どうしようもこうしようも
【標準語】お手上げ、手のつけようがない
【品詞】連体詞
【意味】どうにもしようがなくなること、打開の方法がなく途方にくれること
【同義】どうしようもこうしようも、どうもこうも、どえんしょうもこえんしょうも、どえんもこえんも
【用例】
・遠足い行きたかろうばってん、この雨じゃドウシヨウモコウシヨウモなか
→遠足に行きたいだろうが、この雨じゃお手上げだ
・大雨で堤防のくえて…家の浸かっとうが、ドウシヨウモコウシヨウモなか
→大雨で堤防が決壊して…家が浸水しているけど、手のつけようがない
・うう水で、何もかんもいっしょんたくりい流されて…ドウモコウモナラン
→大水で、何もかにもいっしょくたに流されて…手のつけようがない
・起こったこたあ…しょんなかばってん、ドケンモコゲンモならんやったとな?
→起こったことは…仕方がないけれど、どうしようもこうしようもならなかったのか?
【参考】「どうもこうもならん」について:語源になったと言われる逸話
《情報》1つの体に2つの頭を持つ妖怪「どうもこうも」というのがいる。『百鬼夜行絵巻』や『百物語化絵絵巻』などで紹介され、漢字では「右も左も」と表記されている
《情報》民話で「童孟(どうも)」と「孔孟(こうも)」という、それぞれ日本一腕がいいという外科医がいた。医術の競い合いで、相互に腕を切り落として再び接合するということをやった。双方、切り口さえ分からないほど見事な腕前で、引き分け。そのため、次に片方の医師の首を切り落とし…もう片方の医師が治療するという競い合いへと進んだ。しかし、相互が同時に首を切り落とし…どうすることもできずに2人とも死んでしまった。
イラストによる状況解説
【翻訳】「ああ…嫁と彼女が喧嘩している…手のつけようがない状況になっている」(髪の長い女性が好み)「お前が悪いぞ!ゲスだな!」「このドロボウ猫め!私の亭主をたぶらかしやがって!ぶん殴ってやる」「この…鬼嫁が!」「あんたと離婚して、一緒になると約束されたんですよ」
【博多・糸島弁検索】
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