ…今、私の足を踏んだでしょ…だから、下手糞との社交ダンスは嫌いなのよ
・アイタ、火傷した…竹串と思うて握ったら、鉄やもん…焼けとったけん熱かったー
→熱っ、火傷した…竹串と思って握ったら。鉄だもの…焼けていたので熱かったー
(3)「飽きた」のあいた
《意味》飽きた、継続するのが億劫になること、続けることが苦痛な状態
《参考》由来は「飽きた」の音変異
《用例》
・ステーキな旨かばってん…もう、アイタ…こんだあ刺身ば食いい行こうえ
→ステーキは上手いけど…もう、飽きた…今度は刺身を食べに行きましょうよ
・別りょうえ…色男と思うて付き合いよったばってん、顔いアイタ…ときめかんごとなった
→別れようよ…イケメンと思って付き合ってたけど、顔に飽きた…ときめかなくなった
イラストによる状況解説
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【翻訳】
「398円、148円、98円…」ピッ、ピッ、ピッ…
「しまったー、財布を忘れた!」
【博多・糸島弁検索】
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