うろたゆる、おりたえる、おろたえる
【標準語】狼狽する
【品詞】動詞
【意味】
・不意を打たれ、驚いたり慌てたりして取り乱す
・慌てふためき、うろたえ騒ぐ
【同義】うろたゆる、おりたえる、おろたえる
【参考】由来は、意味のとおり「うろたえる」の音変異
【関連】「うろつく」や「うろうろする」という意味もあるが、あまり使われない
【対義】おりようとう
《意味》落ち着いている、折り合っている、ゆっくりしている
《用例》
・明日あ…大事か試験っていうとい、えらいオリヨウトウが…大丈夫かとな?
→明日は…大事な試験だというのに、すごく落ち着いているけど…大丈夫なの?
【用例】
・税務査察で…床下ば見なあと、あたしがウロタユルけん…隠し金庫のばれっしもうた
→税務査察で…床下を調べるのよ、私が慌てるので…隠し金庫がばれちゃった
・あたしが来たら…オリタエて、コソコソ隠さっしゃたが…何な?
→私が来たら…うろたえて、コソコソと隠されたけど…何なの?
・分からんちゃあ…オロタエンで、おりおうて…分るとっから解いていきない
→わからなくても…慌てずに、落ち着いて…分るところから解いていきなさい
「おろたえる」に関係することば
おろたえかえる
【標準語】慌てふためく
【品詞】動詞
【意味】非常にうろたえてしまう、ひどくまごつく
【参考】おろたえ(慌て)+かえる(ひっくりかえる)
【用例】
・わががたんにきい…火事のありようって聞いて、オロタエカエッテ…帰んなった
→自宅近くで…火災が発生したって聞いて、慌てふためいて…帰ってしまった
・浮気相手の…嫁い「別れちゃれ」げな、おらあ…オロタエカエッタやなあ
→浮気相手が…妻に「分かれて頂戴」だって、俺は…慌てふためいたよ
・モテんとい…女子いコクられて、オロタエカエッテ…泣きようと
→モテないのに…女子に告白されて、慌てふためいて…泣いてるんだよ
おろたえもん
【標準語】慌て者
【品詞】名詞
【意味】慌て者、落ち着きのない人、そそっかしい人
【参考】おろたえ(慌て)+もん(者)
【用例】
・あれが…オロタエモンやけん、受験票ば家い忘れて…試験会場さい行とう
→あいつが…慌て者だから、受験票を家に忘れて…試験会場に行ってる
・おらあ…オロタエモンやけん、中洲い行たら…いっつも職務質問さるる
→俺は…落ち着きのない人なので、中洲に行ったら…いつも職務質問される
・社長な…オロタエモンやけん、やりそこわんごと…よおと見とって
→社長は…そそっかしい人なので、失敗しないように…しっかりサポートして
イラストによる用例解説
【翻訳】
「私が来たら!何を慌てて隠してらっしゃるの?」
(実は、奥さんが後ろにいるのに直前まで気付かず、エッチなサイトを見ていたのである)
「い・いや…何でもないよ!」(ちょっと恥ずかしい)
【博多・糸島弁検索】
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