こくっと、ころっと
【標準語】ぽろっと、ころっと、まったく
【品詞】副詞
【意味】
①こくっと・ころっと(共通)
・物がもろく折れるさま、もろく壊れるさま
《用例》「鉄筋の入っとらんコンクリートの柱やら、コクット折れっしまう」
→「鉄筋が入っていないコンクリートの柱など、もろく折れてしまう」
・あっけなく亡くなる様
《用例》「爺さんのコロット逝きなった」
→「爺さんがぽっくりと逝ってしまった」
②ころっと
・けろりと、すっかりと
《用例》「すまん、忙しゅうして約束ばコロット忘れとった」
→「すまん、忙しくて約束をすっかりと忘れていた」
・ことごとく、すべて、みんな
《用例》「宅地造成で景色のコロット変わった」
→「宅地造成で風景がすっかり変わった」
・物が転がる様を表わす、ごろんと
《用例》「台風で、台風で、大っか岩のコロット落ちてきた」
→「大きな岩がゴロリと落ちてきた」
【用例】
・ばばさんの転んで手ばついたら、コクット骨の折れたげな。骨粗鬆症やったげな。
→お婆さんが転んで手をついたら、ぽろっと骨が折れたそうだ。骨粗鬆症だったようだ。
・爺さんな朝飯んときゃあ元気いしとんなったばってん、昼過ぎいなコクット逝きなった。
→爺さんは朝食のときは元気にしてたんだけど、昼過ぎにはぽっくり死んでしまった。
イラストによる用例解説
博多・糸島弁
標準語

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