なんごと
【標準語】なにごと、なんで
【品詞】名詞
【意味】
(1)なにごとの「なんごと」
《意味》何事、何用
《用例》
・天気ゃあよかとい停電やらするけん、ナンゴトかと思うたら…漏電げな
→天気はいいのに停電なんかするので、何事かと思ったら…漏電だって
・こえん遅う電話やらしてきて、ナンゴト?泣きよるごたるが…ナンゴトかあったと?
→こんなに遅く電話なんかして、何用?泣いているみたいだけど…何事かあったの?
(2)なんでの「なんごと」
《意味》なんで、なぜ
《参考》相手や相手の行為を問題視・非難するようなニュアンスもある
《用例》
・明日あ実力テストんとい、ナンゴト遅うまでゲームばしよるとな
→明日は実力テストなのに、なんで遅くまでゲームをしているんだ
・電話で騙されて、ぜんば振りこうだ?…振り込む前い、ナンゴトあたしい相談せんとなあ
→電話で騙されて、お金を振り込んだ?…振り込む前に、なんで私に相談しないの
【参考】なん(何)+ごと(事)
【関連】「なんごと」を使った言葉・言い回し
(1)なんごといいよるけ
《意味》何を言っているのだ、何をたわごとを言っている
《参考》なんごと(何事を)+いいよる(言っている)+とけ(のだ)
《同義》なんごといいよるとけ、なんばこきよるとけ
《用例》
・示談したとい、今のういなって…慰謝料ば払えやらナンゴトイイヨルトケ
→示談したのに、今頃になって…慰謝料を払えなんて何をたわごとを言っている
・ナンゴトイイヨルトケ…事業い失敗したたあ、我がせいやろうが…俺のせいいしなんな
→何を言っているんだ…事業に失敗したのは、自分のせいでしょ…俺のせいにするなよ
(2)なんごとな
《意味》どうしたんだい、何かあったのかい、何か用かい
《参考》なん(何)+ごと(事)+な(ですか:問いかける言い方)
《用例》
・小学校い、えらいしこパトカーのおるがナンゴトナ?…交通安全教室のありようとな
→小学校に、たくさんパトカーがいるけど何かあったの?…交通安全教室があってるの
・「えらい、めかしこうで出かけよるが…ナンゴトナ?」「しゃあしか…こっけじじい」
→「すごく、お洒落してお出かけしてるけど…どうしたの?」「うるせえ…糞じじい」
イラストによる状況解説
【翻訳】「なにごとだ?」「さあ?」
【博多・糸島弁検索】
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