かこう
【標準語】囲む、保存する、世話をする
【品詞】動詞
【意味】
(1)「囲む」の「かこう」
《意味》中に取り込んで外と仕切る、外部から損なわれないように周囲を取り囲む
《用例》
・弥生時代の環濠集落な、集落はカコウた濠で敵などの侵入ば防ぎよんったげな
→弥生時代の環濠集落は、集落を囲んだ濠で敵などの侵入を防いでいたそうだ
・囲碁な碁石で碁盤ばたいそカコウた方が勝つとばってん、してみたんだ奥の深か
→囲碁は碁石で碁盤のたくさん囲んだ方が勝つんだけど、やってみたら奥が深い
(2)「保存する」の「かこう」
《意味》野菜や果物を保存の処置をして蓄える
《用例》
・カンショないっとき芋ガマいカコウとかなあ甘もうならんもんな
→サツマイモはしばらく芋の貯蔵穴に保存しておかないと甘くならないもんね
・この野菜な収穫せんで…雪ん中でカコウとったら、らいしんな甘うなっとう
→この野菜は収穫せずに…雪の中で保存してたら、来春は甘くなっている
(3)「世話をする」の「かこう」
《意味》人に知られず世話をする、庇う、助け守る、妾を持つ
《用例》
・逃亡犯ば家いカコウて逮捕されなったげなが、逃げたたあ…元彼やったげな
→逃亡犯を家で庇って逮捕されたそうだが、逃げたのは…元彼だったそうだ
・俺い甲斐性のあるなら、金持っつあんになって妾ばカコウとばってん
→俺に甲斐性があるのなら、お金持ちになって妾を人知れず世話するんだけど
イラストによる用例解説
【翻訳】
「俺は、芋の貯蔵穴で芋を保存するより、妾さんを囲いたいものだ」
「何をおっしゃっているの?甲斐性無しの…色ボケ爺のようだわ!」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。