がてんのいかん
【標準語】承知できない、よく理解できてない
【品詞】連体詞
【意味】
(1)「承知できない」の「がてんのいかん」
《意味》納得できない、腑に落ちない、納得しない
《用例》
・何でああたがばちかぶらなあいかんとな、おらあガテンノイカン
→何であなたが責任を取らなくちゃならないんだ、俺は承知できない
・総理大臣からお願いされたっちゃあ、ガテンノイカナア印鑑な押さん
→総理大臣からお願いされたとしても、納得いかなければ印鑑は押さない
・なし…秘書な逮捕されて、議員な捕まらんと?おらあ…ガテンノイカンや
→なぜ…秘書は逮捕されて、議員は捕まらないんだ?俺は…腑に落ちない
(2)「よく理解できてない」の「がてんのいかん」
《意味》物事の事情がよく理解できない、解せない、釈然としない、疑問の残る
《用例》
・円の面積の公式ば積分したら球の表面積の公式いなるが…俺はガテンノイカンやなあ
→円の面積の公式を積分したら球の表面関の公式になるけど…俺はよく理解できないよ
・復縁すると?大喧嘩して離婚したろ、ああたた夫婦な…ガテンノイカンことの多か
→復縁するの?大喧嘩して離婚しただろ、あなたたち夫婦は…わからないことが多い
・なして…あたしが1万円払わないかんと、ガテンノイカンけん…説明して
→なんで…私が1万円払わないといけないの、釈然としないので…説明して
【参考】がてん(合点:承知・覚悟すること)+の(が)+いかん(できない)
【対義】がってんのいっといて
《意味》承知の上で、事情を知っていて
《参考》がてん(合点:承知・覚悟すること)+の(が)+いっといて(できていて)
《用例》
・あの人な偉か。ガッテンノイットッテ自分から身ば引きなったったい
→あの人は偉い。承知の上で自分から身を引いたんだよ
・ガッテンノイットッテ投資したくせい、損した分ば弁償せれやら言いなあと
→事情を知っていて投資したくせに、損した分を弁償しろなんて言うんだぜ
・彼の病気で長生きしきらん…苦労するてガッテンノイットッテ、結婚しなったと
→彼が病気で長生きできない…苦労するって覚悟の上で、結婚されたんだ
イラストによる用例解説
【翻訳】
「おれおれ」
「はあっ?よく分からないんですけど…あなたはどちらのオレオレさんですか?」
「孫ならここにいるんですけど…」
「んっ、オレ?」
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