こうかる
【標準語】出しゃばる、威張る
【品詞】動詞
【意味】
(1)「威張る」のこうかる
《意味》勢いの強いことを見せびらかす、はばをきかす、おごる、たかぶる
《同義》こうかる、りきむ
《関連》こうかりめい→威張るな:こうかり(威張る)+めい(禁止、~するな)
《用例》
・あんたが…そえんコウカリやんな、偉かたあ…ああたの父ちゃんで、ああたやなかと
→あなたが…そんなに威張るなよ、偉い人は…あなたのお父さんで、あなたじゃない
・ちょっとくらい成績のよかって、みんなの前で…そえんリキムこたあ、なかろうもん
→ちょっとくらい成績が良いって、みんなの前で…そんなに威張ることは、ないだろ
・親が金持ちで社長やけんって、えらいコウカットウね。おまやあ、そえん偉かとや?
→親が金持ちで社長だからって、すごく威張っているね。お前は、そんなに偉いのか?
(2)「出しゃばる」のこうかる
《意味》限界を越えて行う、差し出がましく行なう、生意気に賢者ぶって出しゃばる
《用例》
・おまえがコウカルけん、お得意さんば…はらかかしたろうが、たいがいいしとけ
→おまえが出しゃばるので、お得意さんを…怒らせちゃっただろ、いい加減にしとけ
・ああたがコウカッテ…いたらんことするけん、部長の顔ば潰いたろうが…がらるるばい
→あなたが出しゃばって…余計なことをするから、部長の顔を潰しただろ…怒られるよ
・せんとって言いようとい、コウカッテ喧嘩ば売ろうしなあけん…うっ叩かれとんなあ
→するなって言ってるのに、出しゃばって喧嘩を売ろうとするので…殴られちゃったよ
【参考】由来は不明、こう(傲慢?高慢?)+かる(がる?)→威張る、出しゃばる
【関連】本来は「でしゃばる」、近年は「威張る、生意気だ」の意で悪口に使われる
イラストによる解説
【翻訳】
「俺の父さんは偉いんだぞ…社長で金持ちで、市議会議員だから…みんなペコペコするんだぞ!なは…なは…なはは…」
「何…あれ?すごく…まあ…のけぞるように威張り腐って…あれじゃ、後方に転倒するぞ!」
「私のことが好きなんだって、莫迦だね!」
「出来損ない?」
「頭は悪いそうよ」
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