めっけん

【標準語】眉間、眉間を指で弾く罰ゲーム

【品詞】名詞

【意味等】

(1)「眉間」のめっけん

《意味》眉と眉の間、額の中央

《用例》

・仏像のメッケンいある、イボのごたあたあ…白毫(びゃくごう)て言うげな
 →仏像の眉間にある、イボのようなものは…白毫(びゃくごう)って言うそうだ

・メッケンに傷のある侍な…逃げんで戦うた猛者、背中い傷のあるたあ…逃げた弱虫たい
 →眉間に傷がある侍は…逃げずに戦った猛者、背中に傷があるヤツは…逃げた弱虫だ

・出世しなったたあよかばってん、いっつもメッケンい縦皴ば作って…やおいかんちゃろうや
 →出世されたのはいいんだけど、いつも眉間に縦皴を作って…苦労してるんだろうな

(2)「眉間を弾く罰ゲーム」のめっけん

《意味》眉間を指先で強く弾く行為

《参考》ゲームに負けたり、お手つきなどをした場合の罰ゲームのひとつ

《関連》「めっけん」のほかの罰ゲーム

・「しっぺ」(複数の人が手を重ね、逃げられる状態で、勝者がそれを叩く)

・「いっきょん」(手足を拡げて壁に向かって立ち、後ろからボールを当てられる)

《用例》

・あーっ、今…お手つきしたろ?メッケンするけん…でこば出しやい
 →あーっ、今…お手つきをしただろ?眉間を弾く罰ゲームをするから…額を出しなさい

・ああたのメッケンな酷かけん…痛かーっ、見てん…メッケンの赤うなって、ぷくっと腫れとう
 →あなたの眉間弾きは酷いので…痛ぁーい、見てよ…眉間が赤くなって、ぷくっと腫れている

【参考】由来は「眉間(みけん)」の音変異、九州北部で使われる

「めっけん」を使った言葉

めっけんごうで

【標準語】一心不乱に

【品詞】副詞

【意味等】精神を集中して、心を集中させて、雑念を捨てて、一生懸命に

【参考】めっけん(眉間)+ごう(白毫(びゃくごう))+で→仏が知恵を出すように

【関連】白毫は仏像の眉間にある右巻きに丸まった毛で、瞑想時に光る…仏様の知恵

【用例】

・明日の決勝戦な…メッケンゴウデ戦え、今まで頑張ったっちゃけん…我がば信じれ
 →明日の決勝戦は…雑念を捨てて戦え、今まで頑張ったんだから…自分を信じろ

・原稿締切りな今日の5時げなけん、徹夜明けんとい…メッケンゴウデ書きよんなった
 →原稿締切りが今日の5時だそうなので、徹夜明けなので…一心不乱に書いていたよ

めっけんごうだいて

【標準語】本気になって

【品詞】副詞

【意味等】真面目な心になって、真剣に対応する心になって

【参考】めっけんごう(一心不乱)+だいて(出して)→本気を出して

【用例】

・今からなら間に合う、メッケンゴウダイテ勉強すりゃあ…九州大学でちゃ受かる
 →今からなら間に合う、本気を出して一心不乱に勉強すれば…九州大学でも合格できる

・落ち込んどんなるたあ、メッケンゴウダイテ好きいなって…告白して、振られなったけん
 →落ち込んじゃってるのは、心の底から好きになって…告白して、振られちゃったから

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イラストによる状況解説


【翻訳】
「い、痛くしないでね…」
「仕方ないよ…罰ゲームだもん!」

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