つらかんまず、つらかんまん、つらんかわのあつか
【標準語】厚顔、鉄面皮
【品詞】連体詞
【意味】
・厚顔、鉄面皮、恥知らず
・ずうずうしい、あつかましい
・外聞を構わない、恥の気持がない
・見栄や体面、体裁を気にしない
【同義】つらかんまず、つらかんまん、つらんかわのあつか、つらんこうのあつか
【参考】
・つらかんまず→つら(体面)+かんまず(構わず)
・つらかんまん→つら(体面)+かんまず(構わない)
・つらんかわのあつか→つら(面)+かわ(皮)+あつか(厚い)
【関連】「つら(面)」のつく方言
・つらくせ
《意味》仏頂面、愛想のない顔、面癖、快くない表情、顔つき
《参考》つら(顔)+くせ(癖)
《用例》「そえなツラクセせんで、ちったあ笑うてんない…愛らしかとい…」
→「そんなに仏頂面しないで、少しは笑ってごらんよ…可愛いんだから…」
・つらよう
《意味》顔つき、顔立ち、面容
《参考》つら(面)+よう(容姿)
《用例》「うちの子なあツラヨウのよかけん、ジャニーズい入れたかと」
→「うちの子は顔立ちがいいから、ジャニーズに入れたいんだ」
・つらんかわむく
《意味》面の皮を剥ぐ、正体をあばく、鉄面皮を懲らしめる
《参考》つら(面)+かわ(皮)+むく(剥く)
《用例》「あいつな…いかがわしかけん、どえな奴か…ツランカワムイテんどう」
→「あいつは…いかがわしいので、どんな奴か…正体をあばいてやろう」
・つらんこう
《意味》面の皮、メンタル
《参考》つら(面)+こう(皮)
《用例》「騙されて破産したげな…ざまみれ、あいつぁ好かんけん…よかツランコウたい」
→「騙されて破産したそうな…ざま見ろ、あいつは嫌いだから…いい面の皮だ」
【用例】
・ツラカンマズで、よかごとばっかししよるけん、皆から嫌われとうったい
→ずうずうしく、自分に都合がいいようにばかりしているから、皆から嫌われているんだ
・あんたんごと、ツラカンマンで生っきったら、楽やろうね…あたきゃ、しきらんばってん
→あんたみたいに、体面を気にせず生きれたら、楽でしょうね…私には、できないけど
・よう…そえな外道かことばしきいねえ、ツランカワノアツカ…おまえんごたあたあ死ね
→よく…そんな人の道を外れたことができるな、恥知らずが…お前のような奴は死ね
イラストによる状況解説Ⅰ
【翻訳】
「あなたが…好きなんだ…だから…ちょっと顔を貸してくれないかい?へへっ」「ああ、この不良から…殴られるのかもしれない…」
イラストによる状況解説Ⅱ
【博多・糸島弁検索】
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