げってん
【標準語】変人、頑固者
【品詞】名詞
【意味】
(1)「変人」の「げってん」
《意味》あまのじゃく、変わり者、へそ曲がり
《用例》
・あの職人な…ゲッテンやけん、好かときゃあ好かばってん…悪かときゃあ手い合わん
→あの職人は…へそ曲がりだから、好いときは好いけど…悪くなったら手がつけられん
・うちの上司な…ゲッテンやもん、わざとんごと…しもしきらん指示ば出しなあ
→うちの上司は…へそ曲がりだよ、わざとのように…出来もしない指示を出すんだ
・芸術家なんやろうばってん…あらゲッテン、閃いたんだ…ひょくっと奇声ば上げなあと
→芸術家なんだろうけど…あいつは変人、閃いたら…突然奇声を上げるんだぜ
(2)「頑固者」の「げってん」
《意味》偏屈、一徹者、癇癪
《用例》
・あらあ嫌われたっちゃ…筋の通らんこたあせん、ゲッテンやけん…融通の利かんと
→あいつは嫌われても…筋が通らぬことはしない、頑固者だから…融通が利かないんだ
・あの弁護士な仕事あ一流…間違いなか、ばってんゲッテンやけん…あんまと頼みとうなか
→あの弁護士は仕事は一流…間違いない、でも偏屈だから…あまり頼みたくない
・先輩なゲッテン…意志の強うしてブレなれん、やけん…ついて行こうっちゃやおいかん
→先輩は一徹者…意志が強くてブレない、だから…ついて行こうって大変だ
【参考】
・「げってん」の由来は不明、「天邪鬼(あまのじゃく)」との関連が見込まれる
「げってん」を使ったことば
げってんまわす
【標準語】癇癪を起す
【品詞】動詞
【意味】ひどく駄々をこねる、意固地になって周りに迷惑をかける
【用例】
・爺さんの…はらかいて、ゲッテンマワイテ寝込んでしもうて…晩飯も食なれん
→爺さんが…怒って、癇癪まわして寝込んでしまって…晩飯も食わないんだ
・「挨拶のなか」って…副議長のゲッテンマワイテ、工事の止まっとう…何様かいな?
→「挨拶がない」って…副議長が駄々をこねて、工事が止まっている…何様なんだよ?
・取引先の社長い何か言うた?ゲッテンマワイテ…契約解消って言いよんなあげなぜ
→取引先の社長に何か言った?癇癪まわして…契約解消って言ってるらしいぞ
イラストによる用例解説
【翻訳】
「ネットで了承は頂いていたはずですが…」
「ネットはネットだ!筋の通らない言い訳だろ、印鑑は押さないぞ!」
「課長ったら…また、ひどい駄々をこねているわ!」
「変人だものね!」
「パワハラだよ、あれは…」
【博多・糸島弁検索】
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