いがむ、ひよる、ひょんがむ、よがむ
【標準語】歪む
【品詞】動詞
【意味等】力が加わって形が崩れ…たわむ・歪む・曲がる・しなう・ねじれること
【同義】いがむ、ひよる、ひょんがむ、ひょんごむ、ひんよごむ、よがむ、よごむ
【類義】ひんまがる・ひょんまがる:ひどく曲がる
【参考】
(1)「ひよる」の語源予測
《参考》漢字で「歪よる」が語源と思われる
(2)「ひょんがむ・ひょんごむ・ひんよごむ」の語源予測
《参考》下記の2つのうちどちらかだと思われる
・ひ(歪)+ょんがむ・ょんごむ・んよごむ(歪む)→歪む
・ひょん(引くを強調する接頭語「ひん」の音変異)+がむ・ごむ・よごむ(歪む)→歪む
【用例】
・補強しとらんとい…部屋いピアノば置いたけん、重とうして床板の…ヒヨッテしもうた
→補強していないのに…部屋にピアノを置いたので、重くて床板が…たわんでしまた
・たいしたことなかろうと思うとったが、バンパーのヒョンガムごと…酷うぶつかっとった
→たいしたことないだろうと思っていたが、バンパーが歪むほど…酷くぶつかっていた
・コラ、天井のヒョンゴムけん…車の屋根で、ぴょんぴょこ飛びして…あすんだらいかん
→コラ、天井が曲がるから…車の屋根で、飛び跳ねて…遊んじゃ駄目
・背筋ば伸ばさなあ…猫背いなっとう、しゃんと胸ば張らなあ…背骨のヒンヨゴムが
→背筋を伸ばしなさい…猫背になっている、元気に胸を張らないと…背骨が曲がるよ
【関連】「よごむ」を使った言葉
(1)よごみへちくり
《意味》曲がりくねる、幾重にも折れ曲がる
《参考》よごみ(歪んで)+へち(縁:端や隅など見当違いの所)+くり(繰り返し)
《同義》よごみへちくり、よんごひんご、よんごみひんごみ
《用例》
・安物のホースやけん…ヨゴミヘチクッしもうて、解くとい手のかかる…使いもんにならん
→安物のホースだから…幾重にも折れ曲がって、解くのに手が掛かる…使い物にならん
・この峠道な…ヨゴミヘチクリしとうとい、バイクで飛ばすとのおるけん…えずか
→この峠道は…曲がりくねっているのに、バイクで飛ばす輩がいるので…怖い
(2)よごみへちこくっとう
《意味》曲がりくねっている、幾重にも折れ曲がっている
《参考》よごみ(歪んで)+へち(縁)+こくっとう(途切れさせずに続いている)
《用例》
・こえんヨゴミヘチコクッたら、すぐい解けめえ…買い直したがよかっちゃなかな?
→こんな幾重にも折れ曲がったら、すぐに解けまい…買い直した方がいいんじゃない?
・この峠道な…ヨゴミヘチコクットウけん、飛ばいたら事故ば起こそうごたあけん…好かん
→この峠道は…曲がりくねっているので、飛ばしたら事故ば起こしそうなので…嫌いだ
イラストによる状況解説
【翻訳】
「うおっほー」「おまえの…チンコ…すごく、また…ねじれてるなあ…すごいなぁ」
「いいだろ、名器と思うよ…たぶん」
【博多・糸島弁検索】
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