ふとか
【標準語】大きい、歳上
【品詞】形容詞、名詞
【意味等】
(1)おおきいの「ふとか」
《意味》大きい、太い、多い、大変
《用例》
・北海道から…カニば送ってきたが、値段もよかったが…えらいフトカ
→北海道から…カニを送ってきたけど、値段も高かったけれど…すごく大きい
・フトカぜんしかなかけん…立替ちゃれ?おまやあ、そえん言うて…いっつも払いめえが
→万札しかないので…立替えてくれ?お前は、そう言って…いつも払わないだろうが
(2)歳上の「ふとか」
《意味》歳上、上級生、年長
《用例》
・同級生やなか、若うしとんなあが…あの人ぁ、俺より…えらいフトカ
→同級生じゃないよ、若くしているけど…あの人は、俺より…ずいぶん歳上だ
・あっちゃあ…姉さん女房たい、嫁さんの方が…7つもフトカけん、尻い敷かれとんなあ
→あちらは…姉さん女房だ、奥さんの方が…7つも歳上なので、尻に敷かれているよ
●「ふとか」を使った言葉
(1)「ふとかひと」→大人
《意味》大人、成人
《参考》ふとか(年長)+ひと(者)→大人
《同義》おせ、ふとかひと
《用例》
・おまやあ…つぁーらん、フトカヒトやなからなあ…エッチか動画な観たらいかんとぜ
→お前は…駄目だ、大人じゃなければ、エッチな動画は観てはいけないんだよ
・この遊園地な…フトカヒトと一緒やなからなあ、子どもだけやったら…入られん
→この遊園地は…大人と一緒じゃないと、子どもだけなら…入れません
(2)「ふとかめ」→ひどい目
《意味》ひどい目、残酷な体験、むごい体験
《参考》ふとか(大きな・大変な)+め(体験)→ひどい目
《用例》
・家い入った…ぬすとの、家族い見つかって、居直って…暴れて、フトカメいおうた
→家に入った…泥棒が、家族に見つかって、居直って…暴れて、ひどい目に遭った
・コロナで…店な開けられん、開けても…客な来ん、こまか店な…フトカメい遭いよう
→コロナで…店は開けれない、開けても…客は来ん、小さな店は…ひどい目に遭っている
イラストによる状況解説
【翻訳】
「成人じゃないと…貸してもらえない…DVDかい?」
「兄ちゃんが…借りてきたんだ…」
「でかしたぞ…親友!」
「は、早く…観ようよ!」(エッチなDVD)
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。