はらかく
【標準語】腹を立てる、腫れる、巣ごもりする
【品詞】動詞
【意味等】
1)「腹を立てる」のはらかく
《意味》怒る、恨む、立腹する
《参考》語源は「腹掻く」、腹を掻きむしる…腹を掻き切るほどの怒りなど諸説
《関連》腹立ちを表す方言について…強弱
(弱)「はがいか」<「ぐらぐらこく」<「はらかく」<「ぞうのきりわく」(強)
《用例》
・そえんハラカキなんな、騙すつもりやなかったばってん…しょんなかったと、すまんたい
→そんなに怒るなよ、騙すつもりじゃなかったけど…仕方が無かったんだ、すまないねえ
・あんた…彼女い何て言うたと?泣いてハラカキよんしゃったよ。ことわり言うたがよかよ
→あんた…彼女に何を言ったの?泣いて怒っていたよ。謝った方がいいよ。
・頭いきた…もうハラカイタ、もう知らん…離婚ですばい。ああたの顔やら…見とうなか
→頭にきた…もう怒った、もう知らない…離婚よ。あなたの顔なんか…見たくもない
2)「腫れる」のはらかく
《意味》腫れがひどくなる、可能する、勃起する
《類義》あばける:化膿やとびひなどで、傷口がグジャグジャになること
《参考》傷口や打撲部分などの状態が悪化し、治療などが必要な状態になること
《関連》「はらかく」を使った言い回し:ちんちんのハラカイトウ→勃起している
《用例》
・眠っとううちい、痛痒うして…掻きむしったけん、傷口の膿んでハラカイタ
→眠ってる間に、痛痒くて…掻きむしったので、傷口が化膿してひどくなっている
・おむつ替えよったら…赤ちゃんのちんちんのハラカイテしもうた、こまかっちゃ男やね
→おむつ替えてたら…赤ちゃんのちんちんが勃起してしまった、小っちゃいけど男だね
3)「巣ごもりする」のはらかく
《意味》鶏が巣ごもりする、抱卵する
《参考》語源は、鶏が巣にこもり抱卵する(卵を腹に抱える)など諸説
《用例》
・鶏のハラカイトルけん、卵ば取りい行たら、突いてきなあっちゃもん
→鶏が巣ごもりしているので、卵を取りに行ったら、突いてくるんだもの
イラストによる状況解説
【翻訳】
①「な、何を…そんなに怒っているんだい?」
「私は…何も…怒っていません…」
「これは一番…怖いパターンだぞ」
「父さん…怖い!」
②「まーっ、可愛い」
「立派な男の子…ちんちんが勃起しているよ!これは…立派!」
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